#逸品産品(いっぴんさんぴん)⑧

地域で生まれ育てられた食品や雑貨のご紹介【鎌倉ビール】

鎌倉で25年。地元で生まれ、育まれたクラフトビール(鎌倉ビール)

名越トンネル手前にある鎌倉ビール名越坂ブルワリーハウス

鎌倉で生まれ育った、鎌倉初の醸造所「鎌倉ビール」。その前身は大正時代から3代続く町の酒屋さんで、地域の人たちが集まる交流の場だったそうです。お酒はコミュニケーションツール、でも鎌倉には地元のお酒がない。地元のお酒で乾杯したいという想いから、1997年に本格的クラフトビールを醸造する「鎌倉ビール」を創業。地域のご贔屓客のみならず、観光客にも評判となり、2022年で25周年を迎えました。

夏には室温40度以上になるという体力勝負の仕込み作業

鎌倉ビールは仕込み~発酵と熟成~パッケージングまですべての工程に人の手が携わるクラフト(手造り)ビールです。その特徴は芳醇な香りと味わい、そして、喉への刺激が柔らかく優しい飲み口。熟練の醸造者が、その経験と知見をもとに「日々ビールを育てる思い」でビール造りをしているそうです。

クラフトマンシップ溢れる醸造責任者の澤田直人さん

熟成に時間をかけるクラフトビールには造り手の個性がはっきりと表れます。バイオテクノロジーの専門学校を卒業後、鎌倉ビールに入社した醸造責任者の澤田さんが鎌倉ビールの中で一番思い入れのあるビールは「月(アルト)」。澤田さんはドイツ旅行で伝統的なビール、アルトに出会い、その文化や味わいに感銘を受けたそうです。そして、アルトをドイツの伝統を踏まえつつ、「いかに鎌倉の地に合った味わいにするか、試行錯誤して造り上げたのが『月』なんです」。

3種類の鎌倉ビール

鎌倉ビールは「月(アルト)」、「星(ペールエール)」、「花(ブラウン)」の3種類で、これに江の島ビール、葉山ビール、鎌倉大佛麦酒~縁~を加えた6種類がスタンダードビール。
その他に季節の特別醸造ビールも独自のレシピで製造しています。

2022年の最優秀賞を受賞した鎌倉ビール「月」

全国地ビール醸造者協議会主催の「全国地ビール品質審査会2022」にて全国41社107点の地ビールの中から鎌倉ビール「月」が2022年の最優秀賞を受賞しました。澤田さんはじめ、スタッフの熱い想いが結実しましたね!

片瀬海岸西浜で営業中(7/1-8/31)の「海の家 鎌倉ビール」

この夏、江の島を望む片瀬西浜海岸に鎌倉ビールが運営する期間限定「海の家 鎌倉ビール」がオープンしました。鎌倉ビールとボリューミーなBBQで、ひと夏の思い出を!

(遠方からのご注文はこちら)
鎌倉ビールオンラインショップ

(鎌倉ビールの飲めるお店)
鎌倉市内のいろいろな飲食店で鎌倉ビールを楽しむことができます。また、「GARDEN HOUSE鎌倉」では常時3種類の鎌倉ビールの樽生が用意されています。


※掲載情報は取材日時点(22年7月)のものです。
取材:ALOHAS