ページを開いた瞬間、動物が飛び出したり、つまみを引けば絵が動いたり。まるで宝箱を開けるようなドキドキとワクワクに出会える、日本初のしかけ絵本専門店【メッゲンドルファー】。2006年に鎌倉で誕生した店内には、赤ちゃん向けのかわいい絵本から、精巧な紙の造形や美しいデザインに大人も思わず見入ってしまうアート性の高いものまで、800種類以上がずらり。ほとんどの商品に見本が用意され、実際に手に取って“しかけ”を体験できるのも専門店ならではです。子どもと一緒にページをめくるのも、大切な誰かへの一冊を探すのも。童心に帰って、とっておきの宝物を見つけてみませんか。
▲“紙の魔術師”と称されるロバート・サブダが、ルイス・キャロルの名作を驚きのポップアップで表現した『不思議の国のアリス』。ページを開いた瞬間、無数のトランプがアリスを取り囲むように飛び出す光景は圧巻! 紙が立ち上がる緻密な造形美に魅了される一冊です。『不思議の国のアリス』作:ロバート・サブダ 発行:大日本絵画 ©2003 by Robert Sabuda
▲『おばけやしき』(新装版)作:ジャン・ピエンコフスキー 発行:大日本絵画 ページを開けば、そこはちょっぴり怖くて愉快な『おばけやしき』。扉を開けたり、つまみを動かしたり、不気味な音が聞こえてきたり……。次は何が飛び出す?と、恐る恐るページをめくる時間まで楽しいロングセラーです
▲壁一面を埋め尽くす、色とりどりのしかけ絵本。国内外から集められた多彩な絵本が並び、思いがけない作品との出会いも専門店を訪れる楽しみのひとつです
▲国によって異なる、絵や色彩、しかけの表現を見比べるのも楽しい。(右)鮮やかな色と大胆なしかけが目を引く『ぎんぎらぎんのはでなやつ』は、アメリカの人気作家デビッド・A・カーター作。(中央)丸みをおびた愛らしい動物たちは赤ちゃんにも大人気。絵は熊本出身の絵本作家わらべきみか。(左)フランスのクリエイターコンビ、アヌック・ボワロベールとルイ・リゴーによる、繊細な紙の造形と洗練された色彩も魅力
▲ページをめくると、ゾウが長い鼻を動かしたり、カバが大きな口を開けたり! 温かみのある絵と、動物の特徴を生かしたシンプルでダイナミックな動きが小さな子どもたちに大人気。声に出して楽しい言葉も添えられ、親子での読み聞かせにもぴったりです。『しかけえほん どうぶつえん』わらべきみか:絵 発行:小学館
▲色鮮やかなページを開けば、今度は何が現れる? 『ぎんぎらぎんのはでなやつ』は、アメリカのポップアップ界を代表するデビッド・A・カーターによる一冊。大胆な色彩と立体的なしかけが次々と飛び出し、ページをめくるたびに小さな驚きが待っています。発行:大日本絵画
▲真っ赤な調査船オセアノ号と一緒に世界の海を旅する『オセアノ号、海へ!』。ページを開くと、海上と海中の世界が上下二層になって立ち上がるダイナミックなしかけにびっくり! 美しい海の中には生き物だけでなく、人間の暮らしが自然に与える影響も描かれ、遊びながら環境について考えるきっかけにも。『オセアノ号、海へ!』アヌック・ボワロベール、ルイ・リゴー作 発行:アノニマ・スタジオ
▲しかけ絵本の楽しさは、見るだけでなく自分で作ることも。店内では、紙を切ったり折ったりしながら“しかけ”の仕組みを学べる「しかけ絵本教室」も開催。自分の手から絵が立ち上がる、ものづくりの楽しさを体験できます
▲歴史を紹介する展示も常設。写真は、ドイツのしかけ絵本作家ロタール・メッゲンドルファーの作品。店名の由来にもなった人物で、複雑なしかけを取り入れた作品を数多く生み出し、しかけ絵本の発展に大きな足跡を残しました
▲しかけ絵本の魅力をもっと多くの人に知ってほしいと、出版社に勤務していたご主人とともに2006年、日本初の専門店を鎌倉にオープンした晴代さん。現在は、息子の一平さんと親子3人で、しかけ絵本の驚きや楽しさ、紙の造形の奥深さまで伝え続けています
▲鎌倉駅東口から由比ヶ浜海岸へ向かい徒歩約7分。木の温もりを感じる建物と、窓辺からのぞく色とりどりのしかけ絵本が目印。扉を開ければ、大人も子どもも童心に帰る小さな魔法の世界が待っています