Welcome! New Faces, New Shops (10)

町を彩る新規開店やリニューアルされたお店をご紹介【MOKICHI KAMAKURA】

酒蔵直営の人気レストランが鎌倉初進出。歴史的遺構を活かしたモダンな空間でいただくハーブ×蔵元発酵食材の創作料理(MOKICHI KAMAKURA)

▲長谷駅から歩いて12分ほど。鎌倉市民に大仏坂体育館として親しまれていた「旧神奈川県鎌倉加圧ポンプ所」の建造物が、熊澤酒造(茅ヶ崎)経営のレストラン「MOKICHI KAMAKURA」(モキチカマクラ)として2022年12月に生まれ変わりました

旧神奈川県鎌倉加圧ポンプ所は、鎌倉、逗子、葉山等に水道水を安定的に供給するための施設として1936年(昭和11年)に建造されました。1961年のポンプ所廃止後は体育館として利用されていましたが、2002年に閉所。その後、この歴史的建造物の保存再生に関する研究会が発足し、熊澤酒造に外観保存を条件として2016年に売却されました。6年にわたる準備・改修期間を経て、2022年12月に【MOKICHI KAMAKURA】誕生の運びとなりました。

熊澤酒造は1872年(明治5年)の創業以来150年以上にわたって日本酒を作り続けている湘南唯一の蔵元で、日本酒「天青」やクラフトビール「湘南ビール」の製造販売とともにオーナーの名前MOKICHIを冠したレストランやカフェを茅ヶ崎や藤沢で展開されています。

▲高い天井と頑健な梁、柱がポンプ所の姿をしのばせるMOKICHI KAMAKURAのメインダイニング。奥の半地下にはキッズコーナーがあるファミリー向けの部屋、2階には大きなテーブルのグループ席があり、用途に合わせてゆっくりと食事を楽しめます

▲たくさんの窓から光が入り、明るく開放感のあるフロアには4人掛けのテーブルが15席。歴史とノスタルジーを感じさせる空間に北欧風のペンダントライト等、モダンなインテリアが見事にマッチしています

▲建物の外壁は旧帝国ホテルでも使用されたスクラッチ・タイル(無釉薬の細い溝のあるタイル)張りで、戦前の歴史遺構として鎌倉市の景観重要建築物等に指定されています

重厚でクラシカルな外観とモダンで洗練された内装のMOKICHI KAMAKURAで提供される料理のコンセプトは「ハーブ×蔵元発酵食材を駆使したイノベーティブ・フュージョン料理」。敷地内のハーブガーデンで収穫したハーブと日本酒蔵元ならではの発酵食材を使い、イタリアンやフレンチをベースに、和食の要素も取り入れた独創的な料理となっています。メニューはコース料理(予約制)とアラカルト。1月現在はランチ営業(11:30-15:30)のみですが、2月からはディナー営業(17:30-21:00)も開始され、新しいコース料理も追加される予定とのことです。

▲アラカルト・メニューの中で人気が高い農園プレート(1,750円)

色とりどりの野菜が絵画のように散りばめられ、サーブされた瞬間に「わー!」と歓声があがる一皿です。地元、湘南産野菜の味が濃く、添えられた黒にんにくのソースとグリーンマスタードのソースを付けていただくと、旨味と甘みが引き立ちます

▲石窯焼きのマルゲリータ(1,800円)

生地に使う国産小麦と全粒粉の配合比率は他のMOKICHIレストランとは違う鎌倉店オリジナルのもので、ここでしか味わえないピッツァとのこと。サクッ、フワッとした食感で、一人でもペロリといけそうです。

▲お店に入ってすぐ左側のドリンクカウンター。湘南ビール11種とスパークリング日本酒1種の タップがあり、注ぎたてフレッシュな一杯を楽しめます

クラフトビールのグラスサイズはテイスティンググラス(120ml)、スモールグラス (270ml)、パイントグラス (470ml)の3種類。ビール以外にも蔵元自慢の日本酒、クラフトジンをはじめ、敷地内のハーブを使用したオリジナルカクテルやハーブティーなどが揃っています。

▲霞がかかったような外観とトロピカルフルーツを思わせるホップのアロマが特徴のHazy(ヘイジー) IPA(左)と華やかなホップの苦みと香りのピルスナー(右)。※写真はスモールグラス(270ml)

▲コース料理の中でお店のコンセプトを象徴する一品でシグネチャー・ディッシュとなっているのがPlant(前菜)。プランターをイメージした一皿で、ハーブと蔵元の発酵食材を使用した完全ビーガン料理となっています

コース料理はメインが1品の「ショートコース」(全6品2,980円)と魚と肉のメインが付いたフルコースの「MOKICHIコース」(全8品5,000円)。2月からはディナーの特別コースとして、食と熊澤酒造のお酒のマリアージュが楽しめる「蔵元コース」もラインアップされるそうです。(コース料理は季節により内容、料金が変更になることがあります。電話や公式SNSにて最新の情報をご確認ください。)

▲コースの中の一品「麦」

もっちりとした自家製手打ち生パスタで、太目ながらしっかりとアルデンテの歯ざわり。今後は「米」(リゾットや粥)に変わることもあるそうです。「麦」「米」という表現は蔵元ならではの、ビール(麦)や日本酒(米)に由来したネーミングとのこと。

▲この日のショートコースのメインは地鶏「さがみどり」のロースト。皮目はパリッ、肉はしっとり柔らかです

▲料理やティーに使われるハーブは敷地内の自社ハーブガーデンから。約50種のハーブや野菜が栽培されています

▲「(2022年12月の)オープン以来、観光の方はもちろん、地元鎌倉の皆様にもたくさん来ていただいております。」と語るのは、鎌倉出身・在住の中西さん。ホスピタリティ溢れるホールスタッフのチーフです

▲長谷大仏(高徳院)と大仏坂トンネルの間にあるMOKICHI KAMAKURA。大仏ハイキングコースの出入り口にあたる場所でもあり、観光客の新しいランドマークとなっています

築450年の古民家を移築したレストランや大正時代の酒蔵を改修した和食店など歴史的建造物を活用したレストランを手掛けてきた熊澤酒造。鎌倉の貴重な歴史遺構を見事にリノベーションしたMOKICHI KAMAKURAでは、酒造りの伝統と欧州料理の融合による「イノベーティブ・フュージョン料理」を存分にお楽しみください。


取材 ALOHAS
※価格はすべて税込みです。 
※料理の内容、価格は変更の可能性があります。
※掲載情報は取材日時点(2023年1月)のものです。
※営業時間につきましては公式SNSもしくは店舗にお電話でご確認ください。