「江の島・鎌倉フリーパス」を使って夏を満喫しよう!

「江の島・鎌倉フリーパス」でめぐる夏の鎌倉・江ノ島1DAY TRIP

便利でお得な「江の島・鎌倉フリーパス」とは

夏の江の島・鎌倉は海水浴だけではありません。南国気分を盛り上げる地域に根付いた専門店でのお買い物に美味しいモノ、そして夏らしい撮影スポットも沢山!便利でお得な「江の島・鎌倉フリーパス」をつかって今夏お出かけしてみませんか。

小田急江ノ島線 藤沢駅の隣「本鵠沼駅」。改札を抜けると空が広く町の雰囲気も湘南らしいです

「江の島・鎌倉フリーパス」は小田急線各駅からの往復割引きっぷがついた、小田急線藤沢駅~片瀬江ノ島駅間と江ノ電全線で乗り降り自由になる、お得に周遊が楽しめる乗車券です。江の島・鎌倉地域の施設や飲食店などで割引などの特典も受けられます。

色も香りも夏!プルメリアを探しに「湘南園芸」へGO!

ハワイなどの南国では街路樹としてあちこちで見かける「プルメリア」の花。彼の地ではレイや髪飾りなどにも使われる日常の植物で独特の形や色も香りも南国そのもの。日本でも多くのファンがいるそうですが、気温が下がる冬季のケアが難しくコツが必要とのこと。

このプルメリアの植生に詳しく全国のお客さんに支持されるお店が本鵠沼駅近くにある「湘南園芸」(旧店名「湘南園芸センター」)さん。せっかく購入するなら専門的な知識をお持ちのお店が安心ですね。

湘南園芸を営む榛葉(はしば)さんご夫婦。プルメリアを中心に蘭やアンスリウム、ビカクシダ(コウモリラン)など沢山の植物を扱っています

「先代が熱帯果樹が好きで、趣味で植物園をやっていました。私が子供の頃はこの付近に6棟の温室がありバナナ、パパイヤ、マンゴー、グアバ、スターフルーツなどの果実がなる熱帯植物もたくさん育てていました。1978年に園芸店となり、私がお店を引き継ぎ38年になります。先代の頃からプルメリアなど熱帯の花も販売しはじめ、現在はプルメリアだけで40種類ほど扱っています」。

沢山の種類があり色も形も少しずつ異なるプルメリア。葉っぱの緑色と白や黄色にピンク色などカラフルな花のコントラストが夏らしく映えます

「冬季は室内に鉢を移しますが、マンションなど室温が15℃以上を維持できる環境と戸建てで15℃を下回る場合とで栽培できる品種が異なります。場合によっては残念ながら枯れてしまうこともあります。鉢の入れ替えもむやみに大きな鉢へ移すと何年も花が咲かない、などいろいろとノウハウやコツがあります」。このようなお話が聞けるので、安心して選ぶことができますね。

「当店ではオリジナルのプルメリア用の土なども販売しているので、購入後も育てながら長く通われるお客さんが多いです」。

花が咲いていたり、蕾があるようなある程度の枝ぶりの鉢だと5,000円~7,000円程度が価格の目安。初心者の方には「今」花が咲いている鉢をおススメしているとのこと

宅急便を使って自宅に届けることもできるとのことで、購入後に江の島・鎌倉エリアを散策する方も安心して選べます(藤沢市内、鎌倉市内にはお店の配送サービスもあり)。地元のお客さんも多く「プルメリアに限らず園芸のことで何か相談があれば気軽に立ち寄ってください」。ネットショップなどは無いそうですが、経験豊富な榛葉(はしば)さんご夫婦を頼り、電話などでも全国から注文が来るというのも頷けます。花が咲いている鉢は毎年6月頃から販売がスタートするとのことで、品種やサイズによっては来年に向けて今夏のうちに予約されるお客さんもいらっしゃるそうです。

ハワイ生まれの人気ハンバーガー「TEDDY’S BIGGER BURGERS」へGO!

海沿いを走る江ノ電にのって七里ヶ浜駅へ。海と江の島と江ノ電が入る写真スポットも随所に PHOTO©N.Ichikawa

プルメリアを選んだ後は、少し早めのランチタイム。再び「本鵠沼駅」から小田急線で「片瀬江ノ島駅」へ。江ノ電「江ノ島駅」まで少し歩いて乗り換え、江ノ電で「七里ヶ浜駅」を目指します。

目の前は海。サーファーが波と戯れる姿と潮騒の非日常感。極上のランチタイムが待っています

夏の海を眺めながら暑さに負けないパンチのあるハンバーガーを楽しむなら「TEDDY’S BIGGER BURGERS」。ハワイの地元新聞社主催の読者投票で20年超ベストハンバーガーに選ばれ続けている人気店です。出来立て熱々を提供するのがモットーというだけあり、オーダーを入れてから調理が始まります。このインパクトのあるハンバーガーは食べる前にまずは写真を撮らずにはいられません。

米国産100%のパティと高さのあるバンズの組み合わせ。一番人気の「アボカドチーズプレミアムバーガー」

オーダーが入ってから調理するのがTEDDY流。少し待ちますが、出来立ての味わいはやっぱり格別です。写真のパティは通常サイズですが、店名のとおり「BIGGER」や「BIGGEST」にパティのサイズ変更(増量)もできます!味わいだけでなくボリュームもハワイ感が溢れていますね。

ハンバーガーは他にもパティとの相性も抜群の「チェダーチーズプレミアムバーガー」や自家製テリヤキソースを使った「テリヤキプレミアムバーガー」も人気メニューとのこと。ぜひお試しください。

人気のテラス席。この解放感の中で美味しいハンバーガーが楽しめるなんて

江ノ電七里ヶ浜駅から歩いて2分。海に出たら右折してすぐ。青い色の外壁のビルの2階です

ハンバーガー以外にもロコモコなどライス系のプレートメニューやサラダ、スープなどメニューも多数。テイクアウトもできます。平日限定ですが学生の方はハンバーガーとプレートメニューは10%割引となるそうです。七里ガ浜店以外にも江の島島内にもお店があります。

常夏の音色 ウクレレを探しに「Quiet Village」へGO!

ランチの後は少し浜辺を歩いてみましょう PHOTO©N.Ichikawa

珊瑚礁本店やSEIYUなどがある七里ガ浜プロムナードからすぐ。ココア色の壁と白い入口ドアが目印

ランチ後は、散歩もかねて七里ガ浜の海辺から坂をのぼり丘の上にあるウクレレの専門店「Quiet Village」を目指します。柔らかく夏らしい音色のウクレレ。いくつかのコードさえ覚えれば、簡単に弾けるという噂を耳にして初めてのウクレレを選びに、せっかくなら長く使える一本を専門店で選びたいと訪ねることにしました。

ウクレレの販売15年超のキャリアでお客さんの相談に応えてくださる店主の堀口さん

初心者向けから上級者用、プロ用まで。中にはビンテージ物の希少品も 

楽器を作る専門学校を経て、都内の有名ウクレレ専門店で10年の修行を積み2016年に開店された「Quiet Village」。スラックキー ギター演奏家の山内雄喜さんのカバー盤の「Quiet Village」に魅了されたことから店名に掲げたそうです。(「Quiet Village」は洗練された南国サウンドの先駆けMartin Dennyの1959年の作品が有名)。

七里ガ浜の丘の上、店名に相応しい静かな町にたたずむお店で落ち着いてウクレレ選びを楽しみましょう。そう、まだ弾けなくても数あるウクレレの中から自分にあった1本を選ぶプロセス自体が楽しいです!

店内に沢山の種類が展示してあり迷ってしまいそうですが、堀口さんのアドバイスを聞きながら、実際に見て、触れて確かめながら選べるから安心ですね。価格の違いもきちんと理由があるのがわかります。

「初心者の方には1万円を切る価格ながら造りもしっかりしているモデルが人気です。じっくりと練習して上達を目指すなら、国産ブランドで3万円前後のモデルを選ぶ方が多いですよ」と実際の音を確かめながら丁寧に説明してくださります。

遠方から相談にこられるお客様も多いそうで、購入後のメンテナンスなどもお願いできるのも嬉しいですね。上手になったら本場ハワイのブランドにするか、日本人ビルダーが作る一本にするか。夢が広がります。

ウクレレ関連製品以外にも、ウクレレの形をしたイヤリングやオリジナルグッズなども

楽器を入れるケースやストラップなどの関連品だけでなく、オリジナルのTシャツやバンダナ、バック類なども充実。ウクレレと一緒にあれこれ欲しくなってしまいます。

イラストやデザインを担当される暁子さん。ご夫婦でお店を切り盛りされています

優しい音色とご夫婦の柔らかい雰囲気が出迎えてくれるウクレレ専門店。名曲「Quiet Village」から名付けた店名のお話には続きがありまして、ご夫婦が出会う以前からそれぞれがこの曲が好きで思い入れがある楽曲だったとのこと。「この曲がなかったら今の自分たちは無かったと言えるほど運命的な楽曲でもあったため、お店の名前にお借りしました」と、堀口さん。息の合ったお二人の素敵なお店で選ぶウクレレ。きっと運命の一本に巡り合えるに違いありません。

なお、予約のお客様を優先されているそうですので、日程お決まりの際には、予めホームページから予約の連絡をおススメします。

暑さ和らぐ午後のひとときを求めて「喫茶あまから」へGO!

七里ガ浜の丘を下って、再び江ノ電に乗って長谷へ向かいましょう PHOTO©N.Ichikawa

七里ヶ浜駅から再び江ノ電にのって、大仏で有名な高徳院や、四季折々の花を楽しめる長谷寺の最寄駅、長谷駅で下車。鎌倉で一番古い神社「甘縄神明神社」の参道に2020年にオープンされた「喫茶あまから」さんで夏の喫茶を楽しみましょう。

自家製のおやつメニューはどれも絶品。定番のバスクチーズケーキなども人気。この季節は水出しのアイスコーヒーも良いですね

甘縄神明神社の山側から吹き抜ける風が入ってくる店内。趣のある調度品が素敵で入った瞬間に気持ちが華やぎます

お店の正面はまるでスクリーンか舞台のセットのような家庭風のキッチンカウンター。店主の内藤さんが忙しく手を動かしています。聞こえる水道の音すら心地よく感じてしまうから不思議です

「いつか地元で自分の店をオープンする」という夢を、ついに実現させた店主の内藤さん。前職は全国の食の作り手や飲食店オーナー、シェフたちと一緒にプロジェクトを立ち上げ伴走するお仕事をされていたそうで、お店を始めることで自分も作る側へ。全国の生産者さんらとの培った関係があるからこそ「作り手さんたちと素材を大切に」を念頭に、メニューに使う食材や調味料を吟味されているそうです。食事からお菓子、そしてコーヒーやお茶まで、上質な素材を活かした「あまから」流の味付けで美味しくお客さんに提供してくださっています。

参道に面した大きなガラス越しに見える夏の景色。本を読もうかとページを開いても、思わず視線が長谷の落ち着いた景色に奪われ時間が過ぎてゆきます

季節ごとの食材をつかったお菓子類も数量限定で楽しめます。こちらは「古山果樹園 とろもものババロア」。淡い色あいも涼し気で佇ずまいが美しいです

ピンク色の果肉の自家製桃のコンポートと濃厚なババロアの組み合わせ。ババロアにもしっかりと桃の果肉が。至福とはこのことなり、と思わず脳内で繰り返しながら口の中で溶けてなくなってしまう儚さもまた良いのかも知れません。果樹園から直接仕入れた旬の桃は様々な品種に切り替わってゆくそうです。

「四代目徳次郎日光天然氷のかき氷 八女抹茶」星野製茶園のお抹茶を使った自家製のシロップとご近所にある山屋製餡所さんの小豆との相性も◎ 大きな氷の山に食べきれるかなと一瞬不安がよぎりますが、甘さもほどよく溶けて液体になった残り汁まで完食。食べ終えたあともすっきりさわやか!

使用する氷は、日光の清らかな水を使い自然の中で作られた「四代目徳次郎日光天然氷」。とても硬い氷を室温にならしてから業務用のかき氷機でつきっきりでゆっくり丁寧に薄く削り、氷の層を重ねて整えてゆきます。削られたばかりの氷はまるでカンナで削った木の薄膜の様。その氷の山に自家製のシロップをかけて仕上げたかき氷。季節のフルーツを使ったシロップなど10月末まで日々5種類ほどのかき氷が楽しめるそうです。

開店して2年半が経過。地元のお客さんが多いそうで、食事を楽しみに通われるお客さんも多いとのこと。夏季限定の冷やし中華やパスタなどの麺類からごはん物や定食まで。お一人で営業されているのにも関わらず食事だけでも日替わりで10種類近く用意されているから驚きです。今度はゆっくり食事も楽しみたいと思いました。

夕涼みサンセットディナーが楽しめる「Double Doors 七里ガ浜」へGO!

長谷を散策し、再び長谷駅から七里ヶ浜駅へ。夏の夕暮れを感じながら湘南らしいディナーを楽しみましょう。七里ヶ浜駅から徒歩2分。国号134号線越しの相模湾、七里ガ浜の海を感じることができる人気のお店。夕日に染まる江の島や富士山も見える絶好のロケーションで気分が上がります。

ボリュームのあるメニューが多く、世代を問わずひっきりなしにお客さんが訪れます

新鮮な野菜がたっぷり入って大きなエビやハムも入った「コブサラダ」はダブルドアーズの顔ともいえる人気メニュー。マヨネーズとオーロラソースでアメリカンな味わいを楽しみましょう。

海風を感じながらいただく生ビールも最高。「生チョリソーとポテトのオーブン焼き」は程よい辛さのチョリソーでビールが進みます。揚げてないポテトもヘルシーで嬉しいですね

シェアできるピザも人気。「スモークサーモンとルッコラとマスタードのピザ」は新鮮なルッコラがどっさり。スモークサーモンの塩加減とトマトソース、そしてマスタードがよく合います

店内も広く、アンティークのテーブルと椅子で寛ぎながら美味しいものと会話が楽しめます

テラス席からの眺め。夕日に染まる空、灯台から光を放つ江の島。富士山が見えることも!

15時以降はディナータイムのメニューに切り替わります。15時までのランチタイムはドリンクが付いたセットメニューも。同じ七里ガ浜に3月にオープンしたばかりのDouble Doors NAVY店は建物の3階と屋上に客席があり眼下に海と国道134号線、そして江ノ電を見ながら食事が楽しめると話題です。次回はそちらのお店にも行ってみたいと思います。

今日の1DAY TRIPのお得額は!

「江の島・鎌倉フリーパス」は小田急線各駅からの往復割引きっぷがついた、小田急線藤沢駅~片瀬江ノ島駅間と江ノ電全線が乗り降り自由になるお得な乗車券です。

以下は、今回のルートのおさらいです。

小田急線新宿駅→小田急線本鵠沼駅→【湘南園芸】→小田急線片瀬江ノ島→江ノ電江ノ島駅→七里ヶ浜駅→【TEDDY’S BIGGER BURGERS七里ガ浜店】→【Quiet Village】→七里ヶ浜駅→長谷駅→【喫茶あまから】→長谷駅→七里ヶ浜駅→【Doble Doors 七里ガ浜店】→七里ヶ浜駅→江ノ電藤沢駅→小田急線藤沢駅→小田急線新宿駅。

交通費は通常のIC利用の運賃よりなんと672円もお得になりました。

なお「江の島・鎌倉フリーパス」でご優待・割引を受けることができる施設や飲食店があります。詳細はこちらでご確認ください。さらに2022年3月12日(土)からの小児IC運賃が小田急線全区間一律50円になったことに伴い、江の島・鎌倉フリーパスのこども料金が410円~430円になりました。お子さまと一緒のお出かけにぜひご利用ください。

取材 ALOHAS
※価格はすべて税込みです。
※掲載情報は鉄道運賃に関する部分を除き、取材日時点(2022年7月)のものです。