写真家・詩人であるポエムグラファー沼田さんが営む【コケーシカ鎌倉】は、日本の伝統こけしとロシアのマトリョーシカを専門に扱うセレクトショップ。店内には、東北のこけし職人が手がけた伝統こけしや、ロシアとウクライナの作家によるマトリョーシカ、そしてマトリョーシカの木地にこけしの描彩をした店の屋号になったオリジナルデザインの「コケーシカ」、さらに沼田さんと様々なアーティストがコラボした愛らしい作品などが並び、博物館のような、ミュージアムショップのような、おもちゃ箱のような魅惑の空間です。
沼田さんによると、ロシアの民芸品として知られるマトリョーシカですが、実はルーツは日本の「木形子(こけし)」にあるそう。1890年代に箱根の組子式七福神こけしが海を渡り、ロシアの少女をモチーフにしたものが作られました。そして日本とロシアの木地人形は共に、子どものおもちゃとして、また健康や成長を願うお祝いの人形として作られてきたそうです。
沼田さんの、こけし愛がぎゅっと詰まった唯一無二の空間で、新たな好奇心の扉を開けてみませんか。
▲コケーシカは長谷の鎌倉文学館近く、由比ヶ浜大通りから小道を入った住宅街の長谷乙女通り沿い、吉屋信子記念館の向かいにあります
▲鎌倉にちなんで、大仏様を可愛らしくデザインしたイラストレーター100%ORANGEさんによる「リトルブッダ マトリョーシカ 」。デザインは日本、製作はロシアの鎌倉限定オリジナル人気商品
▲東北の温泉街で発展したといわれる日本の伝統こけしの数々。地域によって体系や描彩、表情にそれぞれの特徴があり、地域性を反映した様々なこけしが存在します。こけしを通して日本の伝統文化を深掘りするのも楽しそうです
▲ロシアの民芸品として有名なマトリョーシカですが、ウクライナでも作られています。コケーシカでは『私たちができる、私たちらしいこと』として、ウクライナ支援マトリョーシカの販売もしています。
▲こけしをモチーフにした「こけし手ぬぐい」。長年「週刊新潮」の表紙を描いてきた画家の谷内六郎さんや、100%オレンジさんによるものなど多彩に揃っています
▲和紙と竹によるメイドインジャパンの「伝統こけし柄うちわ」。表面は伝統こけしの顔。うちわの裏面には英語で“こけしの笑顔を日本に”と、ウクライナ語で “こけしの笑顔をウクライナに” と書かれています
▲鎌倉発祥の伝統工芸品「鎌倉彫こけし」。災害などによって被災し行き場のなくなった廃棄処分こけしを鎌倉彫職人の伝統工芸師たちの手により再生した『鎌倉彫アップサイクルプロジェクト』によるもの
▲沼田さんが責任編集する日本で唯一のこけしの専門誌「こけし時代」-夢を失わない大人のためのお土産写真絵本雑誌-のバックナンバーも店内にて購入可能。号ごとに各こけし産地を特集し著名なアーティストや文化人の寄稿文に加え、沼田さん自身が地方に出向き撮り下ろした写真、インタビューなども特集され、見応え・読み応え共に圧巻の内容です。毎号オリジナル付録付
▲なんと、布製のこけしまで! アーティスト鈴木いづみさんによるハンドメイドの布のこけし「ヌケシ」とコケーシカがコラボレーションした「ヌケシボックスセット」内容:NUKESHI 、沼田元氣布形子人形写真集、缶バッジ 3点、台湾のミュージシャンによるオリジナル布形子音楽のカセットテープ
▲買い物をすると、もれなくもらえるミニミニサイズのこけし付きショップカードや、オリジンルの千社札もキュート
▲パッケージや包装紙といった隅々にまで、沼田さんのこだわりが!
▲向かって左の扉が「コケーシカ」、右の扉は、写真家でもある沼田さんが館主を務める街角の「憩写真館-ICOI PHOTO STUDIO」の入口