【2026秋】おさんぽコース【藤沢〜鎌倉〜七里ヶ浜】

藤沢から秋の七里ガ浜へ。とっておきの隠れ家ショップ&カフェ巡り

江ノ電に乗って、この秋だけの一期一会を探す旅へ

藤沢のレトロなコーヒースタンドから、鎌倉の紅葉、そして七里ガ浜のオーシャンビューまで。江ノ電に乗り降りしながら、この沿線ならではの隠れ家ショップやカフェを巡る一日をご案内します。昭和レトロな地下街、江ノ電を眺めるオープンテラス、鎌倉の新ランドマーク、大町の静かな紅葉、森の隠れ家カフェ、うつわとの一期一会、旅の記憶をまとう香り、そして海辺の特等席でのディナー。江ノ電を乗り降りしながら、自分だけの一期一会を探す旅へ。湘南ローカルの新しい魅力を発見する日帰り旅を楽しんでみませんか。

11:00【コーヒーカウンター ネオグッドマン】藤沢のシンボルビルに、エキサイティングな2坪のコーヒースタンド

藤沢のシンボルともいえる1965年開業のフジサワ名店ビルの地下1階で、ひと際目を引くレトロポップなコーヒー屋さん【コーヒーカウンター ネオグッドマン】。昭和レトロなエネルギーが渦巻く食料品店街に囲まれた一角に突如現れる秘密基地のような店を手掛けるのは、江の島・片瀬エリアの人気コーヒースタンド【Goodman Coffee(グッドマンコーヒー)】です。

2026年3月のリニューアルで大変身を遂げた当店で店長を務める白鳥さんは、もともと建築の仕事に携わっていたこともあり、設計とデザインを担当。幼少期から常連であり名店ビルをこよなく愛する白鳥さん。熱量をそのまま映す空間に仕上げたいとDIYや塗装も自身で手がけたというこだわりです。

魅惑の名店ビルとのコラボ・オリジナルグッズを手に入れるのはもちろん、食料品店街の賑わいをBGMに極上の1杯を味わってみませんか?

▲店舗には、名店ビルを連想させる緑や茶色をベースに、片瀬本店のまとう湘南の色を織り交ぜ、やりすぎではないかと思う程にたくさんの色を使用したのだそう

▲特別な許可をもらいフジサワ名店ビルのロゴを使用したキーホルダー。地下街のカオスをイメージし、各店の商品がモチーフになっています「名店ビル×ネオグッドマンオリジナルキーホルダー」

▲内装やグッズのデザインを一手に手掛けた店長の白鳥さん。小さな頃から通う名店ビルとビルの2階から5階に構える書店に敬意を込めてイラストにした、マグカップやTシャツなども人気アイテム

12:00【ANGE】江ノ電を特等席で眺めながら青空の下で楽しむ、本格ピッツァとパスタ

鎌倉と藤沢を結ぶ江ノ電。沿線の中でも海街の落ち着いたローカルな雰囲気が漂う「湘南海岸公園駅」の駅前で27年間愛され続けてきたイタリアン【ANGE(アンジェ)】が2025年10月に移転。江ノ電を間近に眺めながらランチを楽しめるオープンテラス席のみの店として新たにオープンしました。

シェフが腕を振るうのは、以前から地元の常連さんに人気の高い旬の地産素材を活かしたパスタとピッツァ、サラダなど。メニューは全てテイクアウトできるので、片瀬西浜の海岸までお散歩して、江の島を眺めながらビーチで味わうのもおすすめ!

▲ガタンゴトンとのんびり走る江ノ電の心地よいBGMを聴きながらシャッターチャンスを待つのも楽しいひととき。シナモン、クローブなどをブレンドし、甘さの中にしっかりとショウガの風味が効いた辛口の「自家製ジンジャーエール」

▲テイクアウトにもぴったりな看板メニューのピッツァは「マルゲリータ」や「クアトロフォルマッジ」など常時6種。人気は、たっぷりの釜揚げしらすの風味と加熱されて甘みの増したネギのシャキシャキした食感がマッチした「しらすとネギのピザ」。香ばしいモチモチの自家製生地にとろけるチーズ、ニンニクとアンチョビがアクセント

▲藤沢方面から、鎌倉方面から、往来する様々なカラーに彩られた車両を間近に眺めながら、海街のローカルな雰囲気も味わって

13:00【MAISON CACAO 鎌倉本店】五感でチョコレートの体験をデザインする、鎌倉の新たなランドマーク

鎌倉発のアロマ生チョコレートブランド【MAISON CACAO(メゾン カカオ)】が2025年11月、鶴岡八幡宮へと続く美しい参道・段葛(だんかずら)沿いにブランド史上最大規模となる鎌倉新本店をオープン。

3階建ての洋館一棟からなる同店では、それぞれのフロアでチョコレートの体験をデザインすることをテーマに、1階では出来たてスイーツ、2階ではブランドのシグネチャー商品、そして3階にカフェ&レストランを展開し、五感でチョコレートを味わう体験型のフラッグシップ店となっています。

ただ美味しいチョコレートを買うだけでなく、カカオの持つ無限のストーリーを体感してみて!

▲2025年11月オープンのブランド史上最大規模となる「鎌倉本店」。鶴岡八幡宮の参道・若宮大路沿いで一際目を引く、鎌倉の新たなランドマーク的存在です

▲鎌倉本店限定焼きたてスイーツ。人気の「生チョコバナナパイ」(右)は、サクサク、ザクザクとしたクロワッサン生地に、自家製の生キャラメル、カスタードクリーム、バナナ、生クリームシャンティを重ね、仕上げにチョコレートを薄く削ってのせた一品。本店オープンのタイミングで初登場した「生シュークリーム チョコレート」(左)。軽やかな食感のこだわりシュー生地の中に、チョコレートの余韻も楽しめる口溶けなめらかなカスタードを絞った、パティシエさんもイチオシの商品!カカオの香り高い「アイスチョコレート」(奥)などドリンクメニューも豊富です

▲ブランドのシグネチャーであるアロマ生チョコレートの中でも代表作である「SYMPHONY(シンフォニー)/ビター」(右)をはじめ、日本人の繊細な味覚に合うよう水分量25%と極限まで高め、カカオが持つ瑞々しい香りにこだわった「アロマ生チョコレート」は、驚くほどなめらかな口あたりと濃厚な余韻が味わえます

14:00【妙本寺】大町の静寂に染まる、鮮やかな紅葉のコントラスト

鎌倉駅からほど近い大町の谷戸に佇む【妙本寺(みょうほんじ)】。1260年創建の日蓮宗最古の寺院で、緑豊かな境内が四季折々の表情を見せてくれるお寺です。大町の深い谷戸に佇む山深い風情は、紅葉をより一層引き立てます。

祖師堂へと続く長い参道を歩けば、周囲を包む山の緑と紅葉が少しずつ深まり紅葉を楽しみながら歩く参道は、自然と心が落ち着きます。朱塗りの二天門にかかる真っ赤なカエデと、境内にそびえる大イチョウの黄金色。イチョウの黄色とカエデと赤のコントラストは絶妙で、心に残る風景です。そのコントラストは、鎌倉の中でも妙本寺だからこその見どころです。

▲祖師堂の縁側に佇み、しばし紅葉に見入るひととき

15:00【+h café kamakura】創作オリエンタル料理と自家製スイーツを楽しむ森の隠れ家カフェ

鎌倉の賑わいを離れ、木々の葉が擦れ合う音と鳥のさえずりだけが響く緑深い森の奥に、ひっそりと佇む【+h café kamakura(アッシュカフェ カマクラ)】。

長年パリやタイの文化に魅了されてきたというオーナー夫妻による、創作オリエンタル料理とスイーツを楽しめるカフェです。鎌倉の森に抱かれた隠れ家のようなカフェ。散策を楽しみながら訪れたいお店です。

▲大町の閑静な住宅街の奥から階段路地に入り、小さな店名看板を目印に細い坂道を上がっていきます

▲自家製のプリンやアイスクリームなど冷たいデザートも人気で、これを目当てに来るお客様も多いそう。イチ押しの「ココナッツアイス」はさつまいも煮、ピーナッツ、もち米、ヤシの種がトッピングされ、ココナッツの香りとともにもっちり、カリっとした食感までもオリエンタルムードいっぱいです

▲周りの森との一体感を考慮して設計したという、可動式テント屋根のあるテラス席。森を抜ける風を感じ、鳥のさえずりや虫の声を聴きながらゆったりと過ごす、非日常の時間がここにあります

16:00【うつわ祥見 onariNEAR】作家ものを日々の食卓へ。店主が誘う美しき器との一期一会

鎌倉駅から徒歩4分ほどの江ノ電の踏切手前にひっそりと佇むうつわ専門のギャラリーショップ【うつわ祥見 onariNEAR(うつわしょうけん おなりニアー)】。オーナーは、日本のうつわ文化を牽引する伝え手として、数々の名著を手掛ける祥見(しょうけん)さん。鎌倉市内にギャラリー兼ショップを3店舗構え、本物のうつわを普段使いする喜びを発信し続けています。

「onariNEAR」は常設店として、オーナー自身が心動かされた熱量の高い全国各地の作り手たちの作品を常設販売するとともに、毎月作家の個展を開催。見て触れて一期一会の出会いを求め、遠方から常連も訪れる人気店として知られています。

▲木を基調とした温もりある店内では、土ものや染め付け、漆器など、暮らしのそばで使い手に寄り添う日々のうつわに触れることができます

▲うつわ一つひとつの個性はもちろん、作り手のこだわりや息使いのような気配を感じられるのもこの店ならではの魅力。写真は、鎌倉で制作している漆作家の矢澤寛彰氏による漆椀。控えめながら洗練された形でマットな塗りはモダンさも感じられ、日々使いたくなる漆器です

今後の開催予定の個展 ※詳細はSNSでご確認ください

  • 境 道一展 10月31日(土)〜11月8日(日)

  • 田村文宏展 11月14日(土)〜11月22日(日)

  • 村木雄児展 11月28日(土) 〜12月6日(日)

  • 矢澤寛彰 漆のうつわ展 12月10日(木)〜12月25日(金)
  • ▲展覧会初日は、作家さんが在廊することも多いそう。

    17:00【HATAGO KAMAKURA】鎌倉の海街の情景を香りに。フレグランスで旅の記憶を持ち帰る

    “旅の記憶の香り”で、自宅を旅の宿に変えるような香りをとの想いを店名の「旅籠(はたご)」に込め、日本の地域文化を香りでデザインするフレグランスブランド「HATAGO(ハタゴ)」。

    ブランドの第一章とする鎌倉・由比ガ浜大通りにあるフラッグシップショップ【HATAGO KAMAKURA】では、香りで楽しむ鎌倉体験をコンセプトに、由比ガ浜や稲村ガ崎など鎌倉の海街それぞれのエッセンスを映し出したフレグランスを展開しています。

    ▲現在展開される香りは「KAMAKURA」、「SHICHIRIGAHAMA」、「INAMURAGASAKI」、「YUIGAHAMA」、「ENOSHIMA」の5種類。(写真はフレグランスディフューザー)

    ▲香りの拠点となっている鎌倉から江の島までの海岸線を描いたオリジナルのマップに、それぞれの詳細な香りの構成が書かれた昭和レトロな切符型の香りのテスター。「江ノ電が走るこの海岸線に沿って、一緒に旅をしましょう」とスタッフとの会話を楽しみながら、ここでしか味わえないコンシェルジュのようなおもてなしを、ぜひショップで体感してみて

    18:00【Ristorante Amalfi 本店】七里ガ浜を一望する老舗イタリアン、海辺の特等席へようこそ

    2027年11月に30周年を迎える【Ristorante Amalfi 本店(リストランテ アマルフィイほんてん)】。どの席からもパノラミックなオーシャンビューを望む七里ガ浜のビーチフロントというロケーションと、地元産の旬の新鮮素材を生かした極上イタリアンを味わえる店。何よりスタッフの温かなおもてなしが魅力の店として、長年この地で愛され続ける老舗店です。

    ▲テラス席からの眺望。七里ガ浜海岸は、稲村ガ崎と小動岬を結ぶ4キロほどの海岸。天気が良ければ富士山や三浦半島を望み、江ノ島の向こうに沈む美しいサンセットを楽しもうと、一年を通し多くの人が訪れる湘南屈指の人気スポットです。この風景を独り占めしながら、ゆったり食事できるなんて!

    ▲季節のコースのスタートを彩る華やかな前菜盛り合わせ。絵画のように美しい盛り付けにも、次の一皿への期待が高まります。この日のディナーメニューは、手前から時計回りに、鰹の軽いスモークと苺、蓬のサルサヴェルデと雪下うるい ナッツと緑豆サラダ、つぶ貝の炙りと山独活(やまうど)のレムラード 青さ海苔の香り、栃木県産那須高原豚のポルケッタ クレソンのヴィネグレット

    ▲2階の江ノ電線路側に面したテーブルでは、コトコト行き交う江ノ電を眺めることも

    監修 湘南スタイルマガジン
    取材・文 橋本幸恵
    写真   三浦安間