小田急線新宿駅から藤沢駅まで約60分、片瀬江ノ島駅まで約70分。江ノ電に乗り換えて、江の島や鎌倉巡りを楽しみましょう。早起きして出発すれば、ゆっくりとした時間が流れる素顔の鎌倉が出迎えてくれます。今回は、朝時間の有効活用、時間帯を少しずらして巡る鎌倉の新しい魅力を体験するモデルコースをご紹介します。まずは鎌倉ならではの景色が広がる七里ガ浜で朝食をいただきましょう!
美味しいお店が多い江の島・鎌倉周辺ですが、実は「海を見ながら朝食を食べることができるお店」は意外と少なく、選択肢が限られています。その中でも抜群のロケーションを誇るお店が「Espresso D Works yellow 七里ヶ浜」。都内を中心に展開する米国東海岸をテーマにしたお店です。 江ノ電「七里ヶ浜駅」から徒歩3分で到着します。
毎日朝8時から11時までモーニングメニューを提供しています。週末は開店と同時に満席となる日もあるそうですが、平日はゆっくりムードが漂う落ち着いた店内で景色と食事を楽しむことができます。目の前に広がる七里ガ浜の綺麗な海辺を見ながらの朝ごはん。早起きの恩恵をさっそく実感できるのではないでしょうか。
白壁と無垢材を多用した明るい店内。高い天井と大きな窓で解放感が素晴らしいです。席はネットや電話での事前予約を受け付けています。予定が決まったら、早めに予約することをお薦めします。
「エスプレッソ」からはじまる店名の通り、コーヒー豆はオリジナルブレンドの生豆を焙煎されているそうで、ホットコーヒーは注文が入ってから豆を挽きペーパードリップで、アイスコーヒーは水出しのコールドブリュースタイル。すっきりとした美味しいコーヒーを味わうことができます。ラテアートが施されたカフェラテも人気とのことです。
建物2階の店内席でも十分な眺望ですが、なんと屋上にはテラス席も!遮るものが全くない七里ガ浜との一体感、気持ちの良さは格別です。(季節や天候によっては朝の時間帯は利用できない日もあるそうです)
海辺を散歩するワンちゃん連れの人々の様子や波乗りに興じるサーファーが醸す湘南ならではの日常感を眺めながら、美味しい朝食でお腹を満たして鎌倉の旅をスタートしてみてはいかがでしょうか。
(※Espresso D Works yellow 七里ヶ浜のお支払は電子決済・カード決済のみとなります。現金での支払いは出来ませんのでご注意ください。)
「Espresso D Works yellow 七里ヶ浜」
住所 神奈川県鎌倉市七里ガ浜1丁目4-11 2F-B
TEL 090-7874-9572
アクセス 江ノ電「七里ヶ浜駅」から徒歩3分
営業時間 8:00-20:00(19:00L.O.)
定休日 なし
※2024年10月現在、オムライス専門店として営業されています。
「七里ヶ浜駅」から「長谷駅」まで、江ノ電で13分。長谷駅で下車し、海を背にして長谷観音前交差点を越えて真っすぐに進むと、鎌倉大仏殿高徳院に到着します。せっかく鎌倉まで足を延ばしたら、歴史を感じる名所にも訪れたいもの。鎌倉のシンボル的存在として親しまれている鎌倉大仏にお参りしましょう。
鎌倉大仏の名で知られていますが正式名称は「銅造阿弥陀如来坐像」。建立当時は金箔で覆われていた大仏さまは大仏殿(堂宇)に安置されていましたが、度々の大風や1498年の大地震により境内の建物も大きな被害を受け、堂宇が崩壊し露座のお姿となりました。その後も尊像はこの場所で、地震や風雨、潮風にさらされ続けることに。
時は過ぎ、江戸時代中頃になると幕府と各地を繋いだ交易による「江戸地廻り経済」が発達し、貨幣経済が浸透しはじめ、町人が主役の「化政文化」に繋がってゆきます。稼ぎ使うことを覚えた人々の間で「大山詣り」や「江の島詣」が大流行となり、大山や江の島と合わせ鎌倉にも多くの人々が訪れるように。そんな中、鎌倉大仏にも江戸の商人らによる支援が集まったことで1730年代に大規模な尊像の修復が施され、造立時の像容が保たれることになります。
境内奥には与謝野晶子の歌碑があり、「かまくらや御ほとけなれど釈迦牟尼は 美男におはす夏木立かな 晶子」と刻まれています。大仏さまの素敵な表情に驚くだけでなく「夏木立」にも感嘆されている歌の通り、広い境内には手入れをされた植栽豊かな木々・草花があり、春には桜、初夏には新緑、そして秋には紅葉で彩られます。
長谷大谷戸の美しい自然を背景に静かに座す大仏さまは、周りの草木と一緒に、まさしく極楽浄土を表しているかのようです。
創建当時からしばらくの間 大仏さまを守り続けた大仏殿(堂宇)の面影を感じさせるのは、大仏さまをぐるりと囲むように点在する礎石です。この上には、大仏殿の太く立派な柱が立てられていたそう。現在も境内に56基が当時のままの場所に遺されおり、参拝する人々が小休止するのにちょうど良い腰かけの場を提供しています。
大きな礎石は側面にノミで削られたような跡があったり、石の中心を表す十字に刻まれた線も見ることができます。
770年以上の間、この場所で静かに鎮座し続ける鎌倉大仏さま。時代に翻弄されながらも、移ろう世を見守り続けてきたのかも知れません。平日週末問わず朝早い時間帯は比較的境内も静かでゆっくりと大仏さまを鑑賞することができます。午前中の早い時間の訪問がおススメです。
「鎌倉大仏殿 高徳院」
住所 神奈川県鎌倉市長谷4丁目2番28号
TEL 0467-22-0703
アクセス 江ノ電「長谷駅」から徒歩約7分
拝観料 300円(一般・中高生)150円(小学生)、大仏胎内の拝観料 50円
拝観時間 8:00-17:00(10月-3月)8:00-17:30(4月-9月)
長谷で鎌倉大仏さまをしっかり拝んだら、ショッピングを楽しみましょう。江ノ電「長谷駅」から「和田塚駅」まで江ノ電でわずか3分。和田塚駅から歩いて3分で到着するのがJAMES & CO.です。鎌倉の日常にしっくりくる洋服、肩ひじはらないけれど洒落ている普段着をユニセックスで展開するアパレルメーカーのオフィス兼直営店舗です。
2011年から約12年間、六地蔵交差点の店舗で営業されていましたが、23年10月に旧店舗からほど近いこの場所に移転されました。
創業は1985年。もともとは新潟で古着の販売からスタートされたそうですが、1999年に自社ブランドとしてはじめてパンツを手掛け、以来シャツやアウターなどを「スタンダード」なデザインと国内縫製の「品質」にこだわり販売されています。
代表の塩谷さんが「自分が着たいものを作ってきた」と仰る通り、以前はメンズが中心だったそうですが、鎌倉にお店を構えた2011年以降は女性も対象にユニセックスな製品が増えていったそうです。シャツやパンツを中心に、セットアップのジャケットからTシャツ、そしてコートからセーターまで幅広いラインアップのアイテムが用意されています。
「卒業しなくていい服」という考えのもと、デザイン的にも品質的にも10年経っても着れる服作りを心掛けているそう。30代から60代のお客様が多く、男女比もほぼ半々とのこと。リラックスして着ることができる洋服好きのお客様、女性にもしっかりと支持されていることが分ります。
定番品のシャツやパンツなど各商品は毎シーズン微妙な調整を施し、商品をアップデートされているそう。毎年新作も少しずつ加えながら、定番を改良しながら発表し続けており、同じ製品を定期的に購入される根強いファンも多いとか。
24年の春夏では信頼する生地屋さんや縫製工場さんらと作ったリネン素材のアイテムが一押しとのこと。シャツやパンツ、ワンピースも含めて上品でリラックスした鎌倉らしいアイテムが揃うそうです。
「鎌倉で生活しながらモノづくりをしているから、自ずと鎌倉の町に馴染む製品になっているかもしれないです。カップルだけでなく、親子で買い物に来られる方も多いですよ」と、塩谷さん。
散歩の途中にふらりと立ち寄られる地元のお客様も多いそうで、まさに鎌倉に住まう人々が通うお店。リラックスした鎌倉の雰囲気を纏うことができる普段使いの洋服を見つけに、ぜひお出かけください。 週末はお客様が重なることも多いため、平日のほうがじっくりと商品選びや試着が出来るそうです。
「JAMES & CO. 」
住所 神奈川県鎌倉市由比ヶ浜1-10-9 2F
TEL 0467-81-4947
アクセス 江ノ電「和田塚駅」から徒歩約3分
営業時間 11:00-17:00
定休日 不定休(営業日はSNSでご確認ください )
由比ガ浜通りの「JAMES & CO.」から歩いて約5分。江ノ電「鎌倉駅」西口から歩いて約8分の場所にあるのが、BBQ料理の専門店として人気の「Barchie's Kamakura(バーチーズ 鎌倉)」が新たに工房を併設した店舗として23年8月に開いた「Barchie's Spareribs factory(バーチーズ スペアリブ ファクトリー)」です。
ファクトリーの名の通り、自店舗で提供するスペアリブをはじめソーセージやパン、さらにはドーナッツなどのお菓子類までを製造する工房が店舗奥に設えてあるユニークなお店です。
せっかくなら鎌倉に根ざしたローカルなお店でお昼ご飯を食べたいと思いながらも、ランチタイムを過ぎてしまっていてお昼ご飯を食べ逃してしまうようなこと、ありませんか?そんな中、Barchie's Spareribs factoryは11時の開店から夜までの通し営業で終日スペアリブなどを中心した食事や軽食を提供しています。
席を確保したらまずはカウンターでオーダーを入れましょう。店内奥は、本店のBarchie's Kamakuraで提供するスペアリブなどの仕込みも対応するファクトリー(工房)となっており、スタッフの皆さんはお店の状況を見ながら仕込みや製造も担っています。
炭火で焼いた熱々のソーセージからは肉汁がしたたり、ほのかなスパイスが食欲を掻き立てます。すっとナイフが入る程よい柔らかさのスペアリブは、酸味を感じさせる蜂蜜とマスタードのバランス、そして実は醤油ベースというオリジナルレシピのタレの旨味が炭の香りと一緒にお口の中いっぱいに広がります。
この自家製スペアリブやソーセージは、BBQ料理の本場の米国をはじめ、外国人のお客様に支持されているそう。自家製のパンはソーセージやスペアリブとの相性も抜群。新鮮なサラダやスープも付いて、大満足のワンプレートです。
生地から手作りという各種ドーナッツは毎日お昼過ぎ頃から店頭に並ぶ人気のデザートメニュー。ふんわり揚がったドーナッツは見た目の大きさとは裏腹に、軽い食感でスペアリブを堪能した後でもパクっと食べれてしまうほど。持ち帰りされるお客様も多いそうです。
コーヒー豆は、鎌倉駅西口のコーヒー専門店「THE GOOD GOODIES」に提供してもらっているそうで、BBQの炭火料理に合う「重くなり過ぎない」豆と焙煎で特別に仕上げてもらっているとのこと。ラテアートも美しいカフェラテやホットコーヒーも美味しいと評判で、ドーナッツとカフェラテなどで小休止に来店される地元のお客様も多いとか。
ブランチやランチでの利用はもちろん、午後の小休止にドーナッツとコーヒーを楽しんだり、鎌倉旅の仕上げのディナーとしてスペアリブとクラフトビールで一日を振り返ったり。BBQ料理の専門店を掲げる通り、11時の開店時間以降、何時でも熱々のスペアリブやソーセージでお腹を満たしてくれるBarchie's Spareribs factory。腹ペコな時に心強い味方になってくれるお店です。 鎌倉で肉料理を食べたくなったら、ぜひお立ち寄りください。
今回は、観光客で賑わう江の島・鎌倉で「混雑をさけてゆっくりと楽しむなら」をテーマに朝8時に七里ガ浜をスタートする半日旅のプランをご紹介しました。少し時間をずらすと、静かな江の島や鎌倉を楽しむことができます。次回の旅の計画に、ぜひお役立てください。
「Barchie's Spareribs factory」
住所 神奈川県鎌倉市由比ガ浜1丁目4-27ハイム由比
TEL 0467-37-5915
アクセス 江ノ電「鎌倉駅」から徒歩約8分
営業時間 11:00-21:00(FOOD L.O.20:00、DRINK L.O.20:30)
定休日 不定休
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