和田塚駅

なぎさのハンバーガー
ナギサノハンバーガー

由比ガ浜通り六地蔵交差点で味わう“薪火”焼きのグルメなハンバーガー

▲鎌倉駅から御成通り経由で徒歩約8分、江ノ電和田塚駅からは徒歩3分ほど。由比ガ浜通りの六地蔵の隣に出来た新しいお店です

小町通り側とは反対側、通称裏駅と呼ばれる鎌倉駅西口から御成通りを抜け、突き当りを右折、長谷方面へ。包丁研ぎ専門店や自家焙煎コーヒー豆などの老舗から雑貨屋さんや古着屋さんなど、どちらかと言えば地元のお客さま向けの商店が並ぶ由比ガ浜通りの中心地、六地蔵にオープンしたのが「なぎさのハンバーガー」です。今小路で2019年から営業される薪火料理「季音 -Kinon-」のオーナーシェフ、村野敏和さんが新たに始めたお店です。

▲由比ガ浜通に面したガラス張りの入口付近は明るく、奥には落ち着いた空間が広がっています。アンバー色のテーブルでリラックスした雰囲気の中、食事を楽しむことができます

オープンは2024年12月4日と開店からわずか3か月ほど。早くも地元の美味しいモノ好きの間で、薪火で調理された料理を気軽に味わえる、と話題になっています。オーナーシェフの村野さんは、フレンチを中心に都内や米国の有名店の才能豊かなシェフのもと研鑽を積まれた経歴をお持ちです。薪火キュイジーヌを確立したサンフランシスコの人気店Saisonのキッチンでも活躍されました。約15年間にわたる料理修行を経て、2019年にご自身のお店として季音をオープン。そして、よりカジュアルに薪火料理を楽しんでほしいと「なぎさのハンバーガー」を開店されました。

▲薪火の上で焼きあげられるパティやチキン。バンズも薪火で熱を加えてトーストされます

店名の「なぎさのハンバーガー」のとおり、昼夜問わずオリジナルレシピのハンバーガーをいただくことができます。一番人気という「クラシックバーガー」とヘルシーさも人気という「薪火テリヤキチキンバーガー」をいただきます。店内中央に設えてある専用の薪火台でさっそく調理が開始されます。

▲暖炉のように薪から炎があがる専用の調理スペースが厨房の中央に設置されています

薪火料理とは、焚き火のように、乾燥された生木を燃やしながら調理する料理法。燃焼する木が発する香と煙が素材を燻しながら、素材に熱が通ってゆくのが特徴とのこと。ワイルドなイメージとは裏腹に、繊細な味わいを引き出せる調理法でもあるそうです。「薪火は、IHやガスのような火力の微調整ができません。生木から発する炎や熱で直接素材に火を入れることで、均一ではない火の通り具合を生み、味わいを深めてくれます」と、話すのはスタッフの濱田さん。

▲昼夜ともに一番人気の「クラシックバーガー」

ハンバーガーの主役となるパティは、鎌倉肉の石川御成本店から仕入れる新鮮な国産牛赤身肉と豚肉を合挽で使用。牛肉100%をはじめ、牛豚合挽の比率をいくつも試した結果、肉の旨味がしっかりと感じられつつと脂感が重くなり過ぎない絶妙な合挽比率に辿り着いたとのこと。新鮮な肉を味わっていただくために、薪火で、ほどよくレア気味に焼きあげて提供されています。

そのパティには南米アルゼンチン発祥の「チミチュリソース」がトッピングされています。バンズは鎌倉駅前の「BREAD IT BE」に焼いてもらう別注品。全粒粉らしい香りがただよい、ほどよい弾力が食欲をそそります。自家製のガーリックマヨネーズとスモークドケチャップもパティとバンズの味わいに奥深さを与えてくれます。

まるでBBQのような野趣に富む薪火料理ながら、ひと口頬張った時の繊細な味わいに驚きます。「チミチュリソース」のスパイスとハーブがつくる酸味がパティやバンズにも馴染み、いつまでも食べ続けてたくなるほど。さすが星の付く世界の有名店を渡り歩いた、村野シェフ渾身のハンバーガーであることが分かります。

▲外国人のお客さまにも人気の「薪火テリヤキチキンバーガー」

チキンは、総州古白(こはく)鶏の胸肉を同じように薪火で調理しています。ほどよく脂身もある鶏ムネ肉に、オリジナルレシピ―の甘辛テリヤキソースがよく合い、食べ応えも充分です。ハンバーガー類にはすべて、鎌倉野菜のチップスがセットになっています。名わき役のじゃがいもやさつまいものチップスが、これまた軽くて美味。手が止まりません。

▲サイドメニューの鎌倉野菜のミニサラダは鎌倉ニンジンでつくるソースが、これまた絶妙。グラデーションも美しいクラフトコーラは、ほのかにスパイスも香り、ハンバーガーとの相性も抜群です

▲スモークソフトクリームは世代を問わず人気の一品。ハンバーガーの後でも、ペロッと食べれてしまいます

「薪火チキンバーガー(追加料金でテリヤキへの変更も可)」とバンズの大きさは変わらずパティのみ一回り小さい「トライアルバーガー(追加料金でトライアルチーズバーガーへの変更も可)」のいずれかと、鎌倉野菜のミニサラダ、ソフトドリンク、スモークソフトクリームを組み合わせた平日限定ランチセットがお得です。もちろんクラシックバーガーをはじめとする各種ハンバーガーは単品でのオーダーもできます。週末のランチタイムは好きなハンバーガーを選び、お好みでサイドメニューやドリンクをセットにして、楽しむことができます!

マッチョでパンチのある米国的料理の代名詞のようなハンバーガーですが、店名の「なぎさ」に込められた、波打ち際の「穏やか」を体現したような、「鎌倉らしさ」や「日本らしさ」の趣を添えた繊細な味わいのあるハンバーガーは、まさにグルメバーガーと言えそうです。

この味わいは、早くも国境を越え、外国人旅行者にも評判が伝わり始めているそうで、2日連続で来店されるような外国人のお客さまもいるのだとか。村野さんの「地元のお客さまに、気軽に薪火料理を楽しんでいただけるお店にしたい」という想いも浸透しはじめ、近隣のお客さまのリピートも増えてきているとのこと。

ディナータイムは、ハンバーガー以外にも薪火料理をアラカルトで楽しむことも。ワインリストも充実していますので、薪火の炎がゆらめく店内で、村野シェフ監修のハンバーガーやカジュアルな薪火料理を味わってみてはいかがでしょうか。

※掲載情報は2025年2月取材時点のものです。

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概要

※掲載している情報が変更になっている可能性がございますので、公式サイト等で最新の情報をご確認ください。

店舗名
なぎさのハンバーガー
ナギサノハンバーガー
住所
〒248-0014 鎌倉市由比ヶ浜1-3-10 1F
TEL
050-5595-4798
アクセス
江ノ電「鎌倉駅」から徒歩8分、江ノ電「和田塚駅」から徒歩3分
営業/拝観時間
11:30-15:00(L.O.14:30)、17:30-21:00(L.O.20:30)
定休日
なし
公式サイト
こちら