【2026冬】モデルコース【鵠沼海岸〜鎌倉〜江の島】

朝の鵠沼海岸から、古都・鎌倉をめぐり、光輝く江の島へ。とっておきの冬の一日を

朝の鵠沼海岸から、古都・鎌倉をめぐり、光輝く江の島へ。とっておきの冬の一日を

鵠沼海岸に誕生した話題のコーヒースタンドから始まる、冬の湘南散歩。長谷で蕎麦を味わい、鎌倉の老舗甘味処やしかけ絵本、ヴィンテージとの出会いを楽しんだら、夕暮れの江の島へ。宝石のようなイルミネーションに包まれ、夜は海の幸を囲んで、冬の一日を締めくくります。

10:00【The Rising Sun Coffee 湘南店】湘南に初上陸した、坂口憲二氏が手がけるコーヒースタンドへ

小田急・鵠沼海岸駅から徒歩7分。海へと続く住宅街の一角に、俳優で焙煎士の坂口憲二氏が手がける【The Rising Sun Coffee(ザ ライジングサン コーヒー)】が2026年7月、湘南初出店。創業時から親交のあるアパレルブランド「CAPTAINS HELM(キャプテンズヘルム)」とタッグを組み、「コーヒー & サーフィン」をコンセプトにした新たな空間が誕生しました。

▲アメリカのダイナーで馴染み深い「コンビーフハッシュ」は、コンビーフとポテトを合わせ、スモークパプリカをアクセントに。目玉焼きとトースト、自家製紫玉ねぎのマリネを添えた、朝の海上がりにもぴったりの一皿です。湘南店おすすめの「アメリカーノ」とともに

▲木の温もりと無骨な素材感が心地よく調和する店内には、「The Rising Sun Coffee」初となるカフェスペースを併設。カウンターに腰を下ろして一杯を味わうのはもちろん、海上がりや散歩の途中にふらりと立ち寄ってテイクアウトするのも湘南店らしい楽しみ方です

▲「サーフィンと結びつく音楽やファッションがあるように、サーフィン×コーヒーというカルチャーがあってもいい」。そんな思いから2018年、九十九里に焙煎所を構え「The Rising Sun Coffee」を立ち上げた坂口憲二さん。湘南店では、人やカルチャーがコーヒーを介して繋がる、新たな場所づくりを目指します

10:30【鵠沼海岸】鵠沼海岸から片瀬西浜へ。冬晴れの浜辺をゆっくりお散歩

【鵠沼海岸】は、相模湾の向こうにそびえる雄大な富士山と江の島を同時に望める絶景スポット。コーヒーを片手に歩きたくなる海辺です。空気が澄む冬は、富士山の美しい姿に出会える絶好の季節!冬晴れの朝は、澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込みながら、海辺の散歩を楽しんで。

▲早朝に訪れれば、海の向こうに富士山が浮かぶ雄大な景色に出会えるかも

▲朝の気持ちいい空気を感じながら海辺を散歩しよう

11:45【鎌倉 北橋】築100年の時を刻む名建築で、自家製粉蕎麦と珈琲を堪能する

海辺の散歩を楽しんだら、江ノ島駅から江ノ電に乗り約20分の長谷駅へ。大正時代に建てられた「旧加賀谷邸」を受け継ぐ、蕎麦と珈琲の店【鎌倉 北橋(かまくら きたはし)】。趣ある洋館の先に日本家屋が佇み、長谷の賑わいから一歩入れば、時の流れまで緩やかになるような空間が広がります。

味わいたいのは、店主自ら全国の生産者を訪ねて仕入れる玄蕎麦を、殻剥きから製粉まで店内で手がける自家製粉の蕎麦。食後は洋館へ場所を移し、丁寧に淹れた珈琲や自家製粉の蕎麦粉を使ったスイーツとともに、ゆるやかな午後のひと時を。

▲約100年の時を刻んできた邸宅を受け継ぎ、2024年6月、「鎌倉 北橋」として新たな時を紡ぎ始めました

▲昼会席「さくら」は、季節を映す前菜盛り合わせに蕎麦、甘味が付く人気のセット。蕎麦は好みで変更でき、写真の「玉子とじ」は追加料金で味わえます。ふわりと卵に覆われた姿も美しい、鎌倉を舞台にした人気ドラマにも度々登場して話題を集めた一杯です

▲かつて作家・山口瞳氏が暮らし、近隣の川端康成氏をはじめ文化人も訪れた旧加賀谷邸。往年はダンスホールとして賑わったという洋館は、高い天井や愛らしい窓枠など大正期の面影を今に残します。窓から差し込む光の中で、珈琲と菓子をゆっくりと。蕎麦の食後はもちろん、珈琲一杯から気軽にこの空間を楽しめるのも北橋の魅力です

13:00【メッゲンドルファー】大人も子どもも夢中になる、日本初のしかけ絵本専門店

お昼を食べたら、由比ヶ浜大通りをゆっくり鎌倉方面へ。そこにあるのが、日本初のしかけ絵本専門店【メッゲンドルファー】です。ページを開けば動物が飛び出し、つまみを引けば絵が動く。まるで宝箱を開けるような、ドキドキとワクワクに出会えます。2006年に鎌倉で誕生した店内には、赤ちゃん向けのかわいい絵本から、精巧な紙の造形や美しいデザインに大人も思わず見入ってしまうアート性の高いものまで、800種類以上がずらり。

▲“紙の魔術師”と称されるロバート・サブダが、ルイス・キャロルの名作を驚きのポップアップで表現した『不思議の国のアリス』。ページを開いた瞬間、無数のトランプがアリスを取り囲むように飛び出す光景は圧巻! 紙が立ち上がる緻密な造形美に魅了される一冊です。『不思議の国のアリス』作:ロバート・サブダ 発行:大日本絵画 ©2003 by Robert Sabuda

▲『おばけやしき』(新装版)作:ジャン・ピエンコフスキー 発行:大日本絵画 ページを開けば、そこはちょっぴり怖くて愉快な『おばけやしき』。扉を開けたり、つまみを動かしたり、不気味な音が聞こえてきたり……。次は何が飛び出す?と、恐る恐るページをめくる時間まで楽しいロングセラーです

▲国によって異なる、絵や色彩、しかけの表現を見比べるのも楽しい

14:00【納言志るこ店】鎌倉の路地裏で守り続ける、変わらないお志るこの味

江ノ電・鎌倉駅から徒歩2分、小町通りの路地裏で昭和28年から続く「納言志るこ店」。店に入ると、大きな羽釜で毎朝炊き上げる小豆の甘い香りがふわりと迎えてくれます。看板の「田舎志るこ」は、北海道産の大粒小豆を使い、創業時から変わらぬ製法で、水をつぎ足し、砂糖を加え、小豆の様子を見ながら、約1時間半かけて丁寧に炊き上げます。

▲看板の「田舎志るこ(つぶ餡)」。大粒の小豆をふっくら炊き上げた粒あんに、香ばしく焼いた餅が絶品。塗り直しながら50年もの間大切に使い続ける山中塗りのお椀でいただく一杯は、鎌倉散歩で冷えた身体にもじんわり

▲果物やアイスクリーム、自家製寒天に、自慢の粒あんと沖縄産の黒糖蜜をたっぷり添えた「クリームあんみつ」。地元の常連から何世代にもわたって愛される、ひんやり甘い老舗の味です

▲賑やかな小町通りから路地へ入った先に、ぽっと灯る「納言志るこ店」の看板。30年以上価格も変えず、変わらぬ場所で鎌倉の人々や旅人を迎え続けています

15:30【CIRCUS VINTAGE part 2】ヴィンテージの沼で、時空も国境をも “DIGる”。大人の宝探し

甘いもので満たされたら、今度は江ノ電がのんびり走る極楽寺駅前へ。【CIRCUS VINTAGE】の隣に、さらに深いヴィンテージの世界が広がる【part 2】がオープンしました。1900年代初頭から1970年代を中心に、年代や希少性にこだわった店内には、店主・細谷さんが「出会った瞬間に心が動いた」という特別なアイテムがずらり。一歩足を踏み入れれば、「これはいつ頃? どこで作られたもの?」と次々に掘りたくなる高揚感に包まれます。

▲1934年に女性向けジーンズとして誕生した「Levi’s 701」。当時、男性の労働着というイメージが強かったジーンズを、のちにマリリン・モンローが映画のワンシーンで颯爽と着こなし、女性たちにも広く親しまれる存在に。高いウエスト位置からヒップにかけて女性らしいラインを描くシルエットにも、当時の新しい価値観が映し出されています

▲左は、かつて八百屋だったレトロな佇まいをそのまま生かした「part 1」。その隣に2025年4月、「part 2」がオープンしました

▲「何も買わなかったけど、めちゃくちゃ楽しかった。それが最高の接客」と笑う店主の細谷さん。目指すのは、なんと“ディズニーランド”のような場所。「買い物だけを目的にするのではなく、1時間でも2時間でも遊び、日常を忘れて帰ってほしい」と話します。お客さんをどう楽しませるか。その思いこそが、この小さな“大人のテーマパーク”を動かしています

17:30【江の島サムエル・コッキング苑】江の島の冬を彩る光と色の祭典「湘南の宝石」が今年もスタート

冬の夜は、江の島を光で包み、昼とはまったく違う表情を見せるイルミネーションイベント「湘南の宝石」へ。江の島シーキャンドルから広がる光のカーテンや、宝石のようにきらめくガーデンを歩けば、冷たい海風さえ夜の演出のひとつに。夕暮れから少しずつ灯りが際立ち、空と海が夜の色へと変わっていく時間も格別です。冬だからこそ出会える、光に包まれた江の島をゆっくり歩いて。

▲2026年12月1日〜2027年2月28日まで開催される、江の島・片瀬海岸エリアを一体とした全国にファンを持つウインターイベント「湘南の宝石」。この冬も、湘南の夜景と自然がひとつになった透明感あふれる宝石のような眩しさを体感できます

19:30【しらすト海鮮炉端居酒屋 はまさき村 江ノ島店】炎を囲んで、江の島の海を味わう。海の幸とともに冬の一日を締めくくって

江の島で水揚げされた地魚や活貝を、刺身や海鮮丼、豪快な「原始焼き」で味わえる海鮮処。店内に構える生け簀から取り出した新鮮な魚介を、素材の持ち味を生かした多彩な料理で楽しめます。

▲江の島の地魚を中心に、その時季に脂が乗った魚介を厳選する「地魚刺し盛り五点盛」(2人前〜)。仕入れた魚は店内の生け簀で管理し、魚種に合わせてぶつ切りやそぎ切りなど切り方を変え、持ち味を引き出します。自家製醤油を添えて

▲炭火を囲むように魚を串に刺して立て、30分ほどかけて遠火でじっくり火を入れる日本古来の「原始焼き」。目の前で魚が焼き上がっていく豪快な光景もご馳走のひとつ。魚はその日の仕入れによって替わります。写真は「タカノハダイ」

▲生け簀から取り出した活貝を、目の前で焼き上げる店主の濵﨑さん。熊本・天草の料理旅館で育ち、幼い頃から魚に触れて培った確かな目と技が、一皿一皿を支えます

監修 湘南スタイルマガジン
取材・文 橋本幸恵
写真   三浦安間