鎌倉古今

#お泊まりのススメ①

奥鎌倉にたたずむ極上の一軒宿【鎌倉古今】へ

鎌倉駅から歩いてゆっくり25分。喧騒を離れた奥鎌倉エリア・二階堂に極上の一軒宿ができました。その名も【鎌倉古今(かまくら ここん)】。

足をのばしてくつろげる和室、ソファでくつろげるリビング、ベッドルームと、江戸時代からの建物を広々と活かしたメゾネットタイプのスイート。古い建物が放つ独特の風格と陰影、モダンな和の意匠が奏でるデザインが、非日常感を醸し出しています。

【鎌倉古今】江戸時代より残る古民家をリノベーション!泊まることが目的になる奥深き鎌倉に出会える宿

閑静な邸宅地の一角、鉄の門扉の先に足を踏み入れると、くるりと昔の世界に巻き戻されるような錯覚に。美しい瓦葺きの屋根、歳月に洗われて艶を増した木の床、まるで老舗旅館を訪れたかのような風格ある日本家屋が、鎌倉の山に抱かれるように佇んでいる。

ここ 【鎌倉古今(かまくらここん)】は、築160年以上の建物をフルリノベーションした、1日2組だけの古民家ホテルだ。

安政2(1855)年に建てられた豪壮な構えの日本家屋は大地主の母屋だったもので、糸車や花器など、蔵に眠っていた道具があちこちに飾られる。日本庭園の奥には山景色も楽しめる

四季折々の花が活けられているエントランス

ゆらぎのある大正ガラスが、なんとも味わい深い雰囲気

「江戸時代から住み継がれてきた、この稀少な建築を後世に残したい。たくさんの人がこの空間を体感できるよう、宿とレストランという形にしました」 と話す代表の松宮大輔さん。

日本庭園を望む玄関とその奥にあるレストランを中心に、80㎡以上のスイートがふたつ。扉を開けると、すうっと空気が変わる 「蔵メゾネットスイート」 は、明治時代の蔵を改装したもの。大きな窓から景色が楽しめる 「古今メゾネットスイート」 は、広々としたリビングもあり、別荘で暮らすように過ごせそう。古いガラスが表情豊かな格子戸、太い梁に畳の香り。趣深い和の風情がありつつ、なぜか重さを感じさせない。

蔵を吹き抜けにした「蔵メゾネットスイート」。1Fは夜遅くまでおしゃべりしたくなるリビングで、ジュースやお酒、健康茶やコーヒーを完備。2Fはおこもり感のあるベッドルーム

見晴らしのいい「古今メゾネットスイート」の寝室。ぐっすり眠れると評判のエアウィーヴ社の寝具を採用し、驚くほど目覚めすっきり。窓から射し込む朝の爽やかな光を感じて

「現代の女性作家の掛け軸や、京都の唐紙のふすまなど、この空間に合うモダンな和を組み合わせました」と松宮さん。

ミルクのような微細な泡が体を包むマイクロバブルバスは、掛け流し温泉のようにいつでも湯で満たされていて、アロマや空調など設備は最先端。古今東西のバランスが絶妙で、今と昔を行き来しているみたい。木のぬくもりと古いだけの宿にはない快適さ、過ごすほどに身も心も穏やかにゆるんでいく。

なにより贅沢なのは、星の降る音が聞こえてきそうなほどの心地よい静けさ。昼のにぎやかな鎌倉も楽しいけれど、古都鎌倉を感じるのは、 こんな夜のしじまなのかもしれない。

モダンな意匠のふすまには京都の唐紙を使っている

足をのばしてくつろげる和室、江戸時代からの建物を広々と活かしている。古い建物が放つ独特の風格と陰影、モダンな和の意匠が奏でるデザインが、非日常感を醸し出す

細かな泡が血流を促進するマイクロバブルバス。まるで温泉のように湯上がりもぽかぽか

離れがたいほど気持ちのいいふかふかのベッドで熟睡した朝は、早起きしてさんぽに出かけよう。竹の庭の報国寺に八幡様も徒歩圏内。人の少ない朝露に濡れた神域の、朝のすがすがしい空気をいっぱいに吸い込んで。

さんぽから帰ったら、古民家レストランとして話題を集める【Restaurant COCON(レストラン ココン)】で朝ごはんを。滋味あふれる薬草茶からスタートし、釜炊きのご飯、鎌倉野菜たっぷりの味噌汁、神奈川産の干物や豆腐などを堪能できる。

日帰りでは出会えない鎌倉の奥深い魅力を体感できる古民家の宿。一歩先の鎌倉を知る、旅の醍醐味が詰まっている。

宿泊客のみが味わえる朝食。お姫様のようにストレスレスで育てた横須賀の ”姫様のたまご” の出汁巻きに、鎌倉野菜をたっぷり使ったサラダ、時間に合わせて炊き上げる釜炊きごはんで元気をチャージ

レストラン【Restraunt COCON】のランチやディナーは宿泊者以外もOK

フレンチをベースに和や漢方の考えも取り入れた、イノベーティブなオーガニック料理が登場