オープンの朝9時から常時60種〜70種のパンが店内に並ぶベーカリー【PINY(パイニイ)】。1972年創業の長年地域に愛される、カフェベーカリーです。
シンプルな食事パンやおやつにピッタリな菓子パンなど、さまざまなパンが並びますが、中でも自慢の一品は「クロワッサン」。
20年以上前にパイニイの職人がフランスに出向き、パン職人ジャック・タピオ氏の元で1年以上の修行を経て習得した本場の味。タピオ氏は、日本に本格的なフランスパンを伝えたと言われているレイモン・カルヴェル氏の愛弟子の一人です。技術の伝承に熱心だったタピオ氏は、パイニイの職人が修行を終えて日本に帰国した後もパイニイを訪れ、職人たちにパン作りの技術を教えてくれたというエピソードも残っています。
そんなタピオ氏への敬意を込め、3日以上かかる工程にこだわっているパイニイのクロワッサン。師匠の名を冠し「クロワッサン・タピオ」と名づけ、長年そのレシピを守り続けています。
▲オープンから絶え間なくお客さんが訪れる人気店。パンのいい香りが鼻孔をくすぐります
また、9時から11時にカフェスペースで提供される「モーニング」もイチオシ! 野菜をたっぷりと盛り合わせたプレートにコーヒーとパンが付いた満足感のあるメニューです。パンは約15種類から好きなものを選ぶことができ(メニューにより2〜3つ)、食べきれなかった場合は持ち帰りもOK! なんともうれしいサービスですね。
▲人気の「スペシャルモーニングセット」1,430円。好きなパン3つ、ゆで卵とフレッシュサラダプレート(ソーセージとハム添え)、ヨーグルト、ドリンク付き。優雅な朝時間を♪
「パンを美味しく召し上がっていただきたいと、創業時からカフェを併設しています。カフェで提供しているサンドイッチやフレンチトーストは、ベーカリーで販売しているパンを使用して作った品です。『パンを買って帰って、家で作ってみる』と言っていただけることも多いです」とマネージャーの辺見さゆりさん。
創業時には藤沢駅近くに店舗を構えていたパイニイですが、よりゆっくり寛げる店舗にするため、約40年前に現在の場所へ移転しレストランスペースを広くしたそう。今では、地元民にとって定番の憩いの場所になっています。