海辺が賑わう夏だからこそ、自分流にひっそりと鎌倉・江の島を味わえる、とっておきのスポットとお散歩コースをご紹介します。
海辺が賑わう夏だからこそ、自分流にひっそりと鎌倉・江の島を味わえる、とっておきのスポットとお散歩コースをご紹介します。
▲甘辛のタレでじっくり煮込んだ鶏ひき肉に枝豆の食感がアクセント「枝豆鶏そぼろ」(右)、カリッと香ばしく焼いたスパムに特製テリヤキのタレとコクのあるマヨネーズを挟んだ「スパム テリヤキ味」(中)。そして、大きめの鶏肉とごぼうを甘辛く煮込んだ「鶏ごぼうめし」(左)は、仕込んでいると「何の匂いですか?」とつられてお客様が入店するというほどの開店当初より10年間不動の人気ナンバーワン!
小田急「鵠沼海岸駅」から徒歩5分ほどの閑静な住宅街にひっそりと佇む、地元で評判のおむすび屋さん【KUGENUMA RICE(クゲヌマライス)】。主役となるお米は、白米、玄米ともに山形県の提携農家から極力農薬を減らした特別栽培米のつや姫を仕入れるなど、素材にもこだわるテイクアウト専門店です。
▲「紅塩鮭」や「小田原曽我の十郎梅」などの定番から、「たらことマッシュポテト」や「焼きサバとネギの混ぜご飯」など個性派まで常時30種以上。平日は15〜20kg、土日は20kg以上ものお米を炊くそうです。品数が揃うのは朝8時頃。午前中には売り切れてしまうので早めの時間帯がおすすめ
▲右から店主の廉人(きよひと)さん、まどかさん夫妻、スタッフの沙織さん。「これから海が気持ちの良い季節を迎えます! 海にはおむすびがつきもの! 当店から海まで徒歩5分ですので、今年の夏はぜひおむすびを持って海にお出かけください!」愛情のこもったおむすびからはもちろん、明るい笑顔にもパワーをいただきます
江の島のほど近く、引地川の河口に広がる砂浜では、6月上旬頃になると淡いピンクのハマヒルガオが一面に咲き誇ります。潮風に揺れる可憐な花は、湘南の風物詩として地元の人々にも親しまれる初夏の景色。鎌倉・江の島をめぐる旅の途中に、ぜひ立ち寄りたい癒しのスポットです。それから、7月から9月にかけてはぜひ、ハマゴウの花を探してみて。少しピンクがかった紫色と独特な甘い香りは、湘南の夏の風物詩です。
▲江の島を望む浜辺に、ハマヒルガオが咲きそろう季節。 湘南の初夏を告げる風物詩が、今年もやさしく揺れています
▲一番人気はアボカド、ベーコン、チーズをサンドしたボリュームたっぷりの「ABCバーガー」。ジューシーなオージービーフのモモとウデ部位をふんだんに使ったこだわりのパティ、バンズは地元の老舗ベーカリー高久製パンと何度も試作を重ねて完成したという鵠沼店オリジナル。しっとりふわふわな食感がジューシーなパティとフレッシュな野菜とベストマッチ
食べログの百名店に6年連続選ばれている渋谷の人気バーガー店が、江の島と海を一望する鵠沼海浜公園の「HUG RIDE PARK(ハグライドパーク)」に2024年オープン。
すべてのバーガーにマヨネーズ、レタス、トマト、オニオンが入っていて、フレンチフライとピクルス付き。苦手な食材抜きもトッピングやサイズアップなども自由にカスタマイズできるので、自分だけのわがままハンバーガーを叶えてみて!
▲「オリジナルシェイク(バニラ)」は、お好みでアイスクリームをブルーシールに変更可能。写真は「サンフランシスコチョコミント・シェイク」。鵠沼海浜公園店限定メニューで「アイスバーガー」も!
▲世界を舞台に活躍するアスリートのサインボードが飾られた店内。窓からは、スケートパーク内を一望でき、スケードボードやBMXに夢中で挑む未来のスーパーキッズたちを眺めることができます。今後、アスリートやスタッフをモニターやライブで応援できるようなチップ制度の導入の準備も進めているそう。著名な選手に遭遇できるかも!?
江の島大橋を渡り、島の東側の湘南港の突端部分に建つ真っ白な湘南港灯台。人々が常に行き交う江島神社方面とは異なるヨットハーバーに近いことから、観光客の姿は少ないエリアにあります。
海に突き出たロケーションで周辺には遮る建物もなく、ウッドデッキ越しの先にそびえる灯台の美しさは写真映えすることもあり、これまでドラマやCMのロケ地としても利用されてきました。晴れた日には、片瀬海岸東浜から逗子、葉山まで海岸線が一望できるスポットです。
▲江の島ヨットハーバーの突端に佇む白い灯台は、湘南の空と海に溶け込むシンボル的存在。心地よい潮風を感じながら、ただまっすぐに歩きたくなる、そんな特別な場所です
▲メインの料理メニューは、「ソフトタコス」とシーフードや野菜の「フリットミスト」の2種。写真のソフトタコスはポークをメインにワカモレ、サルサ・ベルデ、ハラペーニョなどをトッピングした「カルニータス」と、エビをメインにした「カマロン」。どちらも手頃なサイズ感とオニオンやハーブの爽やかな香り、ライムをキュッと絞って、ちょっぴりスパイシー口当たりが、どのビールともベストマッチ!
都内で人気飲食店をいくつも手がけるオーナーが、長年の準備期間を経て念願のブルワリーを2024年春にオープン。
観光客はなかなか訪れない狭い裏路地ながら、江の島唯一の醸造所としてクラフトビール好きの間で噂は広がり、ここを目指して遠方から訪れる人や、ランニングのゴールとして目掛けてくる近隣のランナー、海上がりのサーファーなど常連客で密かな賑わいを見せている穴場スポットです。
江の島の風を感じる、ここでしか出合えない個性的な味わいをぜひ楽しんで。
▲小田急「片瀬江ノ島駅」から江の島大橋を渡り、直進する賑やかな江の島弁財天商店街....ではなく、その左手のヨットハーバーに向かう道なりから更に裏路地に入った住宅街。古民家を改装した左の建物が醸造所。隣接したテラス席を備えた開放的な空間で出来立てのビールを味わえます。江の島名物の猫たちにも遭遇できるかも
▲左から順に、ラベルのイメージで先入観を持たず純粋に味わいや香りを楽しんでほしい、そんなコンセプトから生まれた「ノーラベル缶」。スケートボードのエキサイティングな技の数々を赤色で表現した「SKATE RED」、スノーボードをイメージした雪のように滑らかで飲みごたえのあるセゾン「SNOW WHITE」、海や波の美しさとサーフで生まれた白波のような泡立ちが特徴的な「SURF BLUE」
▲江ノ電「七里ヶ浜駅」からすぐの場所。店内はカフェスペースだけでなく、オーナーがセレクトした雑貨やアパレルも揃います。季節ごとに異なる表情を見せる夕暮れ時は格別
江ノ電「七里ヶ浜駅」から徒歩0分。ハワイ仕込みのバナナブレッドやマフィンをはじめ、きび砂糖や三温糖、北海道バター、オーガニックバナナなど素材にもこだわった手作り焼き菓子が人気のお店です。
人気クリエイターによるハンドメイドやオリジナルグッズ、アート、ワークショップなど、定期的にイベントも開催しているのでぜひインスタグラムでチェックして。
▲こだわりのベイクドスイーツやカフェメニューは全てテイクアウト可能
▲店内には、オーナーセレクトのハワイ雑貨やインテリア、アパレルも並びます
海の向こうに見える江の島、国道134号線のカーブ沿いに広がる海岸線の街並み。晴れた日には富士山越しの空にゆっくりと陽が沈んでいくサンセットタイム。ここから眺める夕焼けを目指して訪れる人も多い、湘南屈指の夕景フォトスポットとして知られていますが、実は紫陽花の見どころでもあります。この夏は、海と江の島を背景にした紫陽花を眺めに出掛けてみてはいかがでしょう。
▲実は夏には紫陽花の咲き乱れる名所でもある
▲公園の裏手にある階段を登ったところからの夕景は絶景です
▲35 年以上もの間、店の看板メニューとして不動の人気を誇る「マサラ・ライス」。鶏のムネ・モモ・レバー・ハツ・砂肝などすべての部位を16種のオリジナルスパイスでじっくり炒め煮することで鶏肉の滋味溢れるスープと各部位それぞれの旨味と食感が、多様なスパイスと相まって奥深い味わいに。 薬理効果の高いシナモンと非加熱のはちみつを合わせた「シナモンハニーティー」を合わせて。どちらも体の隅々まで染み渡るような優しくて深い味わい
創業は1945年。東京・新橋で日本料理店を営んでいた先代から受け継ぎ、スパイス料理のレストランとして1979年に開業した「SPICE HOUSE PePe(スパイスハウス・ペペ)鎌倉」。都内のホテルレストランでの料理人経験などを経た後、スパイスを学ぶためインドを訪れ本格的なインド料理を10年以上、さらに薬膳を極めるため中国山東省の山東薬科大学でも学んできたという齊藤秀二郎さんと英子さん夫妻が営む鎌倉でも屈指の老舗店です。
▲「うちの料理は全て、体に優しいということが第一です」と語る、秀二郎さんと英子さん夫妻。日本料理店の3代目として店を引き継ぐ際、スパイスの薬効と奥深さに感銘してスパイスレストランの開業を決意。80歳を超えてなおエネルギッシュに現役で活躍するお二人の活力の源は“食”にあり!と納得です
▲趣ある落ち着いた雰囲気の店内。本格的なバーを備えたカウンター7席と、テーブルが28席。鎌倉駅から程近いながら、表通りの喧騒から離れた立地も魅力。地元の常連はもちろん全国からスパイス好きが訪れ、35年以上もこの地で愛され続ける本格的なスパイスレストラン
▲お酒好きな女性におすすめのウォッカベースのカクテル「コスモポリタン」。美しいカクテルグラスと愛らしいピンク色に気分も上がります。このカクテルは日本でも人気となったアメリカのドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」で主人公がいつもオーダーしていたものでもあるそう。クランベリージュースのフルーティーな風味とライムのすっきりとした後味が夏の夜にぴったり。燻煙したナッツとともに。美味しすぎて飲み過ぎ注意
昼間の喧騒が幻だったかのように深く鎮まる夜の小町通り。鎌倉駅と鶴岡八幡宮のちょうど中間あたりに位置する歴史の趣を感じるビルの一階。その入り口の奥を覗くと、ほのかな灯りが見えます。その光はこの店がオープンした合図。鎌倉でおそらく一番遅くまで営業しているバー【BAR LIGHT(バー ライト)】の入り口です。
▲店主が選りすぐったお酒と骨董店などを巡って集めたというアンティークの美しいグラスを眺めるバーカウンター席。奥には秘密の隠し扉を設けた個室のテーブル席も
▲オーナーでバーテンダーの秋山さん。しっとりと落ち着いた店の雰囲気とは裏腹に、気さくで親しみやすい人柄が、湘南の“できる大人たち”を惹きつけています。お酒があまり得意でない方には、季節のフルーツを活かした軽めのカクテルをアレンジしてくれるので、本格バーの雰囲気を味わってみては
監修 湘南スタイルマガジン
取材・文 橋本幸恵
写真 小澤義人
立原継望