鶴岡八幡宮から歩いて7分ほど、雪ノ下に本店を構えるBergfeld(ベルグフェルド)は1980年創業のドイツパンと洋菓子のお店。ライ麦を使った伝統的なドイツパンのほか、クッキーや焼き菓子、ケーキを製造販売しています。初代社長の山田明さんがパン職人を目指したのは30歳過ぎでした。当時、大手メーカーのパンは保存料や添加物が多く、それに不安を感じていた山田さんは「子どもに安心して食べさせられるパンをつくりたい」という思いから、一念発起。勤めていた会社を辞め、家族で神戸に移住し、ドイツパンの有名店「FREUNDLIEB(フロインドリーブ)」に弟子入りしました。4年間の修業を経て鎌倉に戻り店を開業、たちまち人気のベーカリーとなりました。
山型でもイギリスでもなく「トースト」。その名前は初代が修業したFREUNDLIEBの商品「ハードトースト」に由来し、焼くことでサクサクとした食感と小麦本来の香りを一層楽しめます。オリジナルの味を変えないよう粉の配合も常に調整しているとのことで、「毎日食べても飽きない」と多くのお客様の心をつかんでいます。また、ライ麦を使ったドイツパンは日本人の味覚に合うように固さや酸味をアレンジしているそうです。
若い頃、米国ボストンへ音楽留学したという経歴を持つ2代目。「パンづくりを始めて25年になりますが、毎日つくっていても飽きません。新しい発見があり、いつも新鮮です。」毎日がジャズセッションさながらですね。
早朝から仕込んだパンが焼き上がり、昼前には待ちかねたお客様が続々と訪れます。季節限定のケーキを楽しみにしている方もたくさん。
Bergfeldは雪ノ下本店の他、鎌倉市内に2店舗。落ち着いた雰囲気でカフェがメインの長谷店。2022年3月に鎌倉駅近くにオープンした御成店。いずれのお店でもパンやスイーツが購入でき、カフェでサンドイッチなどの軽食も楽しめます。
オンラインショッピングでパンやお菓子のお取り寄せも利用できます。
※価格はすべて税込みです。
※掲載情報は取材日時点(22年4月)のものです。
取材:ALOHAS