いよいよ「湘南の宝石」で江の島がキラキラと輝くシーズンの到来! 藤沢〜七里ヶ浜〜江の島と、江ノ電にコトコト揺られながら心もお腹も満たす冬の1日をご紹介します
いよいよ「湘南の宝石」で江の島がキラキラと輝くシーズンの到来! 藤沢〜七里ヶ浜〜江の島と、江ノ電にコトコト揺られながら心もお腹も満たす冬の1日をご紹介します
2022年のオープン以来、店主・沢田さんのフレンドリーな人柄とアットホームな店の雰囲気に惹かれ、連日常連で賑わう【SAZANAMI COFFEE(サザナミコーヒー)】。
夏休みと冬休みには、近隣の小学生たちが自ら店の手伝いを名乗り出てレジやドリンク作りもこなすなど、世代を超えて愛される藤沢ローカルのサードプレイス的な存在です。そんな沢田さんは、オープン3周年を迎えた2025年夏に「サザナミコーヒー」の第二章をスタートさせました。
ひとつは、自家焙煎を始めたこと。もう一つは、店の向かいにギフトショップ【Bouquet(ブーケ)】をオープンしたこと。
「第二章は、チームの力で作って行きます」と熱く語る沢田さん。今後の活躍にも注目です。

▲オーダーを受けてから焼き上げるワッフルは、発酵バターを使用し、砂糖の量を可能な限り減らすことで素材の味わいとサクサクと軽い食感が魅力。バニラアイスのトッピングと自家製キャラメルソースを添えた「キャラメルバターのワッフル」。香り高いコーヒーの味わいと甘い誘惑は、至福の組み合わせ

▲帰る時は「行ってらっしゃい」と言ってお客を見送るという沢田さん。そこには、この店がいつでも帰れる場所でありたいという思いが込められています

▲世界中の素敵なコーヒーをもっとたくさんの方とシェアしたり、焙煎の香りを海街の匂いとして共有したり、自家焙煎を始めることでお客様と楽しめることが増えると確信し自家焙煎機を導入したと話す沢田さん。店の斜め前にオープンしたギフトショップ【Bouquet】に併設し、通りの角地に敢えて全面ガラス張りで“見せる”焙煎所に設えました。今後はシェアロースターとしても稼働していく予定
藤沢のSAZANAMI COFFEE店主・沢田さんが、店の斜め向かいに、ギフトショップ【Bouquet(ブーケ)】をオープン。
「店に入っただけで、心が躍る。まるでお花屋さんのようなお店」。
そんなコンセプト通り、店内は国内アーティストの作品を中心とした、カラフルで個性豊かな一つひとつ異なる魅力を放つ雑貨、小物、文具などが美しくディスプレイされ、ポップアートのギャラリーを訪れたような高揚感で胸が高まります。

▲広々とした空間に、真っ白なタイルで埋め尽くされた圧巻のディスプレイ棚が印象的な店内。タイル貼りや壁のペンキ塗りは「サザナミコーヒー」の常連さんが30名ほどボランティアで参加して手伝ってくださったそうです。 「地元に愛される店にしたかったので、皆を巻き込みたかった」と沢田さん。カラフルな作家の作品を際立てるため、親和性の高い白いタイルを選んだのだそう

▲福岡で活躍するガラス作家・和田朋子さんに依頼した照明は、様々な素材がにぎやかに集まる「ブーケ」の店内を表現したこの店唯一のインテリア

▲それぞれの作家の表現力と個性を肌で感じるディスプレイ。部屋にひとつあると気分が上がるような、日常生活に彩を添える生活に寄り添ったプロダクトも並びます
江ノ電「七里ヶ浜駅」から海に向かって徒歩3分ほどの国道134号線沿いという、湘南屈指のロケーション。ビルの2階の扉を開けると、目の前に水平線まで見渡す青い海が広がります。
誰もが気軽に立ち寄れて気取らずワイワイとお酒を酌み交わす、そんなイタリアの酒場をコンセプトに、フレンチとイタリアンの料理人として40年のキャリアを持つ池田さん夫妻が営む【SICILIANA(シチリアーナ)】。昼も夜も地元の常連客で賑わう人気店です。

▲ムール貝の旨味をシンプルに堪能する、ベルギーやフランスでポピュラーな「ムール貝の白ワイン蒸し」は、本場ヨーロッパ流にボリュームたっぷり。食べ終えた後の貝の旨味が凝縮したコクのあるスープは、お好みでパスタに仕立ててくれます

▲生のイカ墨を使用し、濃厚な旨味と香りと甘味が際立つ「イカ墨のスパゲッティ」。季節ごとに日本各地の新鮮な牡蠣を漁師さんから直接仕入れることで通年食べられる生牡蠣。身がプリプリで濃厚な甘みと風味が特徴の「兵庫県産相生市産カキのカクテルソース添え」と「スプマンテ(グラス)」

▲日々移ろう海の色が映えるよう白を基調とした内装。大きな窓からの陽光も心地よく、海外のリゾート地を訪れているような気分です
創業は1828年。200年近く片瀬海岸のこの地で変わらず和菓子屋を営む【上州屋(じょうしゅうや)】が2025年8月1日にリニューアルオープン。これを機に、改めてお客様の立場に立ち帰ったと話す8代目店主の新倉さん。伝統の味わいはそのままに、大きさや食感なども見直した新商品を発売しました。
“腰越電車通りを盛り上げたい”という思いを込め、江ノ電沿線の老舗店をイラストにしたパッケージも愛らしい「江ノコロ」は、抹茶と和三盆の素朴な味わいを生かした和菓子屋のクッキーとしてゼロから考案。生菓子の多い中で、日持ちするお土産を作りたいという願いを形にしたそうです。

▲車と江ノ電が行き交う龍口寺前の交差点で200年近く暖簾を守り続けている老舗和菓子店「上州屋」。店の正面に、急カーブを走行する江ノ電が走り抜けていきます

▲リニューアルオープンを機に誕生した新商品3品。写真上奥は、ほろほろと崩れる優しい口当たりに抹茶和三盆と和三盆の素朴な味わいのクッキー「江ノコロ」。パッケージの色は、江ノ電の車両カラーであるグリーンとクリーム色。金時豆の蜜煮と白餡を練った自家製あんこがたっぷり詰まった「きんとん最中」と「ぜんざい最中」のあんこはそのままに、皮をリニューアルした「富士山と江ノ島もなか」(手前左)。生地を高温で焼き上げライトな口当たりと程よい塩味がアクセントの「あんバターライト」(手前右)

▲初代が故郷の上州(群馬県)より持ち込み、現在の場所で「片瀬まんぢう」として売り出したという「片瀬まんじゅう」。もろみ酒の発酵を利用して製造した独特の風味豊かな酒まんじゅうと、黒糖を使いふっくらと蒸し上げた茶まんじゅうの二種

片瀬西浜の最西端にあるステージの脇を抜け、両サイドを海に囲まれたプロムナードを進んでいくとたどり着く秘密の絶景スポット。目の前には大きな江の島、そして海の上に浮かぶ富士山と丹沢の山並みが見渡せます。
行き交う人も驚くほど少なく、どこよりも波音を間近に感じ、潮風をダイレクトに受けるこの場所は、まさに江の島近辺の穴場のスポットです。二人きりになりたい、そんなシチュエーションにぜひ。
江の島の頂上までを結ぶ「江の島エスカー」の頂上出口を降りて徒歩30秒という便利なロケーションながら、多くの人が行き交う喧騒からは少し離れた場所にあり、ゆったりとカフェタイムを楽しめるメニューが揃います。
店名の「AKUA(アクア)」は、ハワイ語で「神」や「女神」の意味を持つことから、誰もが気軽に集え、いつも光が降り注ぐようなアットホームな空間にしたいというオーナー河本さんの思いが込められています。

▲「江の島しらすチーズしゅうまい」。食べ応えのあるジューシーなしゅうまいに、香りも爽やかなオリジナルバジルソースととろけるナチュラルチーズに釜揚げしらすの旨みが調和した新感覚メニュー。店頭では、2個を竹串に刺した食べ歩き用のテイクアウトも購入できます

▲鳥のさえずりが響き野生のリスも訪れる江の島の自然を満喫できるテラス席。木々の間から、江の島ヨットハーバー側の海を望めます。冬場は薪ストーブも設置され膝掛けも用意されるので、散策の際にはぜひ立ち寄ってみて。ワンちゃんもOK、

▲美しいグラデーションが写真映えすると人気。江の島から望むサンライズとサンセットをイメージしたトロピカルソーダ。左から「グアバサンライズ」「アクアパイン」「マンゴーサンセット」

イギリスの貿易商であるサムエル・コッキング氏が私財を使って大庭園を造園(明治18年に完成)した和洋折衷の庭園。園内には、世界各国の珍しい植物が植えられ四季を通じて散策を楽しむことができます。
今年は11月から「湘南の宝石」がスタート。江の島シーキャンドルもライトアップされ、苑内各地のイルミネーション、ライトアップが一斉に点灯され冬の夜をロマンティックに演出してくれます。
国道134号線沿い、新江ノ島水族館の向かいというロケーションながら、海岸線の喧騒から離れた落ち着いた空間で、本格炭火串焼きを堪能できるのが【炭火串焼 鶏魚(いさき)】。焼き場を備えたカウンター席では、熟練の職人が目の前で一本ずつ丁寧に焼き上げる様子を眺めながら熱々焼き立てを味わうことができます。
朝締めの博多地鶏をはじめ、海老や穴子など海鮮の旨味をとじ込めた創作海鮮串や野菜とチーズをアレンジしたものなど、多彩なメニューと美しい盛り付けも魅力。カップル、家族、グループなど、どんなシーンにも特別なひとときを演出してくれます。

▲鮮度の良さを生かし軽く表面を炙った「ささみ」(1本)。素材の持ち味を生かした繊細な旨みを味わえます。選べるトッピングは、わさび、梅しそ、納豆の3種。胡麻油で香り高く風味付けた「しらすと京ネギのさらだ」

▲まるでフレンチのコースのような盛り付けも美しい創作串「大海老のレア焼」(左)、「ピーマンチーズ串」(中央)、「焼きトマトのチーズかけ」(右)、「赤ワイン (グラス)」

▲国道134号線沿い、新江ノ島水族館越しに江の島を眺める絶好のロケージョン
監修 湘南スタイルマガジン
取材・文 橋本幸恵
写真 三浦安間
立原継望