湘南モノレール「西鎌倉駅」から、新鎌倉山へと向かう緩やかな坂道を徒歩5分ほど上ると、左手に【龍口明神社(りゅうこうみょうじんじゃ)】が見えてきます。その創建は552年(欽明天皇13年)と、なんと飛鳥時代にまで遡る鎌倉最古の歴史ある神社です。
閑静な住宅街に囲まれた境内入り口から一の鳥居をくぐれば、視線の先に「五頭龍大神(ごずりゅうおおかみ)」の像が現れ、その迫力ある姿に目を奪われます。
湘南モノレール「西鎌倉駅」から、新鎌倉山へと向かう緩やかな坂道を徒歩5分ほど上ると、左手に【龍口明神社(りゅうこうみょうじんじゃ)】が見えてきます。その創建は552年(欽明天皇13年)と、なんと飛鳥時代にまで遡る鎌倉最古の歴史ある神社です。
閑静な住宅街に囲まれた境内入り口から一の鳥居をくぐれば、視線の先に「五頭龍大神(ごずりゅうおおかみ)」の像が現れ、その迫力ある姿に目を奪われます。
伝説によれば、かつて鎌倉の深沢周辺には大きな湖があり、そこに五つの頭を持つ龍が棲み悪行を重ねていました。五頭龍はたびたび暴れては洪水を起こして田畑を荒し、さらには子どもをさらって人々を苦しめたそうで、村人たちは苦渋の決断の末に生贄を差し出したという記述も残っています。しかしある時、海底が隆起して江の島ができ、そこに空から弁財天が舞い降りました。弁財天の美しさに心を奪われ、思いを寄せた五頭龍は、弁財天に悪行を厳しく戒められると心を改め、やがて二人は夫婦となったとされています。
おすすめは、妻神である江島神社の弁財天と夫神である五頭龍大神が祀られる龍口明神社を合わせて参拝する夫婦詣。縁結びのご利益があるそうです。
妙法寺の創建は1253年(建長5年)に日蓮聖人が鎌倉松葉谷(まつばがやつ)を布教の拠点と定め、小庵を結ばれた地に建立された霊跡寺院といわれています。鎌倉駅東口から徒歩15分ほどの大町というところにあり、周辺には日蓮ゆかりの寺社が点在しているので、歴史を紐解きながら当時に思いを馳せて散策するのもおすすめです。
妙法寺は境内の苔に覆われた石段が有名で「苔寺」との愛称でも親しまれています。順路に沿って歩くと程なく、朱塗りの仁王門が見え、その先に木洩れ陽に輝く青々とした石段を眺めることができます。苔の保護のため石段の通行はできませんが、横に眺めながら並行した迂回路の先には法華堂があります
さらに傾斜のある山道を登った先に広がるのは、稲村ガ崎と相模湾の絶景。天気が良ければ富士山を望むことができる、空気が澄んだ冬におすすめの鎌倉の隠れたビュースポットです。お出掛けの際は、ぜひ歩きやすいスニーカーなどがおすすめです。
鎌倉駅の東口から真っ直ぐ徒歩5分ほどの場所にある【本覚寺(ほんがくじ)】。鎌倉時代、この場所は幕府の裏鬼門(南西)に当たるとされ、源頼朝が幕府の守り神として夷堂を建てたことが由縁といわれています。
夷堂は、鎌倉江の島七福神のひとつを祀る御堂で、七福神全てを周ると、除災招福・諸願成就するといわれ、江戸時代にはお正月行事として定着したそうです。現在は、四季を問わず七福神巡りとして、人気のスポットとなっています。
そのご利益は「商売繁盛・家運隆盛・縁結び・五穀豊穣」をもたらし、新年の「本えびす」では、福娘さんたちの笑顔と、商売繁盛を祈願する福笹への祈願の声がこだまする、鎌倉ならではの新年の風物詩の一つとして、地元の人々にとってもかかせない行事のひとつとなっています。新たな年を迎え心機一転、躍進を願う方におすすめしたい初詣のお寺です。
監修:湘南スタイルマガジン
取材・文:橋本幸恵
写真・取材協力:原田寛