江ノ電の車内から見える茅葺き屋根の山門が印象的な極楽寺は鎌倉幕府2代執権北条義時の三男、北条重時(しげとき)が開基となり、のちに忍性上人(にんしょうしょうにん)が開山として迎えられました。
忍性上人は境内に施薬院、悲田院などの救済施設を設けるなど多くの慈善事業を行ったことから医王如来(いおうにょらい)と崇められていました。
現在でも境内には忍性上人が使用したと伝わる「製薬鉢」「千服茶臼」が残り往時を偲ぶことができます。
山門から本堂までの参道のアーチのように咲く桜、初夏の山門前に咲くあじさい、枝ぶりが見事な夏の百日紅など季節毎に境内を花が彩ります。