極楽寺駅そばの静かな住宅街。白一色の外観は決して目立たず控えめだけれど、ここをめざして次から次へと客がやってくる。
午前中は調理パンや菓子パン、午後はセミハード系の食事パン。1日を通して約50種類ものパンが焼きあがるなか、世代を問わず人気なのが、地名を冠した「極楽寺あんぱん」だ。
極楽寺駅そばの静かな住宅街。白一色の外観は決して目立たず控えめだけれど、ここをめざして次から次へと客がやってくる。
午前中は調理パンや菓子パン、午後はセミハード系の食事パン。1日を通して約50種類ものパンが焼きあがるなか、世代を問わず人気なのが、地名を冠した「極楽寺あんぱん」だ。
「オーガニックのあんと餅が入っているのがこだわりで、オープン当初からの定番商品です」
そう話す店主の安藤潤さんは、10年前の開店時から一貫して地域に根ざしたお店を志してきた。
「お客さんに、 よりおいしいパンを食べてほしいから、 同じパンでも、 実はレシピや材料は日々改良を重ねているんです。最近は粉のうまみがしっかりと感じられる湘南産小麦粉をよく使っていますね」
食パンやハードパンなどベーシックなパンの人気が高いのも、日々の食事に溶け込んでいる証だろう。
散歩の途中に「あんぱんまだある?」とお店をのぞくおじいちゃん。調理パンを自転車のカゴにのせて海へ向かう親子。
町の小さなパン屋と客とのつながりから、鎌倉の飾らない日常が垣間見えてくる。