鎌倉を代表する「花の寺」の一つ【海蔵寺(カイゾウジ)】。
1253年(建長5年)、宗尊親王(むねたかしんのう)に命じられ、藤原仲能(なかよし)が本願主となり七堂伽藍(しちどうがらん)が建てられました。しかし、1333年(元弘3年)鎌倉幕府滅亡の際に、兵火によって消失。1394年(応永元年)に第2代鎌倉公方足利氏満の命により、上杉氏定が禅宗寺院として再建したお寺です。
初春のスイセンに始まり、春にはカイドウ、夏にはアジサイ、初秋には参道の階段を覆うほどのハギが咲き誇ります。一年を通して花がたえないため、写真愛好家の間では「困った時の海蔵寺」と言われるほど。
花の名所としてあまりに有名なため、「紅葉」としての印象は薄いかもしれませんが、谷戸に抱かれた隠れた名所となっています。