昼間の喧騒が幻だったかのように深く鎮まる夜の小町通り。鎌倉駅と鶴岡八幡宮のちょうど中間あたりに位置する歴史の趣を感じるビルの一階。その入り口の奥を覗くと、ほのかな灯りが見えます。その光はこの店がオープンした合図。鎌倉でおそらく一番遅くまで営業しているバー【BAR LIGHT(バー ライト)】の入り口です。
扉を開けると、ゆったりと心地よいバーカウンターに7席。夜な夜な、仕事終わりの大人たちが本物の美味しいお酒で1日を締めようと足を運び、明け方まで灯りが灯ることもあるそう。
小町通りといえば、観光客の食べ歩きやお土産物屋さんで連日賑わっているイメージですが、地元の人も知る人ぞ知る、こんなオーセンティックなバーがあったなんて! 誰にも教えたくないような、誰かといつか行ってみたくなるような、秘密の隠れ家のような空間です。
▲お酒好きな女性におすすめのウォッカベースのカクテル「コスモポリタン」。美しいカクテルグラスと愛らしいピンク色に気分も上がります。このカクテルは日本でも人気となったアメリカのドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」で主人公がいつもオーダーしていたものでもあるそう。クランベリージュースのフルーティーな風味とライムのすっきりとした後味が夏の夜にぴったり。燻煙したナッツとともに。美味しすぎて飲み過ぎ注意
▲店主が選りすぐったお酒と骨董店などを巡って集めたというアンティークの美しいグラスを眺めるバーカウンター席。奥には秘密の隠し扉を設けた個室のテーブル席も
▲オーナーでバーテンダーの秋山さん。しっとりと落ち着いた店の雰囲気とは裏腹に、気さくで親しみやすい人柄が、湘南の“できる大人たち”を惹きつけています。お酒があまり得意でない方には、季節のフルーツを活かした軽めのカクテルをアレンジしてくれるので、本格バーの雰囲気を味わってみては
▲店の顔となっている、カウンターに置かれたこのランプの灯りがオープンの合図。実は、とあるお店でこのランプに一目惚れしたという秋山さん。「いつか自分の店を持てたらこのランプを置きたい」と、熱い思いを秘めて店に通い詰め、店主から譲り受けたというエピソードも。店名の「Light」には、敷居の高いバーの雰囲気をなくし、気軽(Light)な気分で来てほしいとの思いも込められているそうです
▲隠れ家の奥には、さらなる隠し扉が。扉を開ける鍵は本棚の中の一冊という遊び心溢れる仕掛けも、大人心をくすぐります
▲スーツなど紳士服をオーダーメイドで仕立てるテーラーをイメージしたという個室。美しいアンティークグラスのコレクションも並ぶ、こだわりが詰まった空間
▲木の扉の奥にランプの灯りが灯っていたら、店がオープンしている印
▲多くの常連客が1日の疲れを癒す一杯は、ウイスキーのソーダ割「ハイボール」