都内で人気飲食店をいくつも手がけるオーナーが、長年の準備期間を経て念願のブルワリーを2024年春にオープン。観光客はなかなか訪れない狭い裏路地ながら、江の島唯一の醸造所としてクラフトビール好きの間で噂は広がり、ここを目指して遠方から訪れる人や、ランニングのゴールとして目掛けてくる近隣のランナー、海上がりのサーファーなど常連客で密かな賑わいを見せている穴場スポットです。
オーナー自身がスノーボード、スケートボード、サーフィンを趣味としていることもあり、近年日本でも世界大会で優勝する選手が育ってきている3S(Snow / Skate / Surf)スポーツ分野の発展と若い選手の活躍に貢献したいと、3Sをイメージしたビールを定番で販売。江の島の風を感じる、ここでしか出合えない個性的な味わいをぜひ楽しんで。
▲メインの料理メニューは、「ソフトタコス」とシーフードや野菜の「フリットミスト」の2種。写真のソフトタコスはポークをメインにワカモレ、サルサ・ベルデ、ハラペーニョなどをトッピングした「カルニータス」と、エビをメインにした「カマロン」。どちらも手頃なサイズ感とオニオンやハーブの爽やかな香り、ライムをキュッと絞って、ちょっぴりスパイシー口当たりが、どのビールともベストマッチ!
▲小田急「片瀬江ノ島駅」から江の島大橋を渡り、直進する賑やかな江の島弁財天商店街...ではなく、その左手のヨットハーバーに向かう道なりから更に裏路地に入った住宅街。古民家を改装した左の建物が醸造所。隣接したテラス席を備えた開放的な空間で出来立てのビールを味わえます。江の島名物の猫たちにも遭遇できるかも
▲左から順に、ラベルのイメージで先入観を持たず純粋に味わいや香りを楽しんでほしい、そんなコンセプトから生まれた「ノーラベル缶」。スケートボードのエキサイティングな技の数々を赤色で表現した「SKATE RED」、スノーボードをイメージした雪のように滑らかで飲みごたえのあるセゾン「SNOW WHITE」、海や波の美しさとサーフで生まれた白波のような泡立ちが特徴的な「SURF BLUE」
▲2階にはゆったりと寛げるソファーと、大きな窓に向かって座れるカウンター席。センスのいい友達のリビングを訪ねたときのような心地よい空気が流れる
▲ガラス張りの醸造スペースには500ℓのタンクが8つ。なんとタンクの一つには、オーナー手作りのスピーカーを備え付けたものも。取材日(2025年4月2日)のときには、1日24時間・約1ヶ月半ボブ・マーリーの“ワン・ラブ”を聴かせ続けたという「ワン・ラブ」を販売していました。次はビートルズを聴かせたビールが登場予定。果たしてそのお味は!?
▲店内奥に備えられた8つのタップ。裏側がどうなっているのか気になるところ。建物までの路地は人が一人通れるほどの狭さのため、建設時にはスタッフと業者さんが協力しあいながら資材を運んだそう。スタッフ一丸となって店作りしている愛情溢れる雰囲気もこの店の魅力です
▲定番は3種。元料理人の醸造長が日々トライしながら進化し続ける季節のクラフトビール全8種が揃う。好みのタイプとサイズ(300ml、360ml、480ml)をチョイスしてキャッシュオン。メニューはすべてテイクアウトも可能です