まず訪れたのは【藤沢市役所】です! 市役所というと、住民票の発行やさまざまな事務手続きでしか訪ねたことがないという方も多いかと思います。しかし実は、藤沢市役所の最上階9階に展望デッキがあるのを知っている方はまだ少ないのではないでしょうか。
まず訪れたのは【藤沢市役所】です! 市役所というと、住民票の発行やさまざまな事務手続きでしか訪ねたことがないという方も多いかと思います。しかし実は、藤沢市役所の最上階9階に展望デッキがあるのを知っている方はまだ少ないのではないでしょうか。
早速エレベーターで最上階へと向かい、廊下を抜けると一面のガラス張り。その先には藤沢の街並みを一望する壮観な眺めが広がっています。長い通路には景色を眺められるベンチが7~8脚置かれ、市役所から南西側の景色を一望。目の前の藤沢駅に入れ替わり入線しては出ていく電車も楽しめます。
その駅の向こうには富士山の姿も! 取材日は好天に恵まれたものの、あいにくのガス模様でうっすらとしか富士山が見えませんでしたが、条件がいい日は壮麗な富士山の姿が楽しめます。また目の前のビルに隠れてしまいますが、江の島シーキャンドルもかすかにのぞめ、うっすらと海まで見ることができます。
この展望デッキができたのは2018年1月4日に新庁舎が供用開始となってから。本庁舎建て替えにあたっては、「市民に親しまれる庁舎」を基本方針の一つに掲げたことから作られたそうです。
ぼんやりと外を眺めたり、読書を楽しむ方、お弁当を食べる方など、皆さんが思い思いの時間を過ごされており、時には散歩コースの一つとして利用する近所の幼稚園児で賑わうこともあるとか。
さらに市庁舎へ行ったら、もう一つ行っていただきたいのが、5階の屋上庭園。こちらはオープンエアな庭園で気持ちよい外の空気を吸いながら藤沢の街並みを楽しめる空間。先ほどの展望デッキよりも人が少ない穴場中の穴場で、まさに街中のオアシスのような場所。取材をした私も藤沢市民ですが、今回の取材までこんなに素敵な場所があるのを知りませんでした。ふっと一息ついたり、ちょっとリフレッシュしたい時に手軽に利用できるスポットですね。
次に向かったのは、藤沢北口から歩いて約10分。2018年にオープンした藤沢市史藤沢公民館と労働会館などからなる複合施設「Fプレイス」。この建物の最上階6階にあるカフェレストラン【3+3 CAFE】は、知る人ぞ知るビュースポットとして人気です。
店内へ入ると、ゆったりとした店内席の向こうには全面ガラス張りの窓。その先の屋上テラス席は左手には江の島、右手には富士山を見渡す最高のビュー。遠くに海までも見渡すことができる絶景は、同店のコンセプトである「天空のカフェ」にふさわしい、最高のシチュエーションです。
こちらのお店は藤沢の老舗有名焼肉店【ヨンドン】が手がけるだけあり、一番のおすすめは上質なお肉。中でもランチの「3+3ハンバーグステーキ」は一番人気で、一口食べると口内に広がるジューシーな肉の旨味が堪りません! また日替わりメニューである「本日のパスタ」と「本日のホットサンド」もこちらの名物で、毎日食べても飽きないのが魅力です。
最高のビューと美食に舌鼓を打ちながら、ゆったりと過ごす昼下がりはまさに快適そのもの。まさに非日常なひとときを味わうことができます。
人気のランチ以外にもおすすめなのが、カフェ~ディナータイム。コーヒーやデザートでまったりと過ごすもよし、またスパークリングワインやビールを傾けながら、ディナーメニューの「前菜盛り合わせ」をつまみに大人時間を楽しむもよし。時が経つごとに変わる空の色や表情を楽しみながら、至福の時間をお楽しみいただけます。
最後のとっておきスポットは、やっぱり海! 数ある海辺の風景の中で「これぞ穴場」としてご紹介したい場所、それが片瀬漁港の先にある【白灯台(しろとうだい)】です。
海辺のレストラン【イルキャンティ・ビーチェ】前のウッドデッキには、多くの観光客が写真を撮ったり、腰を下ろして海を眺めています。その賑わいを横目に、片瀬西浜の最東端にあるステージの脇を抜け、そのまま白灯台まで続く西プロムナードを進みます。
目の前には大きな江の島、右を見やれば海の上に浮かぶ富士山と丹沢の山並みが見渡せます。島へと続く江の島大橋の姿、江の島にある唯一の砂浜・西浦など、普段はあまり目にすることのできない光景を楽しむことができます。行き交う人も驚くほど少なく、どこよりも波音を間近に感じ、潮風をダイレクトに受けるこの場所はまさに江の島近辺の穴場スポットです。
ここまで読んでくださったあなたに教えたい、もう一つの海辺の穴場で絶景スポットがあります。先ほどのイルキャンティ・ビーチェから茅ヶ崎方面へと歩くと「海風のテラス」という開けた場所にたどり着きます。ここも多くのローカルや観光客が憩う場所ですが、オススメはそのすぐ西側に広がる「芝生広場」。海辺のテラスの賑わいが嘘のように、ここには人がおらず、ゆっくりと犬の散歩を楽しむ地元民がぽつぽつと来るだけの秘密の場所。
またここから134号線を渡れば、すぐにスーパーがあるのも好都合。お好きなドリンクやおつまみ、ワインなどをちょっと買ってきて、ゆっくり芝生で一息も手軽に楽しめます。小さなベンチに腰掛けてもよし、敷物を敷いて芝生に寝転ぶもよし、誰にも邪魔されず、目の前の海と空を独り占めしながら、贅沢なひとときをお過ごしいただけます。
まずはご自身で足をお運びいただき、「あまり広めてほしくないけれど、ついつい教えてあげたくなるような穴場」の魅力を感じてみてはいかがでしょうか?
取材・文 弓削洋
写真 三浦安間
取材協力 藤沢市、湘南藤沢フィルム・コミッション
※掲載情報は2022年3月末時点のものであり、変更になることがあります。