長谷駅

COTONOHA
コトノハ

野菜たっぷりのヴィーガン・ランチが人気。長谷の路地裏に佇む築100年の古民家カフェ

▲長谷駅改札を出て、駅前の喧騒を避けるように小さな路地を歩いて4分ほど。静かな住宅地にある古民家ヴィーガン・カフェ「COTONOHA(コトノハ)」

長谷の閑静な住宅地に佇むヴィーガン・カフェ「COTONOHA(コトノハ)」。その歩みは2019年、北鎌倉の古民家を再生した、玄米菜食のお店としてスタートしました。当時鎌倉では、まだベジタリアン対応の店は珍しく、その先駆けとして話題を呼びましたが、コロナ禍の煽りを受け、翌年には一時休業を余儀なくされます。
しかし、この中断を機にお店のコンセプトとメニューを深化。2021年、動物性食品を一切使わない完全ヴィーガン・カフェへと変貌を遂げ、営業を再開しました。
こだわりの食材と調味料で仕立てる料理は、ヴィーガンの方のみならず幅広い層から支持を得ましたが、今度は建物の老朽化という壁に直面し、2022年に惜しまれつつも閉店することに。
その後、移転先を探す中で、長谷にある(現在の)古民家とご縁がつながり、2か月間の改修を経て、2023年4月に「新生」COTONOHAをオープンしました。今では、以前からのファンに加え、国内外から訪れる観光客も多く立ち寄るカフェとなっています。

▲長谷の海岸と由比ガ浜大通りを繋ぐ路地にある、白い暖簾がかかった木戸が入口です

周辺の風景に溶け込む平屋の古民家のため、一見すると見過ごしてしまいそうですが、外壁に掛けられた大きな青いタペストリーと白い暖簾が目印です。
店の前の道を海と反対方向に40mほど進むと由比ガ浜大通りに突き当たり、その先には鎌倉最古の神社とされる「甘縄神明神社」の参道が続いています。

▲初めて訪れたのに懐かしさを覚える木造平屋の家屋。昭和レトロなガラス戸をガラガラと開けると、そこが玄関です

▲玄関で靴を脱ぎ、縁側を通って客席へ向かいます。磨き抜かれた廊下に築100年近い建物の歴史を感じます

▲二間続きの和室に、意匠の異なるテーブルや椅子がゆったりと配置されています

店内に広がるのは、昭和の時代にタイムスリップしたような空間。古民家の趣を活かすために、内装のリノベーションは最小限にとどめ、障子やふすま、欄間などの建具はそのまま使用しています。また、前オーナー様からのご縁を大切にするために、神棚も残しているそうです。
家具や調度品は、もともとこの家で使われていたものを受け継ぎ、古道具店で購入したアンティークも何点か並べられ、それぞれの木の温もりが調和した和モダンの居心地のよいスペースになっています。

▲カラフルな鎌倉野菜とヘルシーなお惣菜がたっぷりの「veganブッダボウル」

では、お店自慢のランチをいただきましょう。11時から15時までいただけるランチメニューは、「veganブッダボウル」、「veganブッダグラスプレート」、「veganカレープレート」の3種類が用意されています。
ブッダボウルとは、アメリカ西海岸発祥の料理で、野菜や穀物、ナッツなど多彩な食材を1つのボウルに盛り付けたヘルシーなサラダ丼のこと。肉や魚を使わない精進料理が仏教由来であること、
そして、山盛りの具材が仏陀のお腹に似ていることから名付けられたそうです。

COTONOHAの「veganブッダボウル」は、ごはんの上に鎌倉野菜などの新鮮な野菜がたっぷり。香ばしい大豆ミートの唐揚げ、モチモチ食感のオートミールの肉団子、韓国風に味付けした厚揚げなどの惣菜も盛り付けられています。
鮮度抜群の生野菜は、自家製の胡麻だれやタルタルソースをかけてサラダ感覚でいただきます。
惣菜に使う発酵食品などの食材も厳選し、無添加・無化学調味料を使って、一品ずつ手間暇かけて調理されています。ごはんは、佐賀県産の無農薬栽培の五分づき米を取り寄せ、黒米と混ぜて炊いているそうです。
スープは日替わりで、この日は塩麹、オリーブオイル、黒胡椒で味付けした白菜のポタージュ。白菜の甘みと旨味が濃く、身体に沁みました。

▲一番人気の「veganブッダグラスプレート」はブッダボウルと同内容の野菜、惣菜が皿盛りされ、さらにグラスサラダが別添えされています。たっぷりと野菜を味わいたい方に嬉しいメニューです

▲カラフルで野菜のパフェのような「グラスサラダ」

花びらのようにカットされた赤大根の下には、紫キャベツ、キャロットラペ、スプラウト、レタスなどの生野菜が地層のように積み重ねられています。野菜の間には、味付けしたひじきや春雨、テンペ(大豆発酵食品)でつくった「肉そぼろもどき」、そして一番下にはとろろが忍ばせてあります。上の野菜を少し食べてから、長いスプーンを使って混ぜながら食べ進むと、異なる食感と風味が絡みあい、絶妙な美味しさです。

▲カレーと生野菜、お惣菜が盛り合わせになった「veganカレープレート」

ココットに入ったカレーは、何種類もの野菜を細かく刻んでスパイスで煮込んだルーにひよこ豆、ひじきが合わせてあり、グリルしたかぼちゃ、蕪、パプリカ、ズッキーニがトッピングされています。一口目にスパイスの香りを感じ、そのあと野菜の甘さが広がります。控えめな辛さなので、辛いものが苦手な人にも、食べやすい味付けです。
プレートには、生野菜や大豆ミートの唐揚げのほか、デーツを使った大学芋が一緒に盛り付けされており、ボリューミーで満足感の高い一皿です。

▲床の間として使われていたという場所にはアンティークの食器棚が鎮座し、お茶に使用する乾燥させたハーブの茶葉が並べられています。オーナーの美的センスが感じられるコーナーです

▲小さな庭に面して縁側デッキ席が設けられており、食事や飲み物を楽しむことができます

▲縁側の木漏れ日に包まれながら味わう、鮮やかなバタフライピー・ティー。心ほどける贅沢な「お茶時間」です

30種類ほど揃うハーブティーは、お好みで3種類までブレンドしていただけます。ドリンクは他に、コーヒー、紅茶、フルーツスムージー、ジンジャエールなどのソフトドリンク、オーガニックのビールやワインもラインアップされています。

▲調理担当のManamiさん(左)と生まれも育ちも北鎌倉の野中オーナー(右)

オーナーの野中さんが北鎌倉で始めた玄米菜食の店COTONOHAが、ヴィーガン・カフェに変身するきっかけをつくってくれたのが、現在、お店の料理を担当しているManamiさんでした。
コロナ禍による休業後、お店の方向性に悩んでいた野中さんは、知人であったManamiさんからベジフード・プロデューサーを紹介され、ヴィーガン・カフェへの転向を提案されます。肉が大好きで、ヴィーガン料理の経験がなかった野中さんでしたが、提案されたメニューを試食してビックリ!
「ヴィーガンでない自分が食べても美味しく、鎌倉野菜の美しい彩りが生かされている」と感動した野中さんは、Manamiさんと二人三脚で新しい一歩を踏み出すことを決意し、新生COTONOHAがスタートしました。

2023年の長谷移転を経て、今や地域の方たちのみならず国内外の観光のお客さままで、たくさんのゲストに愛される存在となった同店。

「『身体にいいから』よりも、まずは食事を楽しむこと。『美味しい』と思うことが、一番の栄養になると思うんです。」 そう語る野中さんが目指すのは、食のスタイルの押し付けではなく、あくまでもライフスタイルの「一つ」としての提案です。提供されるヴィーガン料理は、食の多様性における一つの選択肢にすぎません。大切にしているのは、新鮮な食材と無添加の調味料を使い、手間を惜しまず、愛情を込めて美味しい料理を作ることだそうです。

長谷を訪れた際は、ぜひこの風情ある古民家で、心まで満たされる野菜たっぷりのランチを堪能してみてはいかがでしょうか。

取材 ALOHAS
※掲載情報は2026年4月取材時点のものです。

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概要

※掲載している情報が変更になっている可能性がございますので、公式サイト等で最新の情報をご確認ください。

店舗名
COTONOHA
コトノハ
住所
〒248-0016 鎌倉市長谷2-10-34
TEL
0467-25-5508
アクセス
江ノ電「長谷駅」から徒歩約4分
営業/拝観時間
ランチ11:00〜15:00 カフェ15:00~17:00
定休日
水曜・木曜
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