藤沢駅南口から徒歩6分。elarte(エラルテ)は伝統的なスペイン料理・バスク料理を味わえるレストランです。スペイン、マドリッドの王宮広場にある人気バスク料理店「La Taberna del Alabardero」でスーシェフ(副料理長)をしていたイニャキさんがマドリッドで仕事をしていたレイコさん(奥様)と出会い、スペインでの生活を経て2005年に来日。シェフとして日本での研鑽を重ね、2013年に今の場所に自らの店をオープンしました。elarteではスペインオムレツやハモンセラーノといった定番のタパスやバスク地方出身シェフならではのピンチョス、煮込み料理やオーブン焼き料理、そして各種パエリアなど本場スペインの郷土料理を存分に楽しめます。
まずは、バスク名物のピンチョスから。小皿料理のタパスと似ていますが、「串(ピンチョ)」に刺すという意味に由来するフィンガーフードのことで、elarteではスペインオムレツ、魚のスフレ、ヒルダス(アンチョビと青唐辛子ビネガー漬けとオリーブ)の3種盛り合わせでサーブされます。これはもう、ワインを注文するしかないですね!
もうひとつの郷土料理がバスク地方の赤ピーマン、ピキーリョにタラを詰め、パプリカ粉とトマトなどでつくるビスカイナソースで煮込んだ一品。独特のソースが、甘くてピリ辛のピーマンとフィリングのタラにからんで絶妙な味わいです。
イカ墨のパエリアも人気メニューの一つ。柔らかくて甘みのあるヤリイカやダルマイカを使いアルデンテに炊かれたパエリアは、イカ墨とニンニクの香りが素晴らしく、口中に広がる濃厚な旨味がたまりません。パエリアはイカ墨も含め7種類あり、2人前から注文できます。
海と山に囲まれているバスク地方は豊富な食材をいかした美しく、多彩な料理で有名。バスクの海沿いの町スマイヤで生まれ育ったイニャキシェフも、母から受け継いだ伝統的な郷土料理をベースにバラエティに富むスペイン料理を愛情たっぷりに一皿一皿サーブしています。
店名のelarteはスペイン語の定冠詞elとアートを意味する名詞arteを融合させた造語。その名の通り、店内には芸術をこよなく愛するシェフのアートコレクションがあちらこちらに。有名なバルセロナ、グエル公園のガウディ作品をイメージし、シェフが自ら3日間で創作したモザイクタイル画も壁に飾られています。
ランチ、ディナーともコース料理がメインですが、サイドメニューや一品料理も豊富にラインアップされています。アートに囲まれた空間でワインを飲みながら、ゆったりと料理を楽しめば、もう気分はすっかりスペイン!パエリアや一品料理のいくつかはテイクアウトが可能です。(要予約)
取材 ALOHAS
※価格はすべて税込みです。
※掲載情報は取材日時点(22年9月)のものです。
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