北鎌倉駅から徒歩4分ほどの裏路地に佇む【お菓子と喫茶 マルン】。パティシエとして都内の有名店で研鑽を積み、フランスのカフェ文化を知りたいと1ヶ月かけてパリのカフェ100軒を巡ったというオーナーパティシエの渡部さんが一人で営んでいます。
元々フランスの伝統菓子が好きだったものの、現地で出合った本場のお菓子は予想以上に甘いと感じたそう。「伝統的なレシピを活かしつつ、日本人の味覚に合うよう試行錯誤しながら自身のカラーが出るようアレンジを加えています」と渡部さん。丁寧な手仕事やレシピの基本は変えることなく、砂糖やバターの加減はもちろん、重たいと感じるクリーム素材を水切りヨーグルトに変えたり、ほんの少しのお酒を忍ばせてアクセントを加える冒険をしながら、日本人に合った甘さと軽さを追求しているそうです。
渡部さんの手掛けるスイーツや料理は、とても繊細で味わい深いものばかり。四季を通じて通いたくなる小さなカフェです。
▲店名の「マルン」は、渡部さんの子供の頃からの愛称 “まさるん” から
▲丸いブリオッシュにクリームをサンドしたフランスの素朴なおやつ「トロぺジェンヌ」。卵とバターを使うリッチなブリオッシュ生地にクリームチーズやヨーグルトを加えて軽い口当たりに。旬のフルーツをたっぷり添えて爽やかな酸味を添えるのがマルン流。無農薬の国産レモンを使用した「レモネード」は、自家製シロップに漬け込んだレモンスライスもアクセント
▲自然豊かな北鎌倉のそよ風と日差しが心地よい、一年中緑に覆われるテラス席
▲パイ生地から手作りし、しっかり具材を感じるよう素材の大きさにもこだわった「マルン特製キッシュプレート」は常時2種類。写真の「サーモンとほうれん草のキッシュ」の他、季節ごとに具が変わるシーズナルキッシュから選べます。「付け合わせのピクルスや副菜も季節ごとにその都度美味しく」がモットーだそう
▲季節の花々や店主お手製のドライフラワーが飾られた心地よい空間。奥の扉を開けるとテラス席が広がります
▲仕事仲間からなぜかつけられた “ハリネズミ” の称号。マルンの顔となってハリネズミが店内やお皿の上あちこちに出没しています!
▲スイーツに添えられるハリネズミのクッキー。ミニサイズながら、原料や焼き方にもこだわりが詰まっています
▲10代の頃からパティシエとして伝統的なフランス菓子を学んできたという店主の渡部さん。「小さなお子さん連れやグループの方には、小上がり席のご用意もあります」