平安時代に朝廷で活躍し、学問の神として有名な菅原道真公(845-903)を天神様として祀る神社です。社名は「天神のやしろ」を意味するため、「てんじんしゃ」と読みます。かつては荏柄山天満宮と称され、福岡の太宰府天満宮、京都の北野天満宮と共に天神信仰の聖地、三古天神社として崇められた名社です。
国指定史跡の境内では、早春に紅白の梅が咲き、秋には樹齢900年といわれる御神木の「大銀杏」が黄金色に黄葉します。
受験シーズンに限らず、進学(受験)や就職をはじめ各種試験の合格祈願に多くの方が訪れます。
鎌倉駅(東口)から徒歩約21分。鶴岡八幡宮からは徒歩約10分です。
創建は平安時代中ごろの1104年。雷雨の天空から天神(道真)様の姿絵が舞い降りた場所が現在境内の大イチョウ付近と言われています。鎌倉幕府の大倉御所の鬼門の方角に位置することからも、源頼朝をはじめ御家人から武家政権の守護神として厚く信仰されていました。
本殿は、鶴岡八幡宮の若宮社(14世紀建造)を、江戸時代初期の1600年代に移築したものと考えられており、鎌倉市内でも希少な中世鎌倉の歴史的建築物(国指定重要文化財)です。境内には、相殿として八雲大神、熊野三柱神も祀られています。
1月25日 初天神祭・筆供養
2月8日 針供養
7月25日 例祭(24日 宵宮祭)
学問の神様、菅原道真公をお祀りする社殿です。社殿の最奥部となる本殿は国指定重要文化財です。朱色のお社、梅の紋章が並ぶ雅な本殿には季節を問わず勉学に励む学生らがお参りに訪れています。境内は国の史跡となっています。
鎌倉にゆかりのある漫画家らが寄贈した二つの筆塚も必見です。手前左手にある天然石の碑は生涯かっぱの絵を描き続けた清水崑氏が納めたもので、題字は川端康成の書となっています。階段上の絵筆塚は横山隆一画伯を中心に平成元年に建立されたもの。手塚治虫氏ら154名の著名漫画家が描いた個性豊かな河童の絵のレリーフを見ることができます。
▲八雲神社のみこし庫(左)と熊野大権現神社への入口(右)
境内右手にあるみこし庫には、例祭が行われる7月25日直前の日曜に執行される「みこし渡御」で担がれるお神輿が保管されています。
▲紅白の梅が早春の境内を彩ります。白と紅色のほかに、淡いピンク色の梅も見ることができます
▲境内右手にあるのは、イチョウの大木(鎌倉市指定天然記念物)。樹齢900年と言われています。秋には黄金色の葉が空を覆います
▲菅原道真公が描かれた「祈願絵馬」やウソ鳥が描かれた「目的達成絵馬」
境内左手にある授与所で求めることができます。「祈願絵馬」はお願いごとを書いて納めます。「目的達成絵馬」は、達成報告後のお礼参りの際に、ウソ鳥に目を描き、次なる目標を書いて奉納します。
授与所では、御朱印をはじめ、お札や各種御守り、「祈願鉛筆」などを求めることができます。
・駐輪場 なし
・駐車場 なし
・公衆トイレ あり
・車いす用スロープ なし