長谷駅

鎌倉 北橋
かまくら きたはし

築100年の時を刻む名建築で、産地を旅する自家製粉蕎麦と珈琲の美学に触れる

大正時代に建てられた「旧加賀谷邸」を受け継ぐ、蕎麦と珈琲の店【鎌倉 北橋(かまくら きたはし)】。趣ある洋館の先に日本家屋が佇み、長谷の賑わいから一歩入れば、時の流れまで緩やかになるような空間が広がります。

主役は、店主自ら全国の生産者を訪ねて仕入れる玄蕎麦を、殻剥きから製粉まで店内で手がける自家製粉の蕎麦。産地や挽き方による香りや味わいの違いを楽しめる「もり食べ比べ」も人気です。食後は洋館へ場所を移し、丁寧に淹れた珈琲や自家製粉の蕎麦粉を使ったスイーツを。作り手の思いと素材の物語に触れながら、建物を行き来し、ここで過ごす時間そのものを楽しみたい一軒です。

▲建設は1925年頃。洋館と日本家屋が美しく融合する「旧加賀谷邸」は、2009年に鎌倉市の景観重要建築物に指定。約100年の時を刻んできた邸宅を受け継ぎ、2024年6月、「鎌倉 北橋」として新たな時を紡ぎ始めました

▲昼会席「さくら」は、季節を映す前菜盛り合わせに蕎麦、甘味が付く人気のセット。この日は鱧の南蛮漬け、京鴨のロース煮、小田原・籠清のかまぼこ、山形の秘伝豆のおひたしを。蕎麦は好みで変更でき、写真の「玉子とじ」は追加料金で味わえます。ふわりと卵に覆われた姿も美しい、鎌倉を舞台にした人気ドラマにも度々登場して話題を集めた一杯

▲庭の緑を間近に眺める縁側は、四季の移ろいまでご馳走になる特等席。美しく手入れされた庭に陽が差し、長谷の賑わいを忘れてしまいそうな静かな時間が流れます。床暖房を備えているので、冬も足元から暖かく

▲大正期の趣を残す日本家屋には、岐阜・飛騨の職人が手がけたテーブルや椅子を設え、古いものと新しいものが心地よく調和。蕎麦を待つ時間さえゆっくりと味わいたくなる、凛とした静けさに包まれています

▲「蕎麦は素材がすべて」と語る店主の北橋さん。全国の農家を自ら訪ね、生産者と顔を合わせながら玄蕎麦を直接仕入れます。毎朝、石抜きや殻剥きから製粉までを店内で行い、素材の持ち味を損なわず一枚の蕎麦にするための手間を惜しみません

▲かつて作家・山口瞳氏が暮らし、近隣の川端康成氏をはじめ文化人も訪れた旧加賀谷邸。往年はダンスホールとして賑わったという洋館は、高い天井や愛らしい窓枠など大正期の面影を今に残します。窓から差し込む光の中で、珈琲と菓子をゆっくりと。蕎麦の食後はもちろん、珈琲一杯から気軽にこの空間を楽しめるのも北橋の魅力です

▲珈琲豆は、生産者とのつながりを大切にする原宿「ザ ロースタリー バイ ノージーコーヒー」から。豆の個性を生かした一杯を、バリスタが丁寧に淹れてくれます。鎌倉の「ジェラテリア サンティ」のミルクジェラートに、シングルオリジンエスプレッソを注いで味わう「珈琲ジェラート・余白」。北橋の蕎麦粉菓子を添え、器は陶芸家・渡邉由紀さんによるもの。溶けゆくジェラートと珈琲が少しずつ表情を変え、食べる人それぞれに味わう“余白”を残します。アフォガートをベースにしたシンプルな一杯の珈琲に、作り手の手仕事とそれを静かに味わう時間そのものが、日常の小さな余白になればという思いが込められています

▲自家製粉した玄挽き蕎麦粉と米粉に、たっぷりのすりおろし人参を合わせた「蕎麦粉のキャロットケーキ」。“蕎麦屋がつくるキャロットケーキ”として、スパイスをあえて控えめにし、蕎麦の香ばしさと穀物の滋味を感じられるよう焼き上げています。窓辺の陽だまりで、優しい味わいの「アイスカフェラテ」とともに

▲江ノ電長谷駅から徒歩約6分。鎌倉最古の社とされる甘縄神明神社の参道沿いに佇む「鎌倉 北橋」。鳥居を望む静かな一角に、約100年の時を刻む洋館と日本家屋が美しく残されています

▲店主の北橋さん。会社員を経てアジアやアフリカをバックパッカーとして旅した後、都内の蕎麦の名店で修行と研鑽を重ね、料理長を務めるまでに。縁あって奥様とよく訪れた鎌倉でこの地に店を開きました

▲大正期に建てられた洋館と日本家屋、四季を映す庭を活かしながら、蕎麦と珈琲、それぞれの時間を楽しめる空間として生まれ変わりました

概要

※掲載している情報が変更になっている可能性がございますので、公式サイト等で最新の情報をご確認ください。

店舗名
鎌倉 北橋
かまくら きたはし
住所
〒248-0016 神奈川県鎌倉市長谷1-11-32
TEL
0467-84-9662
アクセス
江ノ電「長谷駅」から徒歩6分
営業/拝観時間
【蕎麦】11:00~15:00(L.O.)、17:00~19:30(最終入店) ※蕎麦無くなり次第、早仕舞となります
【カフェ】平日 10:00〜18:00、土日祝日 9:00〜18:00
定休日
火曜 (祝日の場合は翌水曜)
公式サイト
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