
▲鵠沼海岸駅から歩いて4分ほど。Lani Burgerの看板が目印です

▲鵠沼海岸駅から歩いて4分ほど。Lani Burgerの看板が目印です
通称マリンロードと呼ばれる鵠沼海岸駅前を東西に貫く道路は、地元のお客さま向けの生活品や食品を扱うお店から、サーフショップまで多様なお店が軒を連ねる鵠沼海岸商店街として古くから親しまれています。車両よりも歩く人と自転車が多く、いつも活気に溢れ、通るだけで元気になるような不思議なストリートです。そんな賑やかな通りを江の島方面へ進んでゆくと、右手にあるのが【Lani Burger 湘南店】です。グレーの外壁に、Lani Burgerのロゴの看板が掲げられ、見落とすことはありません。2025年5月末に開店したばかりのお店です。

▲店内の壁面はグレーで、家具類は木目や茶系。真っ白い天井にパステル調のグリーンが、フレッシュな印象を放っています
店内は、まるで世界屈指のビーチリゾートにありそうなPOPな空間が広がっています。店名の通り、ハンバーガーを売りにするカフェです。本店は千葉県のサーフィンスポットで有名な一宮にあり、こちらの店舗は2号店とのこと。お店を営むのは、お隣りの茅ヶ崎市ご出身の川畑友吾さん。今年の2月までは、一般社団法人 日本プロサーフィン連盟(JPSA)主催のS.LEAGUE(国内プロサーファーのリーグ戦)に10年超参戦していたプロサーファー!前シーズンで、リーグ参戦に一区切りをつけ、現在は一宮と湘南を拠点にサーフィンスクールとご自身の大好物というハンバーガーのお店を経営しています。

▲湘南店限定の和牛100%バーガーに、トッピングでチーズを追加!
さっそくお店の旗艦メニューをいただきましょう。同じ鵠沼海岸商店街の老舗、有田商店から仕入れた和牛だけを使った、その名も「和牛100%バーガー」です。セットでオーダーすると、シーズニングの効いた皮つきのフライドポテトとピクルス、ソフトドリンクが付いてきます。今回は、さらにチーズをトッピングしてみました。
パティ以外の具材はシンプルに、レタスとチーズのみ。内側をバターで焼き温めたバンズに、レア気味に焼き上げたパティをサンド。がぶりと頬張れば、柔らかなパティから旨味と肉汁が溢れてきます。バンズも味わいがあり、ほのかにガーリックが香るアリオリソースとチーズも、打ち寄せるさざ波のようにジワリと追い打ちをかけてきます。シンプルな味付けながら、奥深い味わいとパワーを感じるハンバーガーです。
「和牛100%バーガーは、一宮の本店にはない鵠沼店だけの限定メニューです。ハンバーガーと言えば『牛肉』ということで、パティの肉もバンズも試行錯誤を繰り返しました。いろんなレシピを試して、せっかくなら鵠沼らしく作ろうと有田商店さんの牛肉だけを使ったハンバーガーが完成しました」と、友吾さん。ポーションもちょうど良い感じで、ポテトもいただくとしっかり満腹に。ガッツリと食べたい時には、ベーコンや目玉焼きなどをトッピングしても良さそうです。

▲ラニチキンバーガー(ポテト &ドリンクセット)は、店名を冠するお店を代表する一品です
そして、一宮店でも人気という「ラニチキンバーガー」は、友吾さんがハワイやオーストラリアなど海外遠征の際に現地で食べていたハンバーガーから、インスパイアされ生まれたのだそう。「大量のエネルギーを消耗するサーフィンの合間の食事として、現地のハンバーガーショップもよく利用していました。その中で特に気に入っていたのがチキンバーガーです。現地の風味をできるだけ再現しつつ、僕の好みの味に仕上げました。実はフライドポテトも大好物で、シーズニングの風味にもこだわってます」と、日焼けした表情を緩ませます。

▲ラニバーガーにトマトとクリームチーズをトッピング(単品・テイクアウト)。フレッシュトマトのジューシーさと濃厚なクリームチーズで美味しさもマシマシに!
ひと口頬張ると、違いが分かります。テリヤキでもなく、チキンカツでもないオリジナルな食感と味わいのラニチキン!和牛バーガーとも異なるというバンズは、カリっと焼き上げられた鶏ムネ肉との相性もばっちり。食べ進むと、チキンからほんのりとスパイス感も。スライスされた鶏肉だからこその食べやすさもいいですね。
一宮店には、牛肉を使うハンバーガーはなく、「ラニチキンバーガー」のみを提供しているとのこと。まさに、お店の看板メニュー、友吾さん渾身の一品です。
「スライスした肉片を、レモン果汁に潜らせて、塩とニンニク、そして隠し味のスパイスを少々。焼く直前に小麦粉と微粒なパン粉を付けて、揚げ焼きにしています。海外などサーフィンの遠征に出かける時は、皆で家を借りて自炊することも多く、料理も普通にやってましたよ」と、友吾さん。プロのスポーツ選手だけあり、身体づくりに大切な食事にも、しっかりと向き合ってきた姿勢が伺えます。
お店はスタッフさんに任せ、ご本人が店頭に立つことは少ないそうですが、メニューの味付やレシピ作りは、遠征先の海外も含めて体験してきた世界の味、ご自身の味覚を大切に、調理スタッフさんらと一緒に作り上げているそうです。

▲スパイス加減は優しめで食べやすい!女性からのオーダーも多い「タコライスプレート」
ハンバーガー以外にごはん系メニューも充実しています。手作りのタコソースに、たっぷりの生野菜とチーズ、さらには目玉焼きもトッピングされたタコライスプレートも人気メニューとのこと。他にも、ガーリックチキンやフライドチキンプレートなど、ごはんと一緒に提供する各種プレートメニューも、世代や性別を問わず支持されているそうです。ポーションも多めで、マリンスポーツの後の食事にもぴったりですね。
鵠沼海岸のある藤沢市のお隣、茅ヶ崎市生まれという友吾さん。実は、お父さまとお兄さまもプロサーファーとして活躍されているサーファーご一家です。お父さまの地元は宮崎県とのことで、サーフィン同様に、鶏肉の美味しさにも、幼少期から慣れ親しんでいたことでしょう。チキン系メニューが多いのも納得です!

▲オーナーの川畑 友吾さん。【Lani Burger 湘南店】から歩いて1分ほどの場所にオープンしたサーフィンスクール【Lani Surfing湘南店】にて
2025年5月に【Lani Burger 湘南店】を開店した直後、8月末にサーフィンスクール【Lani Surfing湘南店】をオープンしました。友吾さんは、一宮に続き、湘南エリアの拠点として鵠沼海岸での活動を本格的に始動しています。
鵠沼海岸は、日本のサーフィン発祥の地とも言われ、遠浅の砂地のビーチは、初心者がサーフィンを体験するにはぴったりのスポットです。夏だけでなく、秋から春にかけても通年でスクールを開校しています。鵠沼海岸でサーフィンデビューを計画してみてはいかがでしょうか。
Lani Burgerは、食事系以外のメニューも充実しており、濃厚な風味が評判というアサイーボウルや10種類近くもあるスムージーを目当てに来店されるお客さまも多いとのこと。鵠沼海岸周辺でのスポーツやアクティビティー後の食事だけでなく、江の島周辺の散策途中のコーヒーブレイク的な利用もおススメです。
取材 ALOHAS
※掲載情報は2025年11月取材時点のものです。
※掲載している情報が変更になっている可能性がございますので、公式サイト等で最新の情報をご確認ください。