藤沢駅

奥田公園
おくだこうえん

生活のすぐそばにある、春だけの特等席

藤沢駅からほど近い場所にありながら、観光ガイドにはあまり載らない桜の道があります。【奥田公園(おくだこうえん)】の脇を流れる境川沿いの遊歩道。春になると、川に沿って連なる桜が、静かに、しかし確かにこの街の季節を塗り替えていきます。

この散歩道の魅力は、「特別じゃない」こと。名所のように人が押し寄せるわけでも、屋台が並ぶわけでもありません。あるのは、川の流れと、犬を連れて歩く人、保育園帰りの親子、ジョギングをする地元の人たち。そんな日常の風景に、桜だけが少しだけ非日常を重ねてくれます。

奥田公園の横から境川沿いへ足を向けると、視界の高さに桜の枝が広がります。見上げるというより、並んで歩く感覚。花は主張しすぎず、川面に映る淡い色が、歩く速度を自然と落とします。風が吹くたびに、はらはらと舞う花びらが水面に落ち、流れに乗ってゆっくりと下っていく。その様子を追いかけるだけで、時間が少し緩むのを感じます。

ベンチに腰を下ろせば、聞こえてくるのは車の音よりも、鳥の声と水音。藤沢の中心に近い場所とは思えないほど、穏やかな空気が流れています。お弁当を広げる人もいれば、ただスマートフォンを置いて空を見上げている人もいる。桜の下で何かを「する」必要はなく、ただ「いる」だけで成立する場所です。

由比ヶ浜や江の島のような開放感とは違い、ここにあるのは生活に根ざした春。毎年変わらず咲き、変わらず散っていくからこそ、「今年もこの季節が来た」と実感させてくれます。観光ではなく、暮らしの中で味わう桜。その距離感が、この散歩道を特別な存在にしています。

えのかまエリアの春は、海や寺社だけではありません。奥田公園横、境川の桜の散歩道は、藤沢の日常そのものが、そっと季節のハイライトになる場所。派手さはなくても、心に残る。そんな春の一コマを探しているなら、ぜひ一度、歩いてみてください。

▲すぐ横を流れる境川沿いの桜の散歩道

概要

※掲載している情報が変更になっている可能性がございますので、公式サイト等で最新の情報をご確認ください。

店舗名
奥田公園
おくだこうえん
住所
〒251-0026 神奈川県藤沢市鵠沼東12
アクセス
小田急・江ノ電「藤沢駅」から徒歩7分
定休日
なし