魚つるHANARE
ウオツルハナレ

2019年8月にオープンされた「魚つるHANARE」の運営元は、1965年開業「フジサワ名店ビル」地下1階の食品売り場で、魚売り場を担い続ける魚介専門「湘南魚つる」。一般のお客さんのみならず近隣飲食店の料理人も足繁く通う藤沢を代表する魚屋です。腰越で漁師をされていた祖父の代からはじまり創業90年超という長年の魚介類販売の経験から生まれた「いろんな種類の美味しい魚を気軽に楽しんでもらいたい」という想いから、満を持し飲食店「魚つるHANARE」を開店されました。

明るく清潔感のある広い店内にはカウンター席とテーブル席合わせて40席ほど。外食を楽しむことが憚られたコロナ禍を経て、魚好きの地元のお客様に支持され、平日週末を問わず午前11時の開店と同時に満席となる人気店となっています。

藤沢を代表する魚屋さんだけあり、毎日のように小田原・長井・魚津・伊東などの近隣市場に買い付けに出向き、相模湾や駿河湾など近海物をはじめ、北海道や日本海産の新鮮な魚介を仕入れているそう。

お昼のメニューは魚が主役の定食や丼を中心にした全6品と追加注文できる揚げ物セットのみ。中でも一番人気という「魚屋の特選刺身定食」は大きなお皿に日替わりで7種のお刺身がたっぷりで、思わず驚きの声が漏れてしまうほどのインパクト。この日は、王道の鮪（マグロ）はもちろん、旬のブリや太刀魚をはじめ大紋ハタやオジサンというレアな魚種まで、7種ものネタが盛り付けられ、茶わん蒸しと小皿、そして熱々の白ご飯とお味噌汁と一緒に提供されます。美味しい魚を刺身で食べたいという気持ちを満足させることができる理想的な定食です。

この日の「気まぐれ丼」は、氷見の天然寒ブリ、炙り太刀魚などの4色丼。丼物にはお味噌汁やお漬物が付いています。ご飯の量は定食も丼も大盛無料とのこと。食べ盛りの若いお客さんが多いのも頷けます。

天ぷらは注文が入ってから揚げるので、熱々で提供されます。サクサクのうちにいただきましょう。白身魚の天ぷらも身がホクホクで絶品です。

午前11時の開店時間前からお客様が待つこともしばしば。オープンと同時に満席となる店内は、食堂というよりは、魚屋さんの売り場のような活気と賑わいがあります。ご友人同士や職場の同僚と訪れる方々など普段使いで来店される方も多い中、お昼からお酒を愉しまれる方もちらほら。魚と言えば、日本酒ということで、有名蔵の定番銘柄から、レアものまで純米酒や純米吟醸など30種類近くを常備し提供されているそう。（内容も季節ごとに変わるそうで、お酒好きのお客様にも好評とのこと）

充実したお酒と美味しい魚料理が楽しめる夜の営業も来店されるリピーター様も多く、予約で埋まっている日もあるそうです。夜の来店を希望される場合は、事前の電話予約が確実ですね。

魚つるHANARE（飲食）とは入口は別ですが、同じ建物の一角で営業される販売コーナーでは、店員さんから調理法のアドバイスをもらいながら魚を選び、楽しくお手頃価格でお買い物ができます。他にも手作りのお総菜、お寿司などをはじめ、日持ちする海産物などもありますので、お土産品のお求めにもぴったりですね。

魚つるHANAREをはじめ、お隣「フジサワ名店ビル」地下1階の売り場で毎日営業する「湘南 魚つる」で販売する魚介の仕入を担当される岩田専務。長年の経験で培われた魚屋の目利きとして市場を巡り、美味しい魚を仕入れてくださっています。

「魚屋が作る魚めしとして、普通のお店ではなかなか食べることができない珍しい種類の魚を提供したり、魚屋さんだからこそ出来る料理を提供したいと考え、魚つるHANAREを始めました。魚を食べることが大好きな私自身が食べたいメニューを、リーズナブルな価格でお客様にも召し上がっていただきたいと考えています」と、岩田さん。

魚つるHANAREでうまい魚めしを味わったら、すぐ隣のフジサワ名店ビル地下1階で元気いっぱいに営業される「湘南魚つる」にも足を運んでみてはいかがでしょうか。


取材：ALOHAS
※掲載情報は2024年2月取材時点のものです。

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