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鎌倉駅

本覚寺
ほんがくじ

鎌倉江の島七福神のひとつ

鎌倉駅東口改札を出て直進し、若宮大路を横断して渡り、徒歩5分ほどの場所にある本覚寺。

鎌倉時代、この場所は幕府の裏鬼門(南西)に当たるとされ、源頼朝が幕府の守り神として夷堂(えびすどう)を建てたと伝わります。夷堂には鎌倉江の島七福神のひとつである「夷様」が祀られ、商売繁盛や縁結びの神様として全国から多くの参拝客が訪れています。

元々この場所には、天台宗系の夷堂がありましたが、鎌倉公方・足利持氏がこの地に寺を建て、日出上人に寄進したのが本覚寺であるとされ、日出により日蓮宗に改められました。のちに、二代目中住持の日朝が、山梨県にある日蓮宗総本山身延山久遠寺の法主に栄進し、日蓮聖人のお骨を本覚寺に分骨されました。それは、身延山参詣することが難しい女性や老人のためであり、これにより本覚寺は「東身延」とも呼ばれるきっかけとなりました。なお、寺には江戸時代、寛政の改革を断行した労中、松平定信による「東身延」の額も現在に伝えられています。

また、日朝は「眼を治す仏」とも呼ばれ、本覚寺は眼病に効く寺として「日朝さん」の愛称でも親しまれています。

通年は、10月に「人形供養」、新年には「初えびす」、「本えびす」の例祭が行われ、鎌倉の正月の風物詩と呼ばれる、和服の衣装を纏った福娘さんたちの姿も見られます。

▲本堂は大正時代の創建。本堂右側にある分骨堂には日蓮上人のお墓もあり、身延山から分骨された遺骨が安置されています。冬には青空に美しく映えるせんだんの実、春には枝垂れ桜、夏には樹齢100年以上のサルスベリや蓮の花が境内を鮮やかに彩ります

▲文永11年(1274年)に佐渡配流から戻った日蓮聖人が、一時この夷堂を住まいとし、辻説法などの拠点としていたと伝えられています。例祭では、境内に紅白の提灯が華やかに飾られ多くの参拝客で賑わいます。残念ながら、コロナ禍により行事の規模は縮小され、2024年の新年も提灯で彩られる風景を見ることはできないようです

▲正月の風物詩である山門の提灯飾り。創建当時は、若宮大路沿いに門を構えることが禁じられていたことから、山門(仁王門)は小町大路側にあります。残念ながら提灯飾りはこの冬も見ることはできませんが、「初えびす」「本えびす」は行われます(2023年10月現在)

▲正月三が日と10日の例祭時に授与される「福笹」。笹に鯛や小判など福々しい吉兆で飾られる縁起物として人気があります

概要

※掲載している情報が変更になっている可能性がございますので、公式サイト等で最新の情報をご確認ください。

店舗名
本覚寺
ほんがくじ
住所
〒248-0006 神奈川県鎌倉市小町1-12-12
TEL
0467-22-0490
アクセス
JR・江ノ電「鎌倉駅」東口から徒歩5分
営業/拝観時間
9:00-16:00(寺務所受付)
定休日
なし