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マリンな雰囲気を醸すブルーと白色の外観に韓国の国旗と船の錨をモチーフにした大きなロゴマークが目立つ入口のドア
マリンな雰囲気を醸すブルーと白色の外観に韓国の国旗と船の錨をモチーフにした大きなロゴマークが目立つ入口のドア
鎌倉駅東口から下馬交差点を経て大町四ッ角方面へ、駅から徒歩6分ほどで到着するのが「HANG-GU Kamakura」(ハング鎌倉)。韓国家庭料理を楽しめる人気のお店です。
平日は基本一人で切り盛りするという店主の真琴さん。母方のルーツが韓国で、子供の頃からお祖母さまが作る韓国料理が身近にあったそうです
仕込み、調理そしてサービスも担うのはこのお店の店主、真琴さん。趣味のロングボードと子育てを海の近くでと考え、横浜から鎌倉へ移住。稲村ガ崎の人気デリ店や由比ガ浜の韓国料理店のキッチンを経て、2016年にこの場所でご自身のお店を開店。「ちょうどおばあちゃんが亡くなったタイミングと重なり、自分のルーツでもある韓国の料理のお店をやろうと思いました」。お祖母さま直伝のレシピとご自身が家族の健康のために作っていた塩こうじや醤油こうじなどの発酵調味料を組み合わせた、真琴さん流の韓国家庭料理のお店がはじまりました。
店名のHANG-GU(ハング)とは韓国語で港という意味。海の近くのお店でもあり、港のように多くの人に立ち寄ってもらえるようにと名付けたそうです。店内には錨をモチーフにした装飾があちこちに
平日は基本ワンオペながら10種類近いランチメニューと単品メニューが揃い、お昼からマッコリも楽しむお客さんもいらっしゃるそうです。まずは韓国定番の混ぜご飯、石焼ビビンパをいただきます。
「麹和えナムル 石焼ビビンパ」と「ミニ参鶏湯(サムゲタン)」。テーブルに運ぶとお客さんから歓声が漏れることもあるというビビンパ
塩こうじや醤油こうじで味付けした季節野菜の手作りナムルがたっぷり。白菜キムチや韓国海苔、そして中央には卵黄も。思わず声を上げてしまう気持ち、よくわかります
湯気が立つ熱々の鍋にお好みでコチュジャンを入れスプーンでよく混ぜていただきます。麹調味料のマイルドな味付けが優しくどんどん食べられます。せっかくなのでスープをミニサイズの参鶏湯に変更。参鶏湯も癖なく滋味深い風味で女性に人気の理由が頷けます。ビビンパとミニ参鶏湯、ボリュームたっぷりなのに食後ももたれません。お店が掲げる「食べて元気になる=食薬」の意味がよくわかりました。
スンドゥブ チゲ鍋のセット メインのチゲ鍋のほかにナムル・キムチと黒米ごはん(ポリフェノールたっぷり!)、鎌倉産アカモクを使った小鉢付。水溶性食物繊維が豊富で腸内環境にも良いアカモクは鎌倉坂ノ下の女性漁師新田丸(あらたまる)さんのものを使用
暑い季節も これからの寒い季節にも人気のスンドゥブ チゲ鍋。赤い色合いが食欲を刺激します。見た目ほど辛くないと女性客のリピートも多いそう
殻付きのアサリが入っていて旨味がたっぷり。見た目ほど辛くなく豆腐や野菜、そして油揚げなどいろんな具材に味が染みていてご飯がすすみます。ちなみにスンドゥブとは豆腐、チゲとは鍋という意味だそうです。
「おばあちゃんから教えてもらったレシピをベースに、自分の興味があった発酵調味料や自分の好みの味を加えたのがHANG-GUの料理です。韓国の方もいらっしゃいますが、皆さん美味しい(マシッソヨ)と言ってくださってます」。
千葉県芝山町で作られている日本産のマッコリ「華本生マッコリ(芝山醸造)」。微発砲でほのかな甘み。飲み口柔らかく、優しい味付けのHANG-GUの料理にもよく合います
コロナ以前は夜も営業をされていたそうですが、もうしばらくはランチのみの営業とのこと。人気の参鶏湯は閉店を待たずに売り切れてしまうことも。11時半開店ながら正午前には満席となる日も多いようです。予約は11時半開始の食事のみ受け付けてくださるそう。確実に食べたい人は電話での予約をおススメします。(平日の13時以降は比較的お席に余裕があることが多いそうです!)
コロナ以前であれば気軽に遊びに行けたお隣、韓国。観光で出かけるにはもう少し時間がかかりそうですが、鎌倉にさえ来ればHANG-GUで本格的でマシッソヨ!な韓国家庭料理が楽しめます。
取材 ALOHAS
※価格はすべて税込みです。
※掲載情報は取材日時点(22年9月)のものです。