龍口寺門前の交差点、江ノ電の車窓からも見えるシックな外観とは対照的に、店内には色とりどりのジェラートが並んでいます。お昼時になるとピザを目当てに来店されるお客さんもひっきりなしに入ってきます。このお店はジェラートの専門店ながらピザも美味しいと評判のThe Market SE1。店主のユニークなキャリアがジェラートはもちろん、ピザやお店の雰囲気にも表れているようです。
龍口寺門前の交差点、江ノ電の車窓からも見えるシックな外観とは対照的に、店内には色とりどりのジェラートが並んでいます。お昼時になるとピザを目当てに来店されるお客さんもひっきりなしに入ってきます。このお店はジェラートの専門店ながらピザも美味しいと評判のThe Market SE1。店主のユニークなキャリアがジェラートはもちろん、ピザやお店の雰囲気にも表れているようです。
店主の新さんは、赤坂の日本料理店での修行を経て、1998年に渡英。ロンドンの老舗ホテル和食レストランなどを経て、HONDA F1チームと契約。2008年まで世界各地のレース会場に帯同し、ドライバーはもちろんチーム関係者ら大所帯の食事を担当するというユニークなキャリアをお持ちです。美味しさだけでなく健康への配慮や飽きないメニュー構成など苦労も多かったようです。
約10年の渡英生活を経て帰国、2009年に開店。ジェラートのほかにパニーニを出していたところ、お客さんからの要望ではじめたピザが人気に。現在は定番と日替わり合わせ毎日5種類のピザが楽しめます。生地や材料がなくなり次第終了ということでタイミングによっては品切れの場合も。ジェラートを食べながらピザの焼き上がりを待って、焼き立てピザを持ち帰るような近所のお客さんも多いそうです。
「他の人があんまりやっていないお店にしたかったのと、海の近くでお客さんみんながジェラートを食べるシーンが想像できたので」という理由でジェラートのお店を開くことに。試行錯誤のなか「ジェラートは牛乳ありき」ということを実感。知人のチーズ職人から自然な酪農から作られる島根県の「木次牛乳」を紹介され試したところ「単体でジェラートにした時の美味しさはもちろん、抹茶など他の素材と合わせると、素材の持ち味をより引き立たせるんですよね」と、開店時から使い続けているそうです。
定番のほか季節の新鮮な果物をつかったジェラートも多く「サラダをイメージしてレシピを作ることが多いです」。ホワイトチョコに干し柿や鬼柚子を入れたり、「イチジクと白ゴマ」など白和えを想起するようなジェラートも。日本料理からスタートし、フレンチなど世界各地でいろいろな料理を作っていた経験からSE1らしいジェラートが生まれているようです。
英国の市場の名前に由来する店名の通り、小さなお店ながらジェラートもピザもカフェも、そしてビールまで楽しめるお店。ピザ、ジェラート各種はテイクアウトも利用できます。ジェラートは1フレーバー450円~、2フレーバー570円~、ピザは880円~。店内(消費税10%税込)も持ち帰り(消費税8%税込)も価格は同じとのこと。袋代は20円。電話での予約も受け付けているそうです。
月に1回程度の頻度で開催していた特別料理(穴子の天ぷら、フィッシュアンドチップス等)を用意する夜間営業「SE1ナイト」は新型コロナウイルスまん延防止のためお休み中。再開が楽しみですね。
取材 ALOHAS
※掲載情報は取材日時点のものです。