鎌倉駅から徒歩6分。若宮大路沿いの「シャングリラ鶴岡」に、2023年4月オープンした「いなほ食堂」はオリジナリティー溢れる6種類の定食メニューを昼から夜まで楽しめるお店。夜は定食に加え、お酒とともにいただける軽い一品料理やおつまみも揃っており、地元客のみならず、観光でいらした方達も立ち寄る人気の定食屋です。
鎌倉駅から徒歩6分。若宮大路沿いの「シャングリラ鶴岡」に、2023年4月オープンした「いなほ食堂」はオリジナリティー溢れる6種類の定食メニューを昼から夜まで楽しめるお店。夜は定食に加え、お酒とともにいただける軽い一品料理やおつまみも揃っており、地元客のみならず、観光でいらした方達も立ち寄る人気の定食屋です。
いなほ食堂の店主、長谷川瑞穂さんは横須賀市出身。美容師の仕事を経て、和食からフレンチまで鎌倉の様々な飲食店のアルバイトを経験。そして、本格的に料理人の世界へ。大船の人気欧風カレー店「キュイエール」、そしてフランス料理の「ビストロボナップ」で修行を重ね、2020年には鎌倉御成通りのカフェバー「ユニヴァイブ」で夜の定食やおつまみを任されることに。ユニヴァイブで長谷川さんがつくる「みずほごはん」は次第に評判を呼び、2022年3月には小町通り裏路地の食器・雑貨を扱うギャラリーに併設する形で「いなほ食堂」を開店。そして、約1年後の2023年4月、今の場所に移転し、リニューアルオープンとなりました。
大人気のやみつきチキン南蛮は、二度揚げしてカリッとジューシーな鶏の唐揚げを甜醤油(テンジャンユ=醤油に砂糖、八角、桂皮、陳皮などを加えた中華風甘醤油)ベースのタレにくぐらせ、その上に、(ゆで卵ではなく)溶き卵でつくったタルタルソースをたっぷり。甘さと辛さ、酸味のバランスが素晴らしく、ゴロっと大きく食べ応えのある唐揚げもペロリといけちゃいます。
壁に掛けられたメニューボードには定番のやみつきチキン南蛮の他、油淋鶏(ユーリンチー)やポークジンジャー、旬の魚や野菜を使った料理、カレーなど毎日6種類の定食メニューが並びます。夜は昼の定食に加え、お酒とともにつまめる一品料理やおつまみも。
メニューボードの一番右に書かれている「〇日目」は、この場所で店を始めてからの営業日数で、長谷川さん曰く「別に大した意味はないのですが、お客様と共有した時間を(記録として)残したくて」とのこと。
とんかつにするような厚い豚ロース肉をソテーして、スパイシーな生姜ソースをからめたポークジンジャーは、カリカリのフライドオニオンと仕上げに加えるバターの香りが食欲をそそります。フレンチのシェフから教わったレシピをヒントにした長谷川さんオリジナルの料理で、昼も夜も人気の一品。
いかにもごはん屋さんらしい店名「いなほ食堂」は店主の名前、長谷川瑞穂(みずほ)から。キッチンの調理は長谷川さんがすべて取り仕切り、以前のレストラン時代からの仲間、新保さんが下準備や配膳などのサポートをされています。
普通っぽいものは嫌、少し変わったものが好きという長谷川さんがつくる料理は和洋中、そしてアジアンエスニックのテイストを加味した「ちょっとした御馳走」。目指すのは、家ではなかなかつくれない、ひと手間かけたオリジナルなもので、食べ疲れない料理だそうです。そんな料理を食べたくて、今日も地元鎌倉の常連のお客様、そして観光の方達がたくさん詰めかけています。
「先日、『今日は夫が出張で一人なので、夕飯を食べに来ました』というお客様がいらっしゃいました」と長谷川さん。一人でも入りやすく、お酒を飲まなくても、美味しい夕飯を「定食」で食べられる。仕事帰りに立ち寄り、さっと食事ができる。もちろん、軽く飲みながらの食事もOK。こんな食堂、なかなかないかもしれません。
公式SNSのストーリーズで随時更新される昼、夜のメニューを心待ちにしているお客様もたくさんいるようです。いなほ食堂。毎日通いたくなる町の食堂です。
取材 ALOHAS
※価格はすべて税込みです。
※掲載情報は8月取材時点のものです。
※掲載している情報が変更になっている可能性がございますので、公式サイト等で最新の情報をご確認ください。