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町を彩る新規開店やリニューアルされたお店をご紹介【SORANO BAKEHOUSE】

江ノ島駅に近接。グルテンフリーのカヌレと焼き菓子の専門店(SORANO BAKEHOUSE)

▲線路際にひと際目立つ外観の SORANO BAKEHOUSE(ソラーノ ベイクハウス)

江ノ電江ノ島駅改札を出て、線路沿いを歩くと目に飛び込んでくるのがミントグリーンの外壁のSORANO BAKEHOUSE。北鎌倉にある米粉のカヌレ専門店「マヤノカヌレ」の姉妹店として、2023年5月にオープンしました。

SORANO BAKEHOUSEで扱うのは、オーナーシェフの高橋浩介さんがレシピ開発した米粉のカヌレの他に、アメリカのお母さんが手づくりする焼き菓子をイメージしたスイーツ。すべて小麦粉を使わないグルテンフリーのお菓子となっています。

▲白を基調とした店内には大きな窓から明るい光が差し込みます

▲カヌレやパウンドケーキなどのスイーツがずらりと並ぶカウンター

スイーツは一番人気のカヌレの他にクッキーやマドレーヌ、季節の素材を使ったパウンドケーキ、タルト等8種類ほどをラインアップ。また、スイーツ以外に「ほうれん草とベーコンのキッシュ」なども用意されているので、おやつだけでなく軽食での利用も楽しめます。

▲米粉のカヌレは写真の抹茶、プレーン、抹茶、ブルーアールグレイの他にチョコレートの4種類(各400円)

フランス南西部、赤ワインの名産地ボルドー発祥の伝統的な焼き菓子、カヌレ。フランス語で「溝のついた」という意味の言葉で、縦溝の入った釣鐘状の型に入れて焼くことに由来しているそうです。

SORANO BAKEHOUSEのカヌレは姉妹店「マヤノカヌレ」と同様、小麦粉ではなく米粉を使い、濃厚ながら、軽やかな味わい。フォークでざっくり割ってからいただくと、カリっとした食感の外側部分と中のしっとり、もっちりした生地が口中で一体となり、卵や紅茶、抹茶、チョコの風味が広がります。甘さ控えめながら、なんともリッチなテイストでした。

▲4人掛けテーブルが一つ、2人掛けテーブルが二つある2階のイートインスペース

▲2階西側の窓は江ノ電を見られる特等席。キッズならずとも電車の往来に胸がときめきます

江ノ島駅改札を出て目の前という立地もあり、使い勝手のよいSORANO BAKEHOUSEさん。小さく見えるお店の外観からは想像できませんが、2階にも客席があり、江ノ電を見ながらゆったりと過ごすことができます。

▲江ノ電とともに風が通り抜けるテラス席も人気です。ベビーカーのお子さん連れやワンちゃん散歩の途中に立ち寄る近所のお客様も多いとか

▲カウンター横のチルドケースにも魅力的なスイーツが並びます。この日はタルト4種類とガラス瓶入りのチーズケーキ

定番のカヌレ、季節ごとに変わるタルトやパウンドケーキの他に、食べ歩きできるアイスクリームサンドも好評とのこと。ドリンク類は珈琲、ハーブティー、ジンジャーエールなど。そして、オーナーのセンスでセレクトした長野の無添加りんごジュース、オーガニックのザクロソーダ、珍しいフィンランドのクラフトビール(グルテンフリー!)も。

▲米粉のタルト生地とアーモンドカスタードクリームにアメリカンチェリーがトッピングされたタルト。可愛らしいビオラのエディブルフラワー(食用花)が添えられています(580円)

▲お洒落な「曲げわっぱ」のギフト用パッケージ。スイーツはお好みや予算に合わせて詰め合わせができ、また、店頭からクール便で全国発送もしていただけるそうです

▲ペストリーシェフの太田和香奈さん(左)とオーナーの高橋摩耶さん(右)

マヤノカヌレとSORANO BAKEHOUSE両店のオーナーは高橋浩介さん、摩耶さんご夫妻。

大好きだったカヌレが小麦アレルギーで食べられなくなった摩耶さんのために、ニューヨークでイタリア料理店勤務の経験を持つ浩介さんが米粉でカヌレをつくったのが、お店を始めるきっかけだそうです。
レシピのない米粉のカヌレ。浩介さんは材料の配合を何度も変えてみたり、外側をカリッと仕上げるための工夫をしたり、様々な試行錯誤を繰り返したそうです。そして、やっと納得のいくカヌレを完成させ、2021年5月には北鎌倉に摩耶さんの名前を冠した米粉のカヌレ専門店マヤノカヌレをオープン。

その2年後に、浩介さんがシェフとして働くレストランのスイーツ担当であった太田和香奈さんをペストリーシェフに迎え、SORANO BAKEHOUSEがスタートしました。定番のカヌレの他にアメリカンな焼き菓子もラインアップし、バラエティ豊かな品揃えとなっています。メニュー開発は高橋夫妻と太田シェフの3人がチームとなって意見を出し合い、季節ごとに新製品を用意されているそうです。

マヤノカヌレの姉妹店の店名を息子さんの名前(空くん)から取って”SORANO(ソラーノ)”とした摩耶さん。ご自身のアレルギーのこともあり、子供からシニア世代まで安心して食べられるお菓子を丁寧につくり続けたいそうです。

身体にやさしく、美味しく、みんなが笑顔になるスイーツ。SORANO BAKEHOUSEのこれからがますます楽しみですね。


取材 ALOHAS
※価格はすべて税込みです。 
※掲載情報は取材日時点(2023年7月)のものです。