MARKET251の看板

Enokama NEWS

江の島・鎌倉エリアの地域ニュースをお届け!【藤沢駅北口で「MARKET251」が本格始動】

地域の食文化を育む場づくりに 藤沢駅直結の市場イベント「MARKET251」が本格始動

藤沢駅北口サンパール広場(正式名称「藤沢駅北口ペデストリアンデッキ」)を会場に2021年12月にスタートした「MARKET251」(251は藤沢市の郵便番号)。3月までは月に1日(第3土曜日)の開催でしたが、2022年4月より開催日を土日の2日間に増やし本格的なスタートを切りました。

藤沢駅周辺は開発から30~40年が経過。建築物や各種インフラの更新時期が迫っているなか藤沢駅を中心とした周辺地域の再開発の計画が進んでいます。そんな中、「町に対する文化的な危機感があった。まずは地域の食文化を知ってもらう場を作ろう」と「マーケットでまちをデザインする。」というコンセプトで始まったそうです。

藤沢駅北口からすぐ、サンパール広場(バスターミナルの2階)には、毎回地域のお店や生産者さんら25~30店ほどが出店。10時の開店から16時まで開催ということですが、お店様によってはお昼過ぎには売切れとなることもあるそうです。

▲食品のお店が多いですが、中にはお花などの植物や雑貨を販売されるお店も

地元藤沢や鎌倉地域からの出店以外にも湯河原や大磯、茅ケ崎、逗子など近隣から出店されるお店様も多いそうです。農家さんみずから自分で育てた農作物や鶏卵を販売されていたり、ケーキやクッキーなどのお菓子、直輸入のオーガニックワイン、自家焙煎のコーヒー豆などいろんな食品をお店の方と会話を楽しみながら買い物が楽しめるのが楽しいです。まさに多様性のあるフードカルチャーを体験することができます。

出店されていたお店様にもお話を聞いてみました。

▲Shonan Soy Studioさんの商品。納豆菌を使い大豆の加工食品を製造販売されるユニークなお店

MARKET251に初回から毎月出店されているShonan Soy Studioさんにお話しを伺いました。

「北海道産の大豆を原料に、納豆菌をつかって大豆を発酵させ、コーヒー味の大豆食品をつくったり、スパイスと組み合わせた調味料などを作っています。それらを使用したブリトーやシフォンケーキも人気です。毎回お昼頃には売り切れるほどです。世代を問わずサステナブルへの意識の高いお客様が多い印象です」。


こちらも、MARKET251に初回から出店されているというマイラーメンさんの代表 丸山さんです。

▲「世界中どこでも。お湯を注げば美味しいラーメンが食べれるように」という願いが込められた「マイラーメン」

「化学調味料や動物性原材料が入っていないのに美味しいインスタントラーメンです。カナダに住んでいたことがあるのですが、日本品質の美味しいラーメンが食べたくてもなかなか食べることができなかったんです。それで5年ほど前に商品化したのが始まりです。味は天然の昆布だしをベースに有名ラーメン店の監修で仕上げています。美味しいのに罪悪感を感じずにすぐに食べれることができるラーメンです。普段はオンラインストアと卸売での販売だけでお店はありませんが、この市場ではお客さんに説明しながら販売しています」。


▲片瀬海岸のGoodman Coffeeさんも出店されています

▲新鮮な野菜や果物もたくさん。中には生産者自ら販売されているお店様もありました

▲大磯の「イナリヤト食文化研究所」さんは自社輸入のワインを販売。試飲もできて嬉しいですね

生まれ育った藤沢の町の価値をより高めたいと語る主催者団体の増田さん

MARKET251を主催する一般社団法人 藤沢駅周辺地区エリアマネジメントで理事を務めるの増田さんにお話を伺いました。
「マーケットを始めるにあたって工業製品的ではない食や食品を作られている方々に出店をお願いしました。プライドやこだわりを持った魅力的な方々です。毎回25~30店舗ほどのユニークなお店様に参加してもらっています。藤沢や近隣地域の魅力をより高め、次世代の子供たちに繋いでいきたいと想っています。そのためにも、このマーケットを10年単位で継続し、湘南エリアの食文化のプラットフォームに育ててゆきたいです」。

毎月第3土曜、日曜に開催されるMARKET251。今までは地域住民のお客様が多いそうですが、これからの季節、MARKET251を目的に藤沢まで来られる方も増えてきそうです。


取材 ALOHAS
※掲載情報は取材日時点(22年4月)のものです。