江ノ電「鎌倉駅」から徒歩3分。昭和3年に誕生した【鎌倉市農協連即売所】は、通称“レンバイ”と呼ばれる市場です。「鎌倉の台所」として、地元住民や飲食店の仕入れなどで賑わいを見せています。
旬の野菜からカラフルな鎌倉野菜まで、様々な野菜が並びます。初めての野菜でも大丈夫。調理法や美味しい食べ方など、生産者の方に気軽に聞くことができる距離感。食の幅が広がること間違いなしです。
レンバイ内にあるベーカリー【PARADISE ALLEY BREAD & CO.(パラダイスアレイ ブレッドカンパニー)】は、レンバイと同じ朝8時オープン。自家製天然酵母を使ったこだわりのパンは、鎌倉・浄明寺ある自社工場で作られ、レンバイの店舗まで届けられています。毎日並ぶ定番もあれば、たまに並ぶレアなパンも! ひと口食べれば、もちもち食感の虜に。
せっかくレンバイに来たなら、フレッシュ野菜と、パラダイスアレイ ブレッドカンパニーのハード系パンで、最高のサンドイッチを作りましょう。フォカッチャやマルチシリアルは薄くスライスして具材を挟んで、バゲットは横から切り込みを入れて具材を挟めば完成です。
春夏秋冬、様々な植物が楽しめる【江の島サムエル・コッキング苑】。明治18年に英国貿易商のサムエル・コッキング氏が造園した植物園が始まりです。当時コッキング氏が持ち込んだ珍しい南洋植物のほか、貴重な温室遺構は今も大切に遺されています。
そんな江の島サムエル・コッキング苑でこの季節だけ楽しめるのが「江の島ウインターチューリップ」。赤やピンク、オレンジ、黄色など、およそ1万5000株ものアイスチューリップが、冬の寒空の下に鮮やかに花開きます。日が落ちた後に開催されるイルミネーションイベント「湘南の宝石」と併せて、「江の島ウインターチューリップ」でひと足先に春を感じてみませんか。
明治42年創業、海鮮料理店【江之島亭】は、江の島を代表する老舗の海鮮料理店。江島神社や江の島サムエル・コッキング苑の奥側に位置し、相模湾や湘南海岸、富士山を一望しながら食事を楽しむことができます。
江の島で獲れる海の幸“サザエ”を使ったメニューが自慢。一番人気はサザエを2つ使用した「江の島丼」です。新鮮なサザエを卵とじでやさしく包み込む、創業当時から受け継がれてきた一品。半熟卵をとろりと混ぜながら、箸が進みます。満足感のあるボリュームながら、女性でもぺろりと食べてしまう美味しさです。
江ノ電「稲村ヶ崎駅」から徒歩3分。レンバイ内の干物店が手掛ける食事処【ヨリドコロ 稲村ヶ崎店】は、美味しい焼き魚や卵かけご飯が楽しめる朝定食が有名ですが、11時から18時まではカフェタイムが楽しめます。建物の目の前を通り過ぎる江ノ電は圧巻の近さ。窓際のカウンターが特等席です。
こだわり卵を使った「自家製チーズケーキ」や、ツバメコーヒー焙煎所の「挽きたてコーヒー」、アルコールメニューには「稲村ヶ崎の夕焼けサワー」まで。まったりとした時間を過ごしたら、サンドイッチの最後の具材を買いに、いざ!
江ノ電「稲村ヶ崎駅」から徒歩1分。駅下車すぐの場所にあるのが、昭和25年(1950年)創業の精肉専門店【はぶか牛肉店】です。2代目店主の羽深卓男さんは、キャリア60年以上のスペシャリスト。牛、豚、鶏と肉のことならお任せ! 日本全国から厳選された美味しい肉を、一番美味しい食べ方、一番美味しい状態で提供しています。
ジューシーなフランクフルトや、ピリ辛フランクをサンドイッチのアクセントに。パラダイスアレイのハードパン、レンバイの野菜、はぶか牛肉店でソーセージ。これでサンドイッチの準備はOKです。
稲村ヶ崎公園で夕陽を眺めながら、完成したサンドイッチをパクっと食べれば、美味の三重奏。鎌倉の恵みで満たされる日常に、「ありがとう」と「ごちそうさま」を。
監修 湘南スタイルマガジン
取材・文 小宮山真美
写真 小澤義人