ASIAN KUNG-FU GENERATION「サーフ ブンガク カマクラ (完全版)」とめぐる江ノ電旅【④鎌倉高校前駅】

「鎌倉高校前駅」のすぐ近くにある坂道が「日坂（にっさか）」です。「今なら ダンクシュートだってできちゃうかも」「諦めたらそこで試合は終了」など、この地にまつわる作品を彷彿とさせるワードが詰まった、イントロからかっこいい曲となっています。

「ダンクシュートだってできちゃうかも」のすぐ後に「だけどほら現実はなかなか厳しい」、「諦めたらそこで試合は終了」には「それなら４試合は軽く終わってる」と続く歌詞に、アジカンらしさを感じます。物語の中の青春と、自分の送った青春は少し違うけど、日坂を登りきって振り返ってみた海の青さは平等に、美しく思い出として刻まれているのでしょう。「あの日見た景色や仕草を糧に今 歩き出す」と綴る歌詞は、「やっぱり諦めてなんてなかったんだ」と勇気がもらえる曲です。

マナーを守って、日坂を登りきったところから、絶景を眺めてほしいです。伸びやかな気持ちのいいサビは、あの青い海のためにある気がします。

駅のホームから海が見渡せることから、駅自体が絶景の観光名所にもなっている「鎌倉高校前駅」。駅の近くから伸びる鎌倉高校へと続く坂道は、学生の通学路としても使われる生活道路でもあります。

「日坂ダウンヒル」の歌詞のように、坂を上まで登り切ったら、来た道を振り返り、その坂の先に見える素晴らしい景色を眺めてみて。

鎌倉高校前駅から徒歩約３分の場所にある、海の街に似合う雑貨屋【Seven Miles Club（セブンマイルズクラブ）】。Tシャツやキャップ、トートバッグ、ポーチなどのオリジナルアパレルアイテムから、ハワイで買い付けたアクセサリーや雑貨、地元作家が手がけるハンドメイドアイテムなど、店主の上山佳子さんがセレクトした海に似合うアイテムが並びます。

特に“７”をモチーフにしたTシャツやキャップなど、普段使いできるオリジナルのアイテムが人気。カラフルでかわいい雑貨や、普段使いのアクセサリーもストックされています。湘南旅の思い出の品を選んで。

鎌倉高校前駅から少し鎌倉側にあたる「峰ヶ原信号場」は、単線路線の江ノ電が行き違いできるようにと1953年に設置された信号場です。駅はなく、行き違いのための施設と、異常時に信号を操作する継電器室のみが設置されています。全列車ここで一旦停車し、車掌の出発合図で発車します。

民家の間をすり抜け、道路を渡り、海が広がる絶景や湘南の名所を電車内から堪能できる見どころの多い江ノ電の隠れたビューポイントの一つです

駅自体も訪れたい場所としても有名な鎌倉高校前駅。とはいえ、ここは多くの人々がくらす日常の街でもあります。この街の美しい日常の景色を守るためにも、一人一人がリスペクトを持って訪れていただけると嬉しいです。

坂道を上まで上がったり、シェアサイクル「SHONAN PEDAL」の自転車に乗って海沿いを峰ヶ原まで駆けてみたり、あなたにとっての忘れられない「あの日見た景色」を見つけてみてください。

ASIAN KUNG-FU GENERATION『サーフ ブンガク カマクラ (完全版)』の初回生産限定盤には、楽曲のモチーフとなった場所を巡るサーフ ブンガク カマクラお散歩MAP&楽曲解説が特典として同封されています。ぜひアルバムをゲットして、特典お散歩MAPを見ながら歩いてみてくださいね！

ASIAN KUNG-FU GENERATION
『サーフ ブンガク カマクラ (完全版)』
2023年7月5日（水）発売
初回生産限定盤（CD+サーフ ブンガク カマクラお散歩MAP＆楽曲解説）
価格：3,600円（税込） KSCL-3450〜3451
通常盤（CD）
価格：3,300円（税込） KSCL-3452

1. 藤沢ルーザー
2. 石上ヒルズ
3. 柳小路パラレルユニバース
4. 鵠沼サーフ
5. 西方コーストストーリー
6. 江ノ島エスカー
7. 腰越クライベイビー
8. 日坂ダウンヒル
9. 七里ヶ浜スカイウォーク
10. 稲村ヶ崎ジェーン
11. 極楽寺ハートブレイク
12. 長谷サンズ
13. 由比ヶ浜カイト
14. 和田塚ワンダーズ
15. 鎌倉グッドバイ

監修：湘南スタイルマガジン
取材・文：雨宮ちえみ、小澤香苗
写真：蝦名まゆこ、三浦安間、山川哲矢