小田急線新宿駅から片瀬江ノ島駅まで約70分。今回ご紹介する「新江ノ島水族館」や「江の島サムエル・コッキング苑」「江の島シーキャンドル(灯台)」「江の島エスカー」の入場券や利用が割引となるお得なチケット各種は江の島・鎌倉ナビから簡単に購入でき、平日も土日も問わず何時でもご利用いただけます。
また、休日に藤沢や江の島までゆっくり座って景色を楽しむなら小田急ロマンスカーをお薦めします。往復分の座席を予約しておけば、行きはワクワク、帰りはラクラク。現地で思う存分楽しみ、移動は疲れ知らず、スマートに。帰りの車内も楽しい時間が続きます。
夏に江の島を訪れるなら、まずは海ですよね。泳がなくても、裸足になって砂浜を歩くだけ、海水に触れてみるだけでも十分に海の気持ち良さを実感できるはずです。片瀬東浜、片瀬西浜・鵠沼海水浴場は、江の島や富士山を望む景色と遠浅な海辺で子供から大人までが安心して楽しむことができる藤沢市の海水浴場です。「マイアミビーチショー“夏”花火」として2024年は期間中5回、毎回約5分間の花火が打ち上げられます。
片瀬東浜では、NPO法人「海さくら」など、多くの団体・個人によって 定期的なビーチクリーンが行われており、綺麗な砂浜が特徴的です。
約1キロに及ぶ長く広いビーチが特徴の片瀬西浜・鵠沼海岸海水浴場は海辺の国際環境認証「ブルーフラッグ」を取得し、自然や近隣への環境的配慮と車椅子でのビーチへのアクセスなどにも配慮した誰もが安心して楽しめる海水浴場として人気です。マリンスポーツ以外にもビーチバレーやビーチサッカーなどの大会も古くから開催され、日本のビーチカルチャーを牽引する海水浴場です。
片瀬東浜、片瀬西浜・鵠沼海水浴場ともに定められた遊泳区間、遊泳時間を守りお楽しみください。休憩、食事、着替えなどには海の家をご利用ください。
2024年は9月1日(日)まで海水浴を楽しむことができます。
最新の情報や注意事項などは以下リンクよりご確認ください。
小田急線片瀬江ノ島駅改札を出て、境川を渡らず左手方面へ川岸を歩いてすぐ。手作りの総菜を販売するデリカテッセン「ANCHOR」は、パンデミックの始まりと重なる2020年1月22日にオープン。コロナ禍を乗り越え、今ではリピートするお客さんも多い、地元民御用達のお店です。
暑い夏に元気をチャージするためにも、評判の手作りお惣菜を選んで、ランチタイムを楽しみましょう。
40年ほど前にイタリア料理店からキャリアをスタートした奥村さん。その後、料理と同じ頃に始めたサーフィンの腕を活かしサーフィンのインストラクターとして4年ほどを過ごし、再び料理の世界へ。
料理の世界に戻るきっかけとなったのが、「DIEGO BY THE RIVER」の開店とシェフ就任だったそうです。開店前にはイタリア現地の店や都内有名カフェでも研修し、海辺に合う洗練されたアメリカンな料理が美味しいお店としての人気を確立されました。
毎日11時の開店に合わせ、和食、イタリアン、アメリカン、アジアンなど奥村さんの経験と興味の引き出しから作り出される季節ごとの総菜がお店に並びます。その数、ざっと20種類前後、25品を超える日もあります。
料理だけでなく、サーフィンインストラクターという異業種の経験もああったりと、今までの奥村さんの生き方が「ANCHOR」で提供されている料理やお店のスタンスとして、個性としてにじみ出ているようです。
基本的には奥村シェフ一人のワンオペ営業ですが、週末は奥様もヘルプしてくださるそう。週末のランチタイムは順番待ちとなることもあるそうです。時間に余裕をもっての来店をお薦めします。
それでは、ANCHORの美味しいご飯をもって、えのすいへ!
2004年にリニューアルオープンし、今年20周年を迎えた新江ノ島水族館。11月4日(月・振替休日)まで「“えのすい”のくらげ展」と題した特別展が開催されています。
えのすいと言えばクラゲを連想される方も多いかと思いますが、実際に(旧)江の島水族館が開業した70年前からクラゲの飼育と展示を連綿と続けてこられた素晴らしい歴史と実績があることをご存知でしょうか。
そのえのすいにとって、クラゲ飼育の原点と言えるのが「ミズクラゲ」とのこと。現在では約50種という多くのクラゲを展示し、日々研究されているそうですが、ミズクラゲの飼育で培った知識や経験が、多種多様なクラゲの飼育や展示の役に立っているそうです。
えのすいでは、イルカやアザラシなどの海獣、魚類など専門分野ごとに分かれる飼育研究スタッフを「トリーター」と呼んでいますが、クラゲ担当のトリーターとして7名の方々が日々飼育や展示、そして研究にも勤しんでいらっしゃるそうです。
その彼らが江の島で見つけたばかりの新種2種や、昨年ノルウェーの学会に参加したトリーターが現地採集調査で入手したヒドロ虫類のポリプから遊離した国内未確認のクラゲを世界初展示として見ることができます。(ポリプとは、クラゲの一生のうちの付着生活をしている時期の形態とのこと)
この日は、元イルカ担当で現在はクラゲを担当される唐亀トリーターのお話。後ろにある水槽で見ることができる「カブトクラゲ」について、詳しくお話してくださりました。短時間ながら、好奇心を刺激する内容で思わず質問される方も。水族館のリアルな現場を垣間見る内容で、好奇心や探求心が刺激されるお子さまも多そうです。
浅瀬から深海まで生息していることも、クラゲの生態における不思議の一つです。太陽光も届かず海流もある深海に棲むクラゲを採集し、様々な分野の研究に貢献してきたのが有人潜水調査船「しんかい2000」です。
えのすいでは、1982年から2002年までの20年以上の間に1400回以上潜航し、深海調査を行ったJAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)の「しんかい2000」を常設展示しています。模型ではなく、実際に使われていた有人潜水船の実物を間近で見ることができるのは、国内でも「船の科学館」を除きえのすいだけです。
静かな海中を想起される神秘的で幻想的な空間が広がる「クラゲファンタジーホール」は、相模湾の海中を模した大水槽と並ぶ、えのすいの人気展示エリアです。
毎時20分から約5分間「海月の宇宙(そら)~海月惑星(クラゲプラネット)~」と題した映像が壁面と天上中央に映し出されます。本物のクラゲに囲まれた空間で見る3Dプロジェクションマッピングの迫力のある映像と音による演出に、しばし現実を忘れ、クラゲの世界、宇宙の空間にいるような時間を過ごすことができます。えのすいとクラゲの関わりについて長い歴史から未来への想いを知ることができます。
クラゲは、現在でも新種が発見されるほど、未知なることもまだまだ多い不思議な生き物です。大きさをはじめ色も形状も、棲んでいるところも浅瀬から深海まで様々のクラゲですが、多くで共通しているのは姿形と動きの美しさではないでしょうか。
えのすいでは、1センチにも満たない希少なクラゲからパシフィックシーネットルのような大型のクラゲまで常時約50種のクラゲを展示されており、長い歴史の中で培われた多様なクラゲの生態への知見をしっかりと感じ学ぶことが出来ます。
エデュテインメント型水族館を標榜し、いつ訪れても水中生物たちの可愛さと学びから楽しい時間を提供してくれる新江ノ島水族館。中央に据えられた相模湾大水槽では、相模湾に実際に生息する海の生き物たちを一堂に見ることができます。約8000匹のマイワシの群れが常に形を変化させ光を反射させ泳ぎ、エイやサメの姿も。約2万匹の水中生物がうごめく迫力の水槽からは、気付きや発見、そして癒しが沢山あります。お子さまとご一緒の来場はもちろん、カップルでもじっくりと学び楽しむことができる素敵な場所です。
70年前の江の島水族館の開業時から続く、えのすいのクラゲ飼育と展示の歴史。そして、これからもクラゲの魅力を伝え続けてくれる新江ノ島水族館の現在地をじっくりと鑑賞することができるのが「“えのすい”のくらげ展」です。
クラゲの分類について学びながら館内を巡りスタンプを押して完成させるスタンプラリー冊子(夏休みの自由研究にぴったり!)や、ミズクラゲを模した涼感たっぷりの「うちわ」も8月末まで無料で配布されています。(毎日先着順、限定配布)
9月以降も、クラゲについて深く知ることができる参加型のプログラム企画もあるそうですので、えのすいのホームページをチェックしてお出かけください。
館内をじっくり巡って、お腹が空いたら、えのすい内の「OCEAN DECK」でお昼ご飯をいただきましょう!
ANCHOR の「デリプレート」(左)は「カオマンガイ」とピンク色がキャッチーな「ビーツめんたいタラモサラダ」、「しらすとブロッコリーのアンチョビガーリック」の3品。カオマンガイの下には雑穀米がたっぷり。右の「4種盛り合わせ」は、「B.B.Q.ポーク」「カボチャマスカルポーネ」「アボカドシュリンプ」「長イモとキュウリの梅肉和え」を選んでみました。(販売される内容は日替わりで変わります)
奥村シェフのお料理は、ただ美味しいだけではなく、色合いが豊かで、どこかに遊びを感じます。
暑い季節にぴったりのタイ料理「カオマンガイ」は、ほんのりスパイスが香る絶妙な茹で加減のしっとりとジューシーな鶏肉と薬味の効いた甘辛いソースも絶妙。「しらすとブロッコリーのアンチョビガーリック」には、浜野水産の釜揚げしらすがたっぷり。ほどよい食感のブロッコリーにガーリックとアンチョビの香り、そこに江の島産しらすの旨味が追い打ちをかけてきます。
見た目で楽しみ、さらに口に入れて嬉しいデリ。大人はもちろん、子供もパクパクとご飯がすすむお味に、リピーターが多いというのにも頷けます。
お弁当を持参して2階の「OCEAN DECK」で食べることが出来るという太っ腹の新江ノ島水族館。持ち込み不可のアミューズメント施設が多い中で、小さいお子さま連れのファミリーには嬉しい対応です。
館内にはカフェテリア「オーシャンカフェ」等があり、ホットドックや唐揚げなどの軽食・スナックをはじめ、ソフトクリームや季節限定のかき氷など、えのすい限定メニューをいただくこともできます。
江の島近隣には人気の飲食店が沢山ありますが、小さなお子さまを連れたご家族はゆっくりと寛ぐことが難しいように感じるケースも多いかも知れません。その点、えのすいの「OCEAN DECK」は、解放感たっぷりのスペースで各々のペースで食事を楽しむことや休憩することができ、水中生物だけでなく、子育てをする人類という生物にも優しい新江ノ島水族館の姿勢にも感謝です。
※「OCEAN DECK」は屋外のため、荒天時はご利用いただけません。また気温の高い夏季は熱中症などに注意してご利用ください。
えのすいで思いっきり楽しんだ後は、腰越の町で、夏らしく冷たいものをいただきましょう。新江ノ島水族館からは江ノ島駅から一駅、歩いても16分ほどで到着します。風情ある海辺の町の散策もお薦めです。
生まれも育ちも腰越という佐々木さんが自宅を改装し、フローズンレモネードのお店を開いたのは2018年4月。週末と祝日だけの営業ながら、親子連れのみならず、大人たちも小休止に訪れるお店として地域に根付いています。
「若い頃に一人旅で訪れたマイアミで、歩き疲れた時に飲んだレモネードの味が忘れられなくて。灼熱の中、冷たくて甘酸っぱいレモネードが美味かったんです」と、ニコニコと話す佐々木さん。以来、記憶の片隅にはレモネードがあり、時々思い出すことも。数年後に定年退職を控え、その後の仕事に何をしようかと考えた時に、ふと30年以上も前に飲んだレモネードを思い出し、お店を開くことを決意されたそうです。
お店を始める前には、お子さまたちも連れて家族4人でフロリダを再訪します。記憶を頼りにお店を探したものの、30年の時を経て町も変わり・・・。通りすがり人に聞きながら、ようやく公園の駐車場に見つけたフードカーのお店(A.C.’s Icees)は、今も繁盛していて、当時の面影が残る現役の店主にも無事に再会。
レモネードをオーダーしたら「30年経っても、やっぱり美味しかった」と、佐々木さん。30年前のレモネードの話と合わせ、日本でレモネードのお店を始めることを伝えたそうです。
思い出の味の記憶を上書きし、帰国。氷と自家製レモンシロップで作る佐々木さんのフローズンレモネードのレシピも完成し、住み慣れた町の自宅にレモネード屋さんを本当に開業します。
現在は、レモネード以外にも、自家製ジェラートなども販売。いずれのメニューも観光地らしからぬ、お手頃価格に驚きます。「今じゃ100円で何も買えないでしょ。自分が子供だった頃みたいに、100円握りしめて行けば何か食べれる、そんなお店にしたかったんです」と、小学生以下にはキッズジェラートとして100円で販売されています!
海で遊んだ帰りの親子、観光散策中の外国人など次から次へとお客さんがやってきて、佐々木さんのレモネードやジェラートをオーダー。軒先のテーブル席で食べたり、路地の日陰で飲んだりと、潮風香る海辺の町、腰越での夏のひと時を楽しんでいます。
おじいさんが江ノ電の運転士だったという、生粋の腰越人の佐々木さんの作るフローズンレモネード。佐々木さんがマイアミで飲んだ時のように、あなたにも甘酸っぱい記憶として残るかもしれません。江の島散策の途中に立ち寄って、味わってみませんか?
ビーチで海水浴を楽しむ人々を横目に、江の島弁天橋を渡って夕涼みも兼ねて江の島へ参りましょう。片瀬江ノ島駅からは徒歩約11分で、参道の仲見世通り入口に到着します。海況が良ければ、江の島弁天橋入口にある乗り場から「べんてん丸」に乗船し、一気に江の島最奥の岩屋方面へアクセスすることも。江ノ電バスも1時間に2本程度の頻度で江の島と江ノ島駅を経由して、藤沢駅間を往復しています。
2008年から始まった「江の島灯籠」は、地元住民も毎年楽しみにしている夕涼みにぴったりのイベントです。江島神社境内や参道、江の島サムエル・コッキング苑などに設置された1,000基の灯籠が18時に点灯します。日が暮れるにしたがって、灯籠の明るさが浮かび上がり、夏の夜の江の島をほのかに彩ります。
江の島シーキャンドル(灯台)の最上部にある灯具は10秒に1度光を発し、その光は約40km先まで届くそう。この灯具の下にある屋外展望フロア(海抜101.5m)と屋内展望台(海抜97.7m)からはぐるっと360度江の島からの眺望を楽しむことが出来る人気スポットです。
七里ガ浜、稲村ガ崎や逗子、葉山方面はもちろん天気が良ければ、夕日に染まる相模湾や富士山を見ることも。特に最上部の屋外展望フロア(江の島で最も高い場所)は海上を吹き抜ける風もあり、平地よりもずっと過ごしやすく感じます。設えてある木製ベンチに座ってゆっくり変化する夕景を眺めながら日没を待つという、非日常的な贅沢な時間も楽しむことができます。
江の島灯籠 2024は江の島島内の江島神社の各境内、参道をはじめ江の島サムエル・コッキング苑を中心に8月31日(土)まで毎日開催。点灯時間は平日18:00-20:30まで、土・日・祝と8/12(月・祝)~16(金)は18:00-21:00までとなっております(雨天・荒天の日は中止)。
夏の江の島散策の締めくくりに、江の島灯籠へぜひお出かけください。
今回のコースで紹介した「新江ノ島水族館」や「江の島サムエル・コッキング苑」「江の島シーキャンドル(灯台)」「江の島エスカー」の入場券や利用がセットで割引となるお得なチケット「えのしまえのすいエリアパスポート」。こちらのチケットは、マイカーなど電車以外で江の島・鎌倉へお越しの方もご利用いただくことができます。
チケット名:えのしまえのすいエリアパスポート+ナイト(夜間入苑券付き)※イベント開催期間中のみ発売
新江ノ島水族館、江の島エスカー、江の島シーキャンドル(展望灯台)、江の島サムエル・コッキング苑(夜間)、岩屋すべての入園、利用ができます。
えのしまえのすいエリアパスポート+ナイト(夜間入苑券付き)価格
大人 3,980円、高校生 3,130円、中学生 2,710円、小学生 1,850円
各施設の通常料金(大人)
新江ノ島水族館 2,800円
江の島エスカー全区間 360円
江の島シーキャンドル(展望灯台) 500円
江の島サムエル・コッキング苑(夜間入苑) 500円
岩屋 500円
総額 4,660円
大人の場合、680円お得になります!
電車、クルマでのアクセスを問わず、江の島周辺の見どころを全ておさえて楽しむなら、「えのしまえのすいエリアパスポート」がお薦めです。
お子さま連れで江の島へお越しの場合は、小田急線のこども運賃が全線一律50円(小児用ICカード利用)とお得になっておりますので、ぜひ小田急線をご利用ください。