藤沢駅から鎌倉駅までを結ぶ、江ノ電の１日乗車券「のりおりくん」。江ノ電が1日乗り放題になるだけでなく、江ノ電沿線にある50ヶ所以上のスポットで優待を受けることができる江の島・鎌倉観光に欠かせないお得な乗車券です。江ノ電各駅の券売機はもちろん、江の島・鎌倉ナビからも事前に購入できるようになり、さらに便利になった「のりおりくん」を使って湘南旅に出かけよう！
【旅支度】江の島・鎌倉ナビでデジタル版「のりおりくん」を購入し、湘南旅の準備を
▲江の島・鎌倉ナビで購入できるデジタル版「のりおりくん」。かわいい電車のアニメーションにも注目♪
今回の旅は江ノ電・鎌倉駅からスタート！ デジタル版のりおりくんをフル活用して、江ノ電沿線をめぐります。
▲鎌倉駅では、改札口でスマホ画面を見せて改札を通過します
▲世代を超えて愛されている江ノ電300形。今回は鎌倉駅から藤沢方面行きに乗車します
【鎌倉大仏＆朝ごはん】高徳院で鎌倉大仏を拝観し、オーガニックカフェで身体がよろこぶ朝食を
最初の目的地は、鎌倉大仏で知られる定番の観光スポット【高徳院（こうとくいん）】。最寄りの長谷駅で下車し、朝の清々しい境内を散歩します。11月下旬から12月上旬には、境内のモミジやイチョウが美しく色づき、鎌倉大仏と一緒に紅葉を楽しむこともできます。
▲長谷駅では、窓口でデジタル版「のりおりくん」の画面を見せて改札を通ります
鎌倉大仏として名高い高徳院の本尊・国宝銅造阿弥陀如来坐像は、ほぼ造立当初の姿を保っているそう。創建から750年以上にわたり多くの人々の手で守られ続けてきた尊像は、今もなお数多くの信仰を集めています。
▲午前8時に開門する高徳院。空気の澄んだ朝の拝観がおすすめです
拝観後は、長谷の路地裏に佇むオーガニックカフェ【ナチュデコ】でヴィーガンの人にも人気のモーニングベジサンドをいただきます。由比ヶ浜のパン屋リュミエール・ドゥ・ベーの天然酵母パンに、オーガニックで旬な鎌倉野菜を中心に、全国から取り寄せた自然農法の野菜を挟んだベジサンド。ミニサラダと豆乳ヨーグルト、八ヶ岳珈琲工房から仕入れた美味しいコーヒー付きの満足な一皿です。ゆったりとした時間が流れる店内で心安らぐひと時を過ごすことができます。
▲長谷の静かな路地に佇むナチュデコ。喧騒から離れた落ち着いた空間で朝食を
▲自宅のガレージを改装したという、朝の日差しが気持ち良い店内
▲モーニングベジサンド（1,100円）。自然農法で育てた野菜を使用し、トスカーナ産のエキストラヴァージンオリーブオイルとサルサソースで味付けした身体に優しい人気メニュー
【陶芸体験】「はせ陶」で鎌倉旅の思い出“大仏づくり”を体験
朝食後には、ナチュデコから徒歩約5分の体験工房【はせ陶】で陶芸に挑戦。
はせ陶は、鎌倉で活躍する陶芸作家から直接指導してもらえる陶芸の体験教室です。無心で土を捏ねる時間は、日常を忘れさせてくれる特別なひと時になるはず。手のひらサイズの小さな仏像がつくれる鎌倉ならではの陶芸体験「仏像づくり体験」が特におすすめ。作り手によって表情が異なる仏像は旅の思い出作りにピッタリです。
▲長谷寺の交差点付近に店舗を構える「はせ陶」。鎌倉大仏の拝観後にぜひ立ち寄って
▲ろくろや手びねりでの陶芸体験も可能。体験後は乾燥、焼き上げの工程を経て約１カ月後に自宅へ届きます
▲石膏型を使って作る小さな仏像。顔や手などを自由にアレンジして世界で一つの仏像を作ろう。仏像づくり体験7,150円。「のりおりくん」の提示で体験料金が330円割引に！
体験後は、由比ヶ浜までのんびりお散歩。海水浴シーズンを終えた秋から冬の由比ヶ浜はローカルの憩い場。日中の暖かい日差しと気持ち良い海風を感じながら、ゆったりと流れる湘南時間に癒されよう♪
▲のんびりとした空気が気持ち良い海時間
【お買い物①】ここでしか手に入らない“とっておき”に出会う鎌倉ショッピング。
個性豊かなショップが多いのも湘南の魅力のひとつです。お散歩のついでに地元の人気店に立ち寄って、特別な出会いを楽しんで♪ 今回は、六地蔵交差点付近に立地する２軒の個性的なお店をチェック！
オーストラリアのアウトドアブランド「アウトギア」の日本総代理店としてスタートした輸入雑貨店【輸入雑貨アムマックスのお店 鎌倉店】。横須賀で約30年間、輸入会社を営み続ける店主が、世界中から選りすぐったユニークな商品を取り揃えているセレクトショップです。帽子や衣類、ギフトなど、店内には様々な商品が所狭しに並んでいます。
▲六地蔵交差点に位置するショップ。ギフトやお土産にぴったりの品が見つかります
▲アイルランドの伝統工法で製造されたハットなど、高品質の商品がズラリ。アイルランド製ハット 8,000円〜12,000円
▲イタリア・バルトルッチ製のピノキオ。おとぎ話の世界へ誘う彫刻技術の結晶です。13,200円〜
▲横須賀ブランドOHKI JAPANのタイダイ染め靴下（1,400円）は、ちょっとしたプレゼントにも人気
▲お店で「のりおりくん」を見せると“江ノ電木製乗車証再現ストラップ”がもらえます
【お買い物②】革と彫金で仕立てる、世界に一つのオーダーメイドアイテム
アムマックスで買い物をした後は、斜向かいにある革製品と彫金アクセサリーを製作・販売する【Dahliacyan（ダリアシアン）】へ。店内の工房で作られたハンドメイドアイテムやオーダーメイドが人気で、遠方からの依頼も多いのだとか。「のりおりくん」の提示でアイテムが5%OFFになるのもうれしいポイント。
▲オリジナル商品の他、アンティークの一点物も並ぶ店内
▲店内の工房で製作されたハンドメイドアイテムが魅力
▲革製品は全て手縫いで丁寧に仕上げられています
▲アクセサリーもオーダー可能。名前やイラストを取り入れたデザインも好評
▲愛犬用の首輪も人気アイテムのひとつ。オリジナル彫金の迷子札とセットでオーダーする人も多いとか。首輪はデザインにより異なり20,000円〜30,000円
▲店舗の入り口では、看板犬のフレンチブルドッグのマギサンが出迎えてくれます
【ランチ】江ノ電からのオーシャンビューを満喫しつつ、遅めのランチへ
お買い物の後は和田塚から江ノ電に乗車し、駅のホームから見える贅沢なオーシャンビューを満喫。江ノ島駅で下車し、徒歩5分ほどの場所にあるリバーサイドレストランで遅めのランチを。
▲無人駅の江ノ電・和田塚駅では、のりおりくんの提示が不要です（そのまま改札を通るだけ！）※乗務員よりお願いされた場合は、画面をご提示ください
▲江ノ電の絶景ポイント・鎌倉高校前駅で途中下車。ホームからの江ノ電と海、江の島の景色をお見逃しなく！
江の島・境川沿いのアメリカンダイナー【DIEGO BY THE RIVER（ディエゴ バイ ザ リバー）】は、カフェブームの仕掛け人として知られる山本宇一さんが手がけたお店。オープンから約12年、サーファーやローカル、観光客など多くの人に愛され続けています。天気の良い日には、ぜひ広々としたオープンデッキで、ゆったりとランチタイムを堪能してほしい。
▲境川沿いにあるレストラン。２階の客席からは、境川と江の島を望むことができます
▲ひき肉の代わりにソイミートを使用したヴィーガンタコライス（1,300円）。「のりおりくん」の提示で飲食が5%割引に
▲ピンク色の壁が印象的な店内スペースでごゆっくりどうぞ
【お散歩参拝】深煎りコーヒーを片手に江島神社を参拝しょう
食後には、ディエゴの１階にある深煎りコーヒー専門店【GP COFFEE ROASTER ENOSHIMA（ジーピー コーヒーロースター エノシマ）】でホットコーヒーをテイクアウト。コクのあるコーヒーで暖まりながら、江島神社を参拝します。
▲2022年夏にオープンした深煎りコーヒーの専門店。店内でまったりするのもGOOD！
▲自家焙煎コーヒーを丁寧にハンドドリップした１杯
▲コーヒーを味わいながらの湘南散歩は格別です。ペーパードリップコーヒー 540円
▲寒い時期にはカフェラテ（648円）もおすすめ。コクのあるコーヒーとミルクの相性は抜群
江の島大橋を渡り、【江島神社・辺津宮（へつみや）】を目指してお散歩へ！ 天気の良い日には江の島大橋から富士山を望むこともでき、海と江の島、富士山を一度に見渡せます。
朱の鳥居から石段を上り約5分、高低差のある境内で一番下に位置しているのが源實朝によって創建された辺津宮です。
▲田寸津比賣命（たぎつひめのみこと）をお祀りしている辺津宮。拝殿前に置かれた巾着型の賽銭箱は、お賽銭を入れると音が出る仕組みになっています
【絶景スポット】天狼院書店からのみアクセスできる湘南の特等席
旅の締めには、書店からしかアクセスできない知る人ぞ知る“湘南の特等席”へ向かいます。江の島から国道134号を渡り、「ENOTOKI（エノトキ）」２階にある【天狼院書店「湘南天狼院」】へ。喫茶店を併設した個性的な書店で、「のりおりくん」を提示してカフェメニューを購入すると、屋上テラスへアクセスできます。
▲屋上テラスは、江の島と富士山、相模湾が一望できる湘南屈指の絶景ポイントです
湘南の絶景を満喫した後は、再び江ノ電に乗り藤沢駅へ。天気が良ければ、湘南海岸公園駅まで境川沿いをお散歩するのもおすすめ。江の島周辺から約8分で湘南海岸公園駅に到着します。
▲時代を感じる駅舎。湘南海岸公園駅は無人です。※乗務員よりお願いされた場合は、画面をご提示ください
▲湘南海岸公園駅から約8分で藤沢駅に到着。藤沢駅で小田急線やJR線に乗り換えて帰路につきます
都心からのアクセスが良く、様々な観光スポットへ電車でめぐることができる湘南エリア。お得な乗車券を上手に使って、気軽に旅気分を味わおう♪
※価格はすべて税込です 。
※掲載情報は取材日時点（2022年11月）のものです 。
監修 湘南スタイルマガジン
取材・文 雨宮ちえみ
写真 小澤義人
