革製品の制作・販売を手掛ける工房兼ショップ【TSUZUKU（ツヅク）】。オーナー兼デザイナーの篤さんは、学生の頃から革の小物やバッグ作りを始め、都内で革工房を立ち上げてからおよそ20年のキャリアを持つ職人さんです。
『使うほど味がでる』また『育てる』とも表現される革製品ですが、一番のお手入れは「使うこと」だそう。次第にやわらかくなり、つやが出て手に馴染むようになるそうです。
好きになるから、大切にする。大切にすることが、暮らしのなかで続いていく。店名の「TSUZUKU」には、そんな日々に寄り添いたいという思いから、今日も作り続ける、という熱い想いが込められています。
これまで革製品は少しハードルが高いと思っていた方、いつかは自分だけの・誰かのための一生物のデザインを手に入れたいと願っていた人に、ぜひ訪れてほしいお店です。
手仕事の温もりを見て触れて感じる、革工房＆ショップ
▲鎌倉のメインストリート若宮大路の下馬四角から、逗子方面へ向かう住宅街、大町大路沿いに建つ平家（以前は、板金屋さんだったそう！）の古民家を改装した工房兼店内。篤さんの作品とも重なる、温もり溢れる心地よい穏やかな空気が流れます
▲手に取ると、思った以上に優しい肌触り。ゆるやかな丸みを帯びた曲線や手縫いのふっくらとした縫い目など、温かみのあるデザインと丁寧な製法も魅力。定番アイテムの他、要望に寄り添ったカスタムオーダーやフルオーダーにも対応。皮の繊細な色味と風合いを生かした、手軽なヘアアクセサリーやキーホルダーなども揃います。その場で名前や日付などを電気ペンで刻印も
▲工房から車で一時間半の場所にある神奈川県伊勢原市大山、大山阿夫利神社の麓にある阿夫利山荘の猟師さんに頂いた鹿皮を鞣（なめ）したブランド「rei」。野育ち特有の傷あとも使うことで、鹿革ならではのしなやかさと力強さを最大限に引き出した一点ものです
▲バスや車が行き交う通りに面したガラス張りの店内奥では、日々ひたむきに手仕事を続ける篤さんの姿が。あまりに集中されている様子で入りづらい？！ なんて気にせず、ぜひ引き戸を開けて、見て・触れて革製品の温もりを感じてみて！
▲都内で初めて工房を立ち上げた頃から要望の多かった、美容師さんのシザーケース。使う人それぞれの要望や使い勝手などを熟慮して手がけてきた、篤さんの原点的作品でもあります
▲植木鉢や風鈴のカバーなど、店内のあちこちには、篤さんの遊び心あふれる作品がさり気なく飾られ、眺めるだけでも楽しい
▲大の自転車好きでもある篤さん。雨の日も風の日も、ご夫婦の通勤の相棒でもあります。今後は、自転車のカスタムパーツも力を入れるそう
▲「駅前の喧騒から少し離れ、落ち着いた雰囲気のこの場所が気に入っている」と話す篤さんと、裏方で支える麻紀さん夫妻
