江ノ島シーキャンドル

鎌倉駅から藤沢駅へ、江ノ電でのんびり巡る冬のお散歩・日帰りデートコース

常連になりたい! 地元の人たちにも愛されるショップを巡りながら、冬だからこその湘南の風景を満喫

【朝ごはん】 小町の路地裏にひっそりと佇む、早朝営業の朝食屋さん(鎌倉駅)

冬の晴れた日には、江の島と雪を纏った富士山がくっきりと見える湘南の海岸線。
江ノ電の沿線を散策しながら、お気に入りのお店と風景を見つけに出かけましょう。

冬の凜とした空気が心地よい、まだ人影もまばらな朝の鎌倉。
小町通りのお店もまだシャッターが閉まっていて、人混みで賑わういつもの通りとは違う雰囲気です。

まずは、裏小町で人気 【朝ごはん】という名のお店で、和定食の朝ごはん。朝からしっかりとお腹を満たして、一日を元気にスタートです。

鎌倉駅から小町通りに入って2本目の路地を右折。飲食店が並ぶ小道を進むと、ビル1階の店先に「朝ごはん」の看板が目に入ります。ここは、朝は「朝ごはん」、昼は「甘処あかね」、夜は地元客で毎夜賑わう小料理屋「よしろう」に変身する、三形態営業のお店。

▲メインは近隣の小坪漁港から仕入れる干物の焼き魚など5種。丁寧に出汁をとった味噌汁と小鉢に自家製漬物、炊き立てのツヤツヤご飯が進む、体に優しいメニューに心も和みます

▲店内は、カウンターのみ10席。元々は、昼営業の「甘処あかね」でアルバイトをしていた宮本香保里さんが、朝だけ間借りして朝食屋さんを営んでいます

▲人気は、夜の「よしろう」看板メニューでもある、たっぷりのしらすとネギをふんわりと卵で包んだ「しらすネギオムレツ」1,200円。しらすそのものの塩味とネギの香味、ほんのりバターの香りが食欲をそそります

お腹も満たされ、体も温まった後は若宮大路に出て、鶴岡八幡宮へ向かいましょう。

【鶴岡八幡宮】 鎌倉の歴史を映す日本屈指の八幡宮で、良縁祈願の参拝(鎌倉駅)

本宮へお参りする前に、まずは入ってすぐ東に見える源氏池に座す旗上弁財天社へ。あまり知られていませんが、社殿の裏手には政子石という大きな石が二つ並んで置かれています。こちらも頼朝公が妻・政子の安産を祈願した祈願石と伝えられ、良縁・夫婦円満のご利益があるとして密かに人気のスポットです。

境内には池が3カ所あり、平家池のほとりには国の重要文化財に指定されている鎌倉文華館 鶴岡ミュージアムやカフェなどもあります。

▲鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム カフェ&ショップ。2010年に倒伏した御神木の大銀杏の一部が展示され、清々しい気持ちでくつろげます

▲鶴岡八幡宮には近隣の子どもたちが通う幼稚園が併設されているため、平日は朝から子どもたちが元気に遊ぶ声も聞こえてくるなど、鎌倉の歴史と現代の日常を感じられる場所でもあります

【Butter Vintage Kamakura】アメリカ西海岸の風薫る古着屋さんで、この冬のマストアイテムをチェック(鎌倉駅)

鶴岡八幡宮を出て、鎌倉街道を左手に進み約2分。【Butter Vintage Kamakura(バター ヴィンテージ カマクラ)】に到着です。

扉を開け一歩足を踏み入れると、そこはまるで、おしゃれ好きな友人の家に遊びに来たような、居心地の良い空間が広がります。

▲店内には至る所に色とりどりのレトロな雑貨やアウトドアグッズなども飾られ、手に取ってみたくなるものばかり。

▲横浜・元町の2号店として2018年夏にオープンした鎌倉店。元々本店の常連客だったという店長の前田匠さん(左)と、スタッフの萌々子さん(右)。

「服も雑貨も、普段使いできて、それがあることで毎日の生活が豊かになるものを選んでいます」という前田さんの言葉通り、店内には思わず家に連れて帰りたくなる! そんな味わい深いモノで溢れています。

▲アメリカの人気食器メーカー、ファイヤーキングのヴィンテージマグカップをはじめ、メキシコ製のキッチングッズなど、眺めているだけで気分も上がる、カラフルで温もりのある雑貨類も豊富

▲希少な90年代「L.L. Bean×Russellダブルネームのヘンリーネックスェットシャツ」。赤はフルジップで、前田さんも初めて出合ったというレアな一品。グレー・赤ともに15,180円

お店を出たら、いよいよ江ノ電「鎌倉駅」へ! 沿線を散策する小さな旅の始まりです。

【BREEZE BIRD CAFE & BAKERY】江ノ電の駅前に建つベーカリー&レストランで心地よい空気に包まれる(和田塚駅)

ランチに向かったのは和田塚駅。江ノ電を降りて改札を出ると目の前に現れる、一軒家の門構えが目印です。

彩り豊かで甘味の強い新鮮な鎌倉・三浦野菜をはじめ、横須賀長井漁港で水揚げされる鮮度抜群の魚介類など、毎朝近隣から仕入れる旬の食材を活かす、この土地だからこその料理にこだわるシェフが営むベーカリーレストランです。

▲窓の向こうには、江ノ電が走る、沿線ならではのどかなロケーション。

▲店内に入ってまず目に入るのが、店頭に並べられた焼きたてのパン。「ふわパン(食パン)や「カンパーニュ」など、店内のパン専用オーブンで毎朝焼き上げているそう

▲木を基調にした店内は、ゆったりと設えられたカウンター席とテーブル席、庭にはテラスもあって、温もりを感じる明るく落ち着いた雰囲気です

▲自家製酵母を用いて、小麦本来の旨味を最大限に引き出して焼き上げたパンと、彩り豊かな旬の野菜たっぷりのサラダ、そして香り高いコーヒー。一品ごとに、素材が持つ味わいや力を最大限に活かして調理されています

ランチはこの他に、メインとなる「パスタ」「お魚料理」「お肉料理」の3種から一品選ぶことができます。そして最後は、季節感たっぷりの極上デザートも!

メニューは、その日の仕入れの状況に変わるので、到着してからその日の気分で選んでみては。モーニング、ランチ、ディナーいずれの時間帯もwebで予約が可能なので、事前の予約がおすすめです。

【CIRCUS VINTAGE】 時を超えて世界中からやってきた、ストーリーのある服を求めて(極楽寺駅)

江ノ電沿線の中でも、ひときわ風情のある極楽寺駅。無人の改札駅を出て緩やかな坂道を歩くと程なく見える『桜橋』の眼下に、トンネルから江ノ電が顔を見せてくれました。

▲明治時代に建設された当時の原型をとどめる煉瓦造りのレトロなトンネルは‟極楽洞“と呼ばれ、単線の江ノ電が行き交う風景が、どこかノスタルジックです

▲駅を出ると、鎌倉の何気ない日常の風景が出迎えてくれます

極楽寺駅から徒歩3分、周辺の風景に馴染む平屋の外観に「八百文商店」の文字が見えたらそこがサーカス ヴィンテージです。古き良きものを愛する古着屋さんならではの、こだわりも感じられて、店に入る前からワクワクします。

▲元々は八百屋さんだった店舗を引き継いだことから、外観はそのまま残しているそう

▲店主の細谷睦さんは、ビーチサンダルの製造・販売・卸のブランド「B-San」も手がけており、元々はその直営店として5年前この地にオープン。後に古着屋さんも兼ねるようになったため、看板には「B-San & CIRCUS VINTAGE」と表示されています

▲まるで、宝物がたくさん詰まった玩具箱を開けたときのような気分になる、愛らしいレトログッズが並ぶ店内のディスプレイ。カラフルな「B-San」の商品やパーツも揃っています

▲天井までぎっしり積み上げられたストックルーム。買い付けは、世界中の仲間達からのルートで、ブランド名にはこだわらず、細谷さん自身が一点一点見極め、手で触った感覚で選りすぐっているのだそうです

▲細谷さんのこだわりは、「古着といってもリサイクル衣類ではなく、服の背景にあるストーリーを感じられるヴィンテージウエアである」ということ。いつの年代にどの国でどんな人が誰のために作られたものなのか、思いを馳せて選ばれた一点ものが揃っています

▲冬の間中、活躍すること間違いなし! 北欧地方に古くから伝わる模様を編み込んだウールのノルディックセーター(左・イエロー)9,900円、(中・ブルー)11,000円、(右・カーディガン)9,900円。また、エクアドルやネパール、ボリビアなどの南米の標高が高い地域にはリャマやアルパカなど毛質の良い動物が棲んでいるため、肌触りの良い優れもののニットが多いそうです

▲「その服が作られたその当時だからこその、糸や布地や織り方、柄、色、デザイン、仕立てやフォルムというものがある。それらを通して、国や年代、伝統など、様々な時代背景を重ねた味と深みを感じることができるのが古着の魅力です」。そう話す店主の細谷さん。

100年前のフランス製テーラーメイドシャツを見せながら、縫い目やマチの取り方、ボタンホールやデザインの裏に隠されている意味、さらにどんなシーンでどんな人たちが何のためにどんな風に着こなしておしゃれを楽しんでいたのかなど、まるで細谷さんがその場にいて目撃していたかのように、一枚のシャツに秘められたストーリーを話してくれました。

常連さんにはファッション関係の方も多いそうで、皆、細谷さんの話を聞きたくてリピートするというのにも納得。一枚の服を通して、丁寧に暮らしていくことの大切さを教えてもらえる古着屋さんです。

【Biople 七里ヶ浜店】海を目の前にした美しいロケーションで、健やかな暮らしに楽しく触れられるお店(七里ヶ浜駅)

七里ヶ浜駅で降り改札を出たら海岸方面へ歩いて徒歩2分。地元のサーファーが行き交う海を眺めながら、海岸線のルートR134に到着です。

アロマやサプリメント、フード、コスメ&スキンケアなど、日々を健やかに、身体の内側・外側ともに美しくいられるナチュラル&オーガニックアイテムが豊富に揃う店として人気の高いビープル。2021年3月にオープンした七里ヶ浜店は、自然光が心地よい明るく広々とした店内に、テイクアウトも可能なコーヒースタンドが設けられ、七里ヶ浜店限定アイテムも揃うなど、魅力満載の店舗です。

▲Biopleとは「Bio」な「People」というコンセプトから作られた造語。七里ヶ浜海岸が目の前に広がる絶好のロケーションにあります

▲湘南エリア初の路面店である七里ヶ浜店のコンセプトは「Bio+People+Wave」。エネルギーの波を感じながら、美しく健やかに暮らす、オーガニックライフがここから広がる、というメッセージが込められています

▲ニュージーランド発のサステナブルブランド「ecostore(エコストア)リフィルボトル」385円のラベルに、七里ヶ浜から眺める海をプリントした七里ヶ浜店限定のオリジナルデザインを発見! 店員さんに「ukaのスカルプブラシ ケンザン」2,420円は、男性にも人気のアイテムと聞いたのでプレゼントにもいいですね

▲エコストアの洗剤やDR.BRONNER’S(ドクターブロナー)の量り売りコーナー。ハンドウォッシュやランドリーなど豊富な種類の中から、リフィルボトルに好きなものを詰めてプレゼントにも

▲店員さんも友達へのプレゼントに何度も購入している「SHIGETAのインナーピース バスソルト」4,290円は、100%自然由来のアラビア半島の死海で採取された高純度のデッド・シーソルトは、お肌をしっとり柔らかくほぐしてくれるそう。なりたい自分に合わせて選べる3種の香りというのも嬉しい、夜のバスタイムが楽しみです

▲七里ヶ浜店限定の「エコバッグ」S 220円、M 275円は、不要になったポリエチレンを原料にした100%リサイクル素材で作られたもの。汚れても洗って繰り返し使える強度というのが何より嬉しい、手に入れたいマストアイテムです

【玉屋本店】江ノ電の開通とともに開業した羊羹の老舗で女将さんが点てる抹茶とともに和むひととき(江ノ島駅)

江ノ電「江ノ島駅」の改札を出て目の前にある通りが、洲鼻(すばな)通り。江ノ島に一直線でつながる道として、江戸時代より江ノ島詣へ向かう参拝客で賑わってきたといいます。

通り沿いには飲食店やお土産物店などが軒を連ね、海水浴客が訪れる夏はもちろん、一年中人通りが絶えないこの通りの中でも、ひときわ目を引く建物が「玉屋本店」です。

▲明治45年、江ノ電の開通とともに開業したという110年以上の歴史を誇る老舗店。築88年になるという建物は、国の登録有形文化財にも指定されています。また、初代が江ノ島詣のお土産として考案した羊羹は、昭和24年に神奈川県指定銘菓に認定。特に、当時は江ノ島でとれた青のりを粉にして白餡に練り込んだ「のり羊羹」(1本 850円)は、江ノ島名物として現代に受け継がれています

▲玉屋の羊羹のこだわりは、厳選された大豆、寒天、砂糖を使用し全て手作りで製造されていること。店内奥では、ガラス越しに一点一点手作業で箱詰めする姿も見られ、冬場にはスタッフの皆さんが創業当時の頃からお揃いの半纏を羽織り、仕事をする慣習も残っているそう。代々変わらぬ味を守り続けて110年、一切れの羊羹からも老舗ならではの品格が感じとれます。写真は、栗が丸ごと入った贅沢な「本栗羊羹」1本 1,100円

▲茶釜が置かれたカウンター席で抹茶を注文すると、着物姿の四代目女将・依藤奈奈さんが、目の前で一服ずつ丁寧にお茶を点てる姿を眺めていると、常に人が行き交う賑やかなすばな通りに面していることを忘れてしまいそう。ゆったりと時が流れる心静かなひと時です

築88年になるという建物は、建築当時の面影をそのまま残し、2022年3月に店内の一部をリニューアルして、カフェコーナーが併設されました。古き良き重厚感たっぷりのショーケースやレトロな照明が美しい、和モダンといった趣の明るい店内で、ドリンクや羊羹、自家製ケーキなどを手軽に味わうことができます。

また、画家としての顔を持つ女将さんの発案で、2006年には隣地に「Gallery-T」をオープン。湘南に拠点を置く作家さんを中心に、写真、絵画、陶芸など幅広いジャンルの作品を常時見ることができます。海外からの観光客にも人気で購入される方も多いそう。カフェの帰りに気軽に立ち寄れる、江ノ島の貴重なアートスポットです。

▲女将さんが丁寧に点ててくれた抹茶と、骨董の小皿に盛り付けられた姿も愛らしい「ようかんバターサンド」は900円(抹茶500円にプラス400円のセットメニュー)。小豆、寒天、砂糖を強い火力で極限まで練り上げた伝統の本煉羊羹のしっとりなめらかな口当たりとコクのある甘みが、程よくトーストされた香ばしいパンの風味とバターの塩気が相性抜群で、リピートしたくなる一品です

▲江ノ電とのコラボで誕生した、江ノ電のイラストが描かれた特別パッケージのミニ羊羹セット「江ノ電羊羹」1,000円は、お土産にもぴったり。中身は、のり、大納言、江ノ島、本煉2本の5本となっているので、食べ比べできるのも嬉しい一品です

▲五代目が手がける、秋冬限定で登場する近年の新作メニューのひとつ、ひと口で濃厚なチョコレートの深い味わいが口に広がる「チョコ羊羹」は、カフェのセットメニューとして、ドリンクにプラス250円でオーダーできます。この他にも、バニラアイスに抹茶と黒蜜ソースを添えたアフォガードも冬季限定のおすすめメニューです

【サムエル・コッキング苑】冬にだけ出合える『湘南の宝石』でロマンティックな瞬間を。忘れられない風景を心に刻みます(江ノ島駅)

一年を通じて様々なイベントが行われているサムエル・コッキング苑。毎年11月下旬から2月末には、江ノ島を彩る光と色の祭典「湘南の宝石」が開催されています。
湘南・江ノ島ならではの美しいロケーションを活かした、他では出合えないイルミネーションは、全国のランキングでも常に上位ということで、この冬一度は訪れてみたい場所です。

この冬の『湘南の宝石』は、2023年11月23日から2024年2月29日に開催されます。

▲『湘南の宝石』開催期間中は、江ノ島の頂上にある展望台「江ノ島シーキャンドル」を中心に、江ノ島全体がイルミネーションで彩られます。片瀬海岸エリアと江ノ島を結ぶ江ノ島弁天橋や近隣の駅もライトアップされるなど、周辺エリアがロマンティックなムードに包まれるので、いつもとは違う夜のお散歩に会話も弾みます。

▲江ノ島の魅力は、何といっても360度のパノラマビュー。アウトドアリビング空間と呼ばれる「THE SUNSET TERRACE(ザ サンセット テラス)」から水平線や海の向こうに顔を出す富士山を眺めていると、まるで自分が海の上に浮かんでいるような気分です。冬の澄み切った空の星にも手が届きそうな開放的な空間で眺める、少しずつグラデーションが変化するサンセットタイムは、この上ない極上のひととき。忘れられない風景を心に刻みます。

【高橋マート】R35推奨、藤沢の隠れ家的な大人の居酒屋で一日の締めくくりを(藤沢駅)

藤沢駅から徒歩3分、飲食店が並ぶビルの2階に高橋マートは、あります。到着するとビル正面ではなく、ビル脇に非常用?と思わせる、ちょっと雰囲気のある階段が。少し不安になりながら2階に上ると、まさに「隠れ家」といった趣のある扉がありました。

▲店主の高橋さんが思い描いたのは、通称R35推奨「違いのわかる大人が集う酒場」。初めて訪れる人には、開けるのにちょっぴり勇気がいる、シンプルでおしゃれなロゴのついたドアが

▲店内はカウンター席からお座敷のある小上がりまで見渡せる開放感あふれる空間が広がります。常連さんらしき一人飲みの方や、仕事帰りの仲間と集う小上がりの座敷席、おしゃれなヴィンテージのテーブル席にはカップルなど、連日地元客で賑わう人気店です

▲カフェのような居心地の良いカウンター席は、毎夜近隣の常連さんに人気です。R35について伺うと、「もちろん美味しいお酒とアテを楽しみたい35歳以下の方も歓迎します!」と笑顔で話す高橋さん

高橋さんがとりわけこだわったのは、全国から選りすぐった日本酒の品揃え。美味しいアテと合わせて味比べしたい日本酒の逸品が常時30種類以上用意されています。また、サイズも85ml(ショート)、150ml(トール)、260ml(グランデ)の3種から選べます。他にも、ナチュールワイン、クラフトビール、クラフトスピリッツ、クラフト生マッコリなど、高橋さんセレクトの自慢のお酒が揃います。

料理のモットーは、素材を活かす調理法で極力無駄を排してシンプルに。丁寧な仕込みから緻密な味付けを心がけているそう。定番メニュー以外の季節のおすすめも要チェックです。

▲一番人気の定番は、玉ねぎをあめ色になるまで丁寧に炒めたあと、赤ワインなどで濃厚に味付けし、荒めのパン粉で揚げて、ソースをかけずにスダチを絞っていただく「メンチカツ」385円。マグロのトロたく、アジのなめろう、マダイの梅和えの「刺身叩き3種盛り」990円。嬉しいサービスとして、お通しのしじみ汁 330円はおかわりできます!

ちなみに高橋マートの“高”が逆さまになった店のロゴは、高橋さんが大ファンというドイツのバンド“アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン”へのオマージュとしてご自身がデザインしたものだそう。「先日気づいてくれたお客様がいて、めちゃくちゃ盛り上がりました!!」と、嬉しそうに話す高橋さん。音楽好きの方は、ぜひ話しかけてみては。

▲オープンは、2022年。それまで服飾デザイナーとして都内で自身のブランドを立ち上げたり、飲食店のロゴデザインなどを手がけてきたという高橋さん。店内のあちこちには、店主のセンスと遊び心が光ります

監修:湘南スタイルマガジン
取材・文:橋本幸恵
写真:三浦安間