北条政子も帰依していた法然上人開祖の浄土宗の寺院です。鎌倉大仏の愛称で親しまれる尊像は、阿弥陀如来像で鎌倉では仏像として唯一の国宝に登録されています。正式名称は大異山高徳院清浄泉寺。「鎌倉大仏殿跡」として国の史跡となっています。鎌倉三十三観音霊場の二十三番札所。江ノ電長谷駅から徒歩約7分です。
北条政子も帰依していた法然上人開祖の浄土宗の寺院です。鎌倉大仏の愛称で親しまれる尊像は、阿弥陀如来像で鎌倉では仏像として唯一の国宝に登録されています。正式名称は大異山高徳院清浄泉寺。「鎌倉大仏殿跡」として国の史跡となっています。鎌倉三十三観音霊場の二十三番札所。江ノ電長谷駅から徒歩約7分です。
大仏さまの正式名称は「銅造阿弥陀如来坐像」。鎌倉時代の半ば頃となる1252年に建立が開始されたと伝わります。建立当時、金箔で覆われていた金銅造りの大仏さまは大仏殿(堂宇)に安置されていましたが、度々の大風や1498年の大地震などにより境内の建物も大きな被害を受け、堂宇が崩壊したと伝わります。以降、露座のお姿となっています。
潮風や雨、そして経年により損壊が進んだ尊像は、江戸の商人らによる支援により1730年代に大規模な修復が施されました。その後も大正、昭和、平成にも修繕や耐震の補強が施され、現在も造立時の像容と大きく変わることなく保たれています。1958年に国宝に指定。創建から770年超経過する現在も、鎌倉の地で人々の祈りの対象として静かに座しています。
高さ約11.3メートル、重量約121トンの銅造。光のあたり具合や拝む角度により表情の印象が少しずつ異なりますが、美しいお顔が印象的です。やや前傾で座するお姿も力まず安定した心身の様子を体現されているようです。
おおよそ100年前となる1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災により、台座が崩れ大仏像も前傾するも倒壊には至らず。翌年には台座が補修され、復興。雨風にさらされ、浸食等により傷んだくび(頸部)の補強と耐震工事も1960-1961年(昭和35-36年)に行われています。
大きな大仏像の内部は、柱がなく空洞であることに驚きます。見上げると「昭和の大修理」と呼ばれる頸部補修の補修跡も見ることができます。外光が入って来る背中の二つの窓は何と建立時からあるものだそう。鋳造する際に内部を満たしていた土や砂をここから出して完成させたそうです。大仏胎内の拝観料50円を納めてお入りください。
創建当時の大仏殿(堂宇)の面影を感じさせるのは、尊像をぐるりと囲むように点在する礎石です。この上に太く立派な柱が立てられていたそう。現在も56基が当時のままの場所に遺されており、参拝する人々が小休止するのにちょうど良い腰かけの場を提供しています。 大きな礎石は側面にノミで削られたような跡や石の中心を表す十字に刻まれた線も見ることができます。
境内入口にあるのが、仁王門。鮮やかな朱色の勇ましい一対の仁王像は迫力満点。東日本大震災のあった2011年から約3年もの時間をかけ、鎌倉市内在住の仏師瀧本氏により見事に修復されました。
「かまくらや御ほとけなれど釈迦牟尼は 美男におはす夏木立かな 晶子」と刻まれています。大仏さまの素敵な表情の美しさに驚くだけでなく「夏木立」にも感嘆されている歌の通り、広い境内には手入れをされた植栽豊かな木々・草花が出迎えてくれます。
春は梅や桜、初夏には躑躅や新緑、夏は百日紅、秋は紅葉、冬は山茶花など椿を見ることができます。
御朱印所にてお願いすることができます。御朱印帳に記帳する場合は、混雑状況により時間がかかる場合があります。記帳受付9:00-15:00、紙朱印頒布8:00-16:30です。
お供えするお線香をはじめ、御札や各種御守、御朱印帳などを求めることができます。大仏像のミニチュアなどは外国人観光客の方にも人気とのこと。
昭和の香り漂う懐かしい風情のお店が二つあります。広い境内の散策の小休止やお土産の購入にご利用ください。店内席でお茶をいただくこともできます。
・駐輪場 仁王門前にあります。
・駐車場 なし(障がい者用駐車場1台あり、予約制)近隣のコインパーキングなどをご利用ください。
・公衆トイレ 境内奥にあります。
・車いす用スロープ あります。境内入口から境内にバリアフリールートがあります。
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