江ノ島電鉄開業120年記念特別企画 江ノ電初心者でもわかるえのでん講座 (vol.1)

120歳の江ノ電を誰でもわかりやすい視点から紹介!

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「江ノ電(えのでん)」と呼ばれ親しまれている江ノ島電鉄は、1902年(明治35年)9月1日 藤沢 - 片瀬(現・江ノ島)間を開業してから120周年を迎えました。
いつも何気なく乗車している江ノ電の車両たちを見直してみませんか。

江ノ電の顔!300形

江ノ電で現役で走る車両は6種類ありますが、その中でも一番古いのが、300形と呼ばれる車両です。
300形も以前は6編成ありましたが、今は305号車+355号車の1編成のみとなってしまいました。
この305号車+355号車は、1960(昭和35)年生まれなので今年で62歳の長老的な車両ですが、元気に走り続けており、テレビや映画、雑誌などに出演も多いため、江ノ電に乗車したことがない人もこちらの車両であれば見かけたことがあるかも知れませんね。

▲大人気の300形

「この電車は江ノ電で一番古く、人気のある車両ですよ」と言われても「外観は駅のホームで一瞬見かけるだけだし、よくわからないんですが…。」という人がほとんどではないでしょうか。

そのような人も一定の時間を過ごす車内なら、他の車両との違いを体感できると思います。
それは、床が木であることです。
昔の車両は木の床が当たり前でしたが、現在では、ほとんどの車両が塩化ビニル樹脂などの素材を使用しており、木材を使用する車両は大変貴重な存在となっています。

乗車していると、足に伝わってくる振動やモーター音も違って聞こえてくるかも知れませんね。

▲レアな木の床ですぐ分かります

季節を感じる江ノ電 !?

江ノ電の車両の正面や側面にはその車両の行き先を示す表示板や表示器があります。
全ての車両ではありませんが、多くの車両には先頭の運転席の下に、「藤沢↔️鎌倉」や「藤沢」「鎌倉」などの行き先だけではなく、季節に合わせたデザインになっています。

特に、前述の現役車両の中で一番古い300形は、季節の風物詩を板に描いたアナログな雰囲気が人気です。

その他の新しい車両のうち、フルカラーのLED表示器を装備した車両は、フルカラーLEDならではの技術で毎月2種類の異なるデザインが交互に表示される表情豊かなものとなっています。

次に江ノ電に乗車する時は、どのようなデザインの行き先表示になっているかチェックしてみると再び訪れた際の楽しみが増えますよ。

【左から】緑と赤の彩りが映える「クリスマス」、今年の三が日限定だった超レアなバージョン「えのんくんと虎」、冬の寒さが身に沁みる「雪」

【左から】正月らしい「朝日」、早春の息吹を感じる「水仙」、端午の節句「菖蒲と折り紙の兜」

▲「桜」が舞う江ノ電

▲江ノ電にも「紫陽花」がキレイに咲いています

▲「あけましておめでとうございます」と言ったメッセージバージョンもあります!

江ノ電で身だしなみ!?

江ノ電に乗った際に気づいた方もいらっしゃるかも知れませんが、出入り口の扉の脇に鏡があるのをご存知ですか?

このように車内に鏡を設置している車両がいくつかあります。

昔は江ノ電だけでなく、各地の私鉄に鏡がある車両があったようで、設置した理由は、買い物や通勤・通学でお出かけされる際にこの鏡を見て身だしなみを整えていただこう、というサービスだったとも言われていますがハッキリしたことは分かりません。

この鏡は、すでに引退し鎌倉海浜公園に保存されている1931(昭和6)年にデビューした107号車や極楽寺検車区に保存されている108号号車にも設置されています。
デビュー当時から設置されていたかは定かではありませんが、かなり昔からこの鏡を見てヘアスタイルやネクタイを整え、横浜や東京に出掛けた人たちがいたのかも知れませんね。

【左から】保存車両100形の鏡。現役最古の300形の鏡。1990(平成2)年にデビューした2000形にも設置されている鏡

開業120周年記念ウォークラリー『江ノ電沿線さんぽ』に挑戦!

開業120周年を記念したウォークラリー『江ノ電沿線さんぽ』が開催中でしたので、体験してみました。

今回のウオークラリーに参加するにあたり「マップ&硬券入場券ホルダー&スタンプ帳」を100円で購入しました。

この『江ノ電沿線さんぽ』に描かれた絵のタッチを見て「どこかで見たよ」という方も多いかも知れません。
実は数々の駅の告知ポスターや腰越駅の壁画を描いた、江ノ電の某社員の渾身の作なのです。
マップには事細かに調べ上げて掲載した沿線情報が満載でガイドブックとしてだけでも十分な内容なのですが、ほっこりするタッチの絵は、お子さんと一緒に江ノ電の絵本として見ても楽しめる内容なので、ウォークラリーに参加できなくても満足できるコスパ良いブックレットになっています。

▲見ているだけで癒されます・・・

「マップはよくわかりました。でも、硬券入場券ホルダーって何ですか?」という方も多いでしょう。
そもそも、今はICカードで改札機をタッチするだけで電車に乗る機会がほとんどで、自動券売機で「きっぷ」を買うことすらレアな出来事になってきましたよね(汗)

きっぷを購入するために自動販売機を利用されるようになる以前は、駅員さんのいる窓口で厚く硬い紙に印刷された「きっぷ」を購入していました。
自動販売機の「きっぷ」は薄く柔らかい紙に印刷されたものになりましたが、時間が経つとインクが薄くなってしまったり折れ曲がってしまうこともあり「きっぷ」をコレクションしている人にとっては厚い紙に印刷された硬券が価値が高くなりました。
今回は全ての駅のうち、9駅の硬券の入場券を購入し、コンプリートすると120周年デザインのオリジナルエコバックがプレゼントされますので是非挑戦してみてください。

しかしまさか、紙のきっぷが今のようにほとんど使われず、紙の「きっぷ」について説明するような時代が来るとは思いませんでした・・・(老)

▲硬い紙でできた入場券(硬券入場券)

硬券入場券の対象9 駅は、藤沢・鵠沼(藤沢駅にて販売)・江ノ島・腰越・七里ヶ浜・稲村ヶ崎・極楽寺(長谷駅にて販売)・長谷・鎌倉です。
 

▲硬券入場券をホルダーに入れてみました!

スタンプ帳の使い方は言うまでもないですが、江ノ電全駅のうち「藤沢駅」「鵠沼駅(藤沢駅に設置)」「江ノ島駅」「鎌倉高校前駅(稲村ヶ崎駅に設置)」「稲村ヶ崎駅」「極楽寺駅(長谷駅に設置)」「長谷駅」「鎌倉駅」にスタンプ台がありますので一日乗車券「のりおりくん」を使って、乗ったり降りたりしながらコンプリートしましょう。

※硬券入場券の購入駅と、スタンプ設置駅がありますのでご注意ください。

※掲載情報は2022年9月取材日時点のものです。

取材・文・撮影 岡林渉