• 妙本寺の桜と海棠
  • 夜の妙本寺

鎌倉駅

妙本寺
ミョウホンジ

歴史から消えた悲劇の一族を見守る、桜と海棠の寺

鎌倉駅東口から徒歩5分ほど、アクセスの良いお花見スポットのひとつである妙本寺は、駅近とは思えないほど、緑豊かなお寺です。

日蓮宗の本山寺院の一つで、「鎌倉殿の13人」でも描かれたように、ここは鎌倉幕府の重鎮で第一代執権北条時政に暗殺された比企一族の館跡に立つ寺。宗祖日蓮聖人の木像を安置する祖師堂は鎌倉有数の巨大な木造建築で、重厚な建物と対比した桜は、一層愛らしく見えてくるから不思議です。青空の下で眺める桜は境内に春らしい華やかな雰囲気を漂わせますが、ソメイヨシノが散り始めると後を追うようにに開花する海棠(カイドウ)も鎌倉では負けず劣らず人気があります。そして、カイドウは雨にも靄(モヤ)にも似合う花。鎌倉は海洋性気候のためか、霧や靄は滅多にでませんが、その数少ない機会に恵まれれば幽幻な景色が楽しめます。

境内には何本かのカイドウが植えられていますが、祖師堂に向かって右前に植えられた一番大きな木は、かつて鎌倉の寿福寺境内に引っ越してきた詩人・中原中也が学生時代から付き合いのあった評論家の小林秀雄とともに眺めたという木の3代目。鎌倉文士ということばがあるほど、鎌倉はかつて文学者がたくさん住んでいたため、このような文学者がらみの話題にはこと欠きません。

▲滅多に見られない靄が出ると、境内はまたとない幽玄な雰囲気に包まれる

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概要

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店舗名
妙本寺
ミョウホンジ
住所
〒248-0007 神奈川県鎌倉市大町1-15-1
TEL
0467-22-0777
アクセス
JR・江ノ電「鎌倉駅」東口から徒歩5分
営業/拝観時間
自由
定休日
なし
公式サイト
こちら