Welcome! New Faces, New Shops ⑨

町を彩る新規開店やリニューアルされたお店をご紹介【CIAO’S鎌倉】

シェフ3人のコラボでつくる独創的で「本気の」テイクアウト肉まん(CIAO’S鎌倉)

▲鎌倉駅西口から徒歩3分のCIAO’S鎌倉(チャオズカマクラ)。オリエンタルな壁紙に中国風ランタンが目印です

鎌倉駅西口から市役所方面に歩いて3分。スーパー紀ノ国屋近くの商業施設「ウランブル鎌倉」1階に2022年8月オープンしたのがテイクアウト肉まんの【CIAO’S鎌倉】。「肉まん専業」のキャッチフレーズの通り、メニューはベーシックな味の中華肉まんから、和洋中の具材と調味料を使い、フレンチ風やアジアエスニックなテイストに仕上げた肉まんまでバラエティに富んでいます。

▲お店に入ってすぐ左のレジカウンター。屋台のように気軽に立ち寄って、ホカホカの肉まんをテイクアウトできます

▲メニューにはそれぞれの肉まんの詳しい説明書きが。どれも美味しそうで、全種類制覇したくなります

肉まんは御肉饅、野菜饅、ガパオ饅、鶏柴漬饅、きのこブルー饅のレギュラー5種類(全て440円)と季節ごとに変わるスペシャルメニューのNOW饅(500円)。甘いおやつ饅では、胡麻こし餡の明月饅(あづきまん)と、味噌白餡にくるみの入った包味饅(くるみまん)がセットになった結饅(むすぶまん セット価格500円)がお土産やプレゼントに最適です。

▲ベーシックな御肉饅。ごろごろした国産豚挽肉と粗みじん切りの玉ねぎが入っており、しっかり食べ応えがあります

五香粉(ごこうふん、ウーシャンフェン。中国料理定番のミックススパイス)の香りが効いた御肉饅のほか、ホーリーバジルとレモン風味でピリ辛のガパオ饅、数種類のきのことブルーチーズを合わせたきのこブルー饅、鶏挽肉に柴漬とクリームチーズをアクセントに使った鶏柴漬饅など、ユニークな肉まんはどれもひと手間かけた本格的なものばかり。

この肉まん、元々はCIAO’S鎌倉と同じウランブル鎌倉にある系列店exotica soup & bar(以下exotica)のメニューとして提供したのが始まりでした。exoticaは由比ガ浜でダイニングバーBAR ONE COUNTを営んでいた今西シェフ(現exoticaシェフ)がコロナ禍の緊急事態宣言で休業を余儀なくされ、業態を変更して、現在の場所に2021年7月にオープンした店。フレンチベースの出汁を使ったオリジナルスープの店としてスタートしたexoticaですが、モーニングやランチのセットメニューの一品として肉まんを出したところ、たちまち評判となり、テイクアウトの要望も多かったことから、2022年8月にテイクアウト肉まん専門のCIAO’S鎌倉を開業したそうです。

肉まんのメニュー開発・監修にあたっては、exoticaの今西シェフの友人で長谷のビストロOui Ouiの青沼シェフが全面的に協力。CIAO’S鎌倉の今西シェフ(exotica今西シェフの弟さん)とともに、3人のコラボで次々と新しい肉まんが生まれています。

▲左からexoticaの今西シェフ、CIAO’S鎌倉の今西シェフ、Oui Ouiの青沼シェフ。サーフィンを通じて知り合い、20年以上のお付き合いとのこと。次は何を包もうかな、といつも3人でアイデアを出し合っているそうです

▲一つずつ丁寧に、そして手際よく肉まんが包まれていきます

中身の具材(あん)とともに、皮の食感も肉まんの生命線です。CIAO’S鎌倉では強力粉、薄力粉を独自の比率で配合。また、季節ごとに発酵時間を調節し、温度管理をしっかりと行い、こね方も工夫しているそうです。小籠包のような、密度の高いもっちり感とフワっとした食感が独特で、中の具の味を引き立てています。

▲お客様に肉まんを一番美味しいタイミングで召し上がっていただけるよう、毎日11:30と15:30にホカホカ蒸したてを販売。その他の時間はご注文をいただいてから蒸し上げるため、店内で15分ほど待っていただきます(電話やLINEでのご予約も可能です)

▲お店の前には丸椅子とベンチが置かれており、ここに座って蒸したてを食べることもできます

▲肉まんが4個入るテイクアウトBOX

ホカホカの肉まんをテイクアウトして海辺で食べるのもよし(トンビに注意!)、チルド肉まんを自宅に持ち帰って蒸して食べるものよし。チルドは蒸し器で15分蒸し、3分ほど置いてから食べるのが美味しく食べるコツだそうです。

▲季節ごとに変わるスペシャルメニューのNOW饅(オマールグラタン饅500円)

旬の食材を検討する中で、シェフたちの「こんなの食べたい!」という気持ちから生まれたのがNOW饅。例えば、オマールグラタン饅はオマール海老の旨みたっぷりのベシャメルソースに冬野菜とチーズを合わせた、Oui Oui青沼シェフ渾身のリッチテイストな逸品です。

常識にとらわれず、新しい具材や調理法で、美味しさにこだわった「本気の」肉まんにチャレンジしているCIAO’S鎌倉さん。さて、次は何を包みますか?という問いに、青沼シェフは「夢を包みたい」ですって!CIAO’S鎌倉さんのさらなる展開が楽しみですね。


取材 ALOHAS
※価格はすべて税込みです。 
※掲載情報は取材日時点(2022年12月)のものです。